心と身体 〜映画「ミッドナイトスワン」感想

    妻が以前から観たい観たいと言っていた映画「ミッドナイトスワン」を映画館で観てきました。

(ちょっとネタバレあり)


   草彅剛が演じるトランスジェンダーのなぎささんと、母親にネグレクトされ、なぎささんのもとに一時的に預けられることになった中学生のいちかちゃんの話。

「子供が嫌い」と宣言するなぎささんは、何を考えているかわからない無口ないちかちゃんとの共同生活に馴染めません。しかし、いちかがこっそり始めたバレーの才能が開花するにつれ、なぎささんもいちかがバレーを続けられるように(主に金銭面で)がんばろうとします。

   後半、いちかのために母親になろうとするなぎささんの姿に胸を打たれ、ラスト近く、二人で訪れた海でいちかが踊る姿に涙がこぼれそうになりました。


   いろいろ考えさせられる映画でしたが、おもしろかったです。

   それにしても草彅剛さんの演技が圧巻でしたね。

   この作品でブルーリボン賞主演男優賞を取ったそうですが、女優賞でもよかったんじゃないかなと思いました。


   映画が終わってから妻と映画の感想を話したのですが、二人とも「心と体が同じなのは楽だ」と言いあいました。正直な意見として。

   ただ、いずれ何年後かには「心と体がバラバラなのは楽だ」と言っているような世界になってればいいなとも思いました。

   結局、問題の半分以上が周囲の問題だから。


   あと、バレーを踊るいちかちゃんが、「花とアリス」のころの蒼井優のようでかわいかったです。


   監督さんが書いた小説が出ていて、妻がほしいと言っていたので明日本屋で買ってきます。


コメント