NHK-FM ディスカバー・クイーン 備忘録⑦ 〜クイーンズ・クロニクル ”シアー・ハート・アタック”

   4月からNHK-FMで「ディスカバー・クイーン」というラジオ番組が始まりました。

   僕は最近ファンになったばかりのクイーン初心者なので、クイーンのことをより深く知り、より楽しめられるようにと、毎週この番組を聴いています。

   そんな僕が番組内で新たに知ったこと、興味を持ったことを備忘録がてらここに残していきます。


   7月前半はクイーンの3rdアルバム「シアー・ハート・アタック」の特集でした。


第14回  クイーンズ・クロニクル シアー・ハート・アタック A面

【放送日】 7月4日

【DJ】サンプラザ中野くん, 西脇辰弥


   第一週目は「シアー・ハート・アタック」のA面の解説でした。

   下記のメモの内容は主に西脇さんが語っています。


オンエアリスト

  1.  Flash(フラッシュのテーマ)
  2.  Brighton Rock
  3.  Killer Queen
  4.  Tenement Funster
  5.  Flick Of The Wrist
  6.  Lily Of The Valley(谷間のゆり)
  7.  Hydra (by TOTO)
  8.  Now I'm Here

メモ

ブライトンロック:

  • 長いギターソロでディレイマシーンを使っている(カエルの歌の輪唱を一人でやっているイメージ)
  • このようなディレイによる奏法をブライアンが初めて行ったというのがすごい(ディレイマシーンも長いディレイを作れるように独自に改造している)


キラークイーン:

  • プリペアドピアノを使ってる。金属的な音がする
  • 3番目のAメロがギターソロになっていて4.5小節に増えている


   次の3曲はロジャーのハイハットワークに注目。ハイハットを閉じたときにたたいている。

   西脇さん曰く「リズムが呼吸しているよう」


 Tenement Funster:

  • ジョンがギターを弾いている(ブライアンが入院していたので)


Flick Of The Wrist:

  • フレディの変さがよく表れている
  • イントロは爽やかなのに、次はホラーみたい。サビも想像を裏切る
  • 当時のマネジメントとの対立を歌っているのではないか


Lily Of The Valley(谷間のゆり):

  • ジョンのベースに注目。
  • 音の高いところも使っている。歌心のあるベースを聴ける。でもボーカル以上には歌わない


ナウアイム・ヒア:

  • クラッシュシンバル。シンバルをたたきながら手でミュートしている。大仰な感じが出る


第15回  クイーンズ・クロニクル シアー・ハート・アタック B面

【放送日】 7月11日

【DJ】サンプラザ中野くん, 西脇辰弥


   第二週目は「シアー・ハート・アタック」のB面の解説でした。

   下記のメモの内容は主に西脇さんが語っています。


オンエアリスト

  1.  ight From the Inside(秘めたる炎)
  2. In The Lap Of The Gods(神々の業)
  3. Stone Cold Crazy
  4. Stone Cold Crazy (by Metallica)
  5. Dear Friends
  6. Misfire
  7. Bring Back That Leroy Brown
  8. She Makes Me(Stormtrooper in Stilettos)
  9. In The Lap Of The Gods...Revisited(神々の業)


メモ

神々の業:

  • 冒頭のフレディの声は回転数を1/1.2倍に遅くしている
  • 回転数を上げて声を高くするのはよくあるが、低くするのは珍しい


Stone Cold Crazy:

  • スピードメタルの元祖の曲と言われている
  • メタリカがカバーしている
  • ロジャーのドラムはゴーストノートをいっぱい叩いてる
  • 「んっだんっだ」とリズムが跳ねてる
  • しかしブライアンやジョンの演奏は跳ねてない。その結果、跳ねてる人と跳ねてない人が混在することによりリズムににじみが出てくる。→グルーブが出る


Dear Friends:

  • ブライアン作曲。ピアノがずっと4音の和音


Misfire:

  • ジョン作曲。シンプル。ギターもジョンが弾いている
  • 転調しまくったり茶目っ気がある


Bring Back That Leroy Brown:

  • このアルバムからコーラスのバリエーションが増えている
  • ユニゾンで3人の声を1音ずつ重ねている(例えば、和音のドミソを3人で一音ずつ録っている。)


She Makes Me(Stormtrooper in Stilettos):

  • ドラムが、皮が伸び切っているような音に感じる。巨人の足音のよう。
  • ロジャーのドラムが回転速度を落としている(1/1.2倍)のではないか?


In The Lap Of The Gods...Revisited(神々の業):

  • クイーンでは初めてサビでお客さんがいっしょに歌うことを意識して作られた曲


* * *

   やはりクイーンズクロニクルの回はアルバムの全曲解説があっておもしろいですね。

   再生の回転速度を変えた話だったり、ドラムの細かいテクニックだったり。ただ聴いているだけだとわからないことが知れて、よりクイーンの曲が楽しく聴けるようになります。

   次回は「オペラ座の夜」だそうです!


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