外付けHDDの中身を取り出して内蔵HDDとして増設する方法

    むかし買ったUSB外付けHDDの中身を取り出して、デスクトップPCのHDDとして増設しました。


   使える容量が増えるわけではないのですが、メリットが2点あります。

  1.  外付けHDDが減ってデスク周りのスペースが増える
  2.  AC電源の口が1つ空く。USBポートの口が1つ空く

   そもそも取り出したHDDの容量は1TBしかなく、USBのバージョンも2.0で転送速度も遅いため、今はほとんど使ってなく置いてあっても邪魔なだけでした。

   しかしPCの中に入れてしまえば邪魔にならないし、1TBあれば何かに使えるだろうということで再利用してみることにしました。


   今回僕は初めて外付けHDDの分解と内蔵HDDの増設をやりました。

   思ったよりも簡単だったので、ここで手順を紹介します。


   僕が増設した環境は次の通りです。

  • デスクトップPC: HP Pavilion Desktop TP01
  • 増設HDD: IOデータ製USB2.0外付けHDD搭載"Western Digital"製3.5インチ(1TB)
外付けHDDの中身を取り出して内蔵HDDとして増設したところ


1) 外付けHDDから中身を取り出す

   まずUSB外付けHDDを分解します。

   これはモノによってやり方が異なるので、それぞれがんばるしかないです。

   僕が分解したのは10年ほど前のIOデータ製の外付けHDD(USB2.0)です。

   しばらく四苦八苦しましたが下の写真のように分解できました。

外付けHDD分解


   筐体はほとんどねじ止めされておらずハメ込みでした。(おかげで取り外すコツがわかりづらかったです)

   また銀色のパネルは強力な両面テープで取り付けられていました。(おかげで取り外すのにパワーがいりました)


   内蔵されていたHDDはこちらの"Western Digital"製の3.5インチHDD。

"Western Digital"製の3.5インチHDD


   なおHDDを止めていたネジはPCに内蔵する際に流用するので取っておきましょう。


2) SATAケーブルを買う

   HDDとPCとを接続するSATAケーブルと電源ケーブルが必要です。

   僕が持っているHP製PCの場合、元から入っている電源ケーブルが二股に分かれていたので、電源ケーブルは不要でした。

HDD電源ケーブル


   SATAケーブルのみ新たに購入する必要があります。


   ネットで調べてみるとSATA3という規格に対応していればよさそうだったので、Amazonでみつけたこちら(↓)のケーブルを買いました。

SATAケーブル


   選んだ理由は、安くて、長さが45cmで、コネクタがL字とストレートの2種類があって、4個も入っていたからです。


   もちろんちゃんと使えました。



3) デスクトップPCにHDDを増設する

   次にデスクトップPCを分解します。

   これもPCによってやり方が違うと思うので、それぞれがんばって分解してください。


   自分のPCの場合、HDDをどこに追加設置すればいいか最初わかりませんでした。

   あれこれ置いてみて、ディスクドライブのとなりのスペースがサイズ的に合っていることがわかりました。

   ただ固定する専用の器具がありません。

デスクトップPC分解


   とりあえず横からネット越しに2か所ネジ止めしました。

増設HDDネジ止め


   反対側ももう2点ネジ止めしたいところですが、そこには何もないのでできません。ちょっと不安定な気もしますが、がっちり締めてるのでたぶん落ちないと思います(^_^;)

   なお、使用したネジは分解した外付けHDDから流用しました。


   次に電源ケーブルとSATAケーブルを挿します。

   電源ケーブルは元から付いていたケーブルが二股に分かれていたのでそれを挿しました。


   SATAケーブルはAmazonで買ったものを使います。

   まずPC側の基板のコネクタに挿します。

   このときOSが入っているHDDを挿しているコネクタよりも番号が大きいコネクタに挿す必要があります。

   もっとも僕のPCの場合、空いているコネクタは1個しかないので迷う必要はありませんでした。ちなみに番号は0,1,2とあるなかの「2」でした。

SATAコネクタ


   使ったのはL字ではなくてストレートタイプのケーブルですが、特に取り回しに困りませんでした。

   ケーブル長は標準的な45cmですが、それでもちょっと長かったです。

HDD 電源ケーブル SATAケーブル 接続


   これでHDDの設置は完了!

   あとはPCを元に戻して電源をオンにするだけです。


4) フォーマットを忘れずに

   電源を入れて、エクスプローラを見てみます。

   ちゃんと新しいドライブが追加されています。

増設HDD エクスプローラ 認識


   但し、このままではクリックしても反応しません。

   新しく追加したドライブを選択してフォーマットします。

   これでアクティブになり使えるようになりました。

   以上でHDDの増設完了です。


「CrystalDiskMark」で増設したHDDの転送速度を測ってみました。

   シーケンシャルリード/ライトともに90MB/s台です。

CrystalDiskMark 増設HDD 転送速度 結果
増設した内蔵HDDの転送速度テスト結果


   事前にこのHDDの入った外付けHDDの転送速度を測っておけばよかったのですが忘れてました。そこで別物ではありますが同じ年代のIOデータ製の外付けHDD(USB2.0)の転送速度を測ってみました。

   シーケンシャルリード/ライトともに30MB/s台です。

CrystalDiskMark USB2.0-HDD 転送速度 結果
外付けHDDの転送速度テスト結果

   比較すると外付けUSB2.0から内蔵SATAになったことで転送速度が3倍になりました。

   まさか転送速度がアップするとは。これは嬉しい誤算です。

   まあUSB3.0の外付けHDDの転送速度はもう少し速いですし、SSDなら爆速なのですが(^_^;)


* * *

   以上、古くなった外付けHDDから中身を取り出してデスクトップPCの内蔵HDDとして増設する方法、でした。

   僕も初めての試みでしたが、案外簡単だったので、HDDが余っていてPCのSATAコネクタが空いている方は、ぜひ試してみてください。


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