長年使っていたユニバーサルプレーヤーが壊れてディスクトレイが開かなくなったので、ソニー製のUHD Blu-rayプレーヤー”UBP-X800M2 ”(以下、X800M2)を購入しました。
X800M2 特徴
X800M2には次の特長があります。
- UHD Blu-rayを再生できる(もちろんBlu-ray、DVDも)
- SACDを再生できる
- Prime Videoに対応している(Youtube、Netflixも)
- ハイレゾ音楽の再生ができる
ただ実売価格が3万5千円前後('21/02現在)とややお高めです。
Blu-rayやCDを再生したいだけならばもっと安い機種はいくらでもあります。
それでもあえてこの機種を買ったのはSACDを再生できるユニバーサルプレーヤーがほしいからです。
同じように考えているオーディオ好きは多いのではないでしょうか。
しかしX800M2をピュアオーディオとして考えたとき、次の欠点があります。
- アナログ出力がない(基本は映像も音声もHDMIで伝送)
- 曲番号や再生時間を表示するLEDディスプレイがない
デジタル出力しかないのは音的に面白味がないし、LEDがないと音楽プレーヤーとしては不完全です。
それでもエントリークラスのSACDプレーヤーが生産中止で壊滅状態の現状では、5万円以下でSACD再生機器を買おうとしたらこの機種一択です。選り好みできません。
……ということで財布と相談してX800M2をポチりました。
X800M2 外観
外観から順に見ていきます。
カラーはブラックです。
天面には、機能が書かれたシールが貼られていて「ハイレゾ」「4K」の文字も。
HDMIは2種類あり1つはオーディオ専用ですが、使ってません。液晶ディスプレイもないのに映像が出せなくて使い道あるの?
正直、これこそコスト削減でカットしてほしかったところです。
ディスクトレイを開けるとこんな感じです。
X800M2 設置
設置場所は自分の書斎(という名の趣味部屋)です。
書斎のオーディオシステムのCDプレーヤー”TOPAZ CD5”の上に設置しました。
横幅は標準的なオーディオサイズですね。
前任のBDプレーヤー”DBT-1713UD”よりもだいぶ薄型なので上側にスペースができました。
いまはここにCDが山積みになってます(^_^;)
X800M2 起動
X800M2を起動すると申し訳程度に緑色のランプが点灯します。
正直言って小さくて見づらいです。親切とはいえません。
テレビにはこのようなTOP画面が出力されます。
アイコンの上の段は「円盤類」「USB」「ネットワークオーディオ」「設定」で、下の段は「NETFLIX」「Prime Video」「YouTube」です。
X800M2でSACDを鑑賞する
この機種を買った一番の目的はSACD再生です。
早速SACDを再生してみることにしました。
初めての再生に用いたのはM.Sasaji&L.A.allstarsの”BIRDLAND”です。
SACDハイブリッド盤はすでに入手困難になっているのですが、メルカリでSACDシングルレイヤー盤のサンプル品が安く売り出されているのをみつけてこの日のためにわざわざ購入しました。
このアルバムはDSDレコーディングのマルチチャンネルDSDマスタリングという仕様で、まさにSACDのために生まれたアルバムです。
Discを入れるとTOP画面にアルバム名が表示されました。地味に嬉しい。
ただネットを経由したアルバム名や曲名の表示サービスは終了してしまったそうなので、全てのCDのタイトルが表示されるわけではありません。もしかしてSACDだけなのかも。
再生ボタンを押すと、テレビにはこのような画面が表示されます。
左上に「DSDマルチ2.8MHz/1bit」という曲情報が出ています。これはありがたい。
下の方には小さいですが曲番号も表示されています。
音質の方は特に不満はないです。
5.1chサラウンドで聴くと音に包まれているようで、やっぱり気持ちいいな、と。
X800M2でBlu-rayを鑑賞する
Blu-rayも鑑賞しました。
冬が来るたびに観なおしているアニメ「月がきれい」です。
こちらもDisc名が表示されています。
映像はきれいです。
といっても出力先がPC用モニターなので、あまり映画やアニメ鑑賞には向いてはいないですが(^_^;)
X800M2でPrime Videoを使う
Prime Videoを観ることもできるのでとりあえずアカウントを登録しておきました。
使い勝手はFire TV stickとほぼ同じでしょうか。(家族がよく使うけど自分はあまり使わないのでよくわからない)
家族が寝静まった後に自分の書斎で、これで映画を観るのもありかもしれないですね。
X800M2でUHD Blu-rayを鑑賞する
そういえば映画「天気の子」のBlu-ray版を買った際にUHD BDも付いていたな〜と思い出して、UHD BDを入れてみました。
人生初のUHD BD再生です。
ただ、出力先のPCBモニターが4Kに対応していないのでダウンコーバートされての表示です。
……まあ、再生できました、というだけの試験でした。
いずれリビングにある4Kテレビにつなげて観てみたいですね。
X800M2 気になる操作性・使い勝手は?
X800M2は液晶ディスプレイがないなど、なにかと機能が省略されています。
オーディオとして見たときにX800M2の使い勝手はどうなのか?
気になる人も多いと思うので、順にお答えしていきます。
① 液晶ディスプレイがない
カタログやネットレビューを見て一番気になるのがこれ。
曲番号や再生時間が表示されなくて不便ではないか?
ーー不便です。
「今聴いている曲いいな、何曲目の何ってタイトルだろう?」というときに困ります。いちいちテレビをつけないと何曲目かがわかりません。
でも慣れれば慣れます。そんなに頻繁に曲番号が知りたいことはないので。
液晶がないのはぎりぎり許容範囲かなぁ。
ただ、次の②の問題と組み合わせるとまた話が変わってきます。
②リモコンにテンキーがない
リモコンに①〜⑨のテンキーがありません。
そのため「9曲目を再生したい」といったときは「早送りボタン」を数回押さないといけません。
しかも液晶ディスプレイがないので何回押したか数えないと上手くできないし、数えても失敗することがよくあります。
一発で正しい曲を選ぶためには曲番号を確認しながらボタンを押すためにテレビを付けないといけません。いちいち面倒です。
ということで、液晶がないか、テンキーがないかのどちらかは我慢するにしても、両方無いのは最悪です。
ソニーの設計・開発者は実際にオーディオ機として使ってみて不便と感じなかったのでしょうか。
③ 本体に再生ボタンがない
本体に再生ボタンがないと必ずリモコンを手に持って再生ボタンを押さなければなりません。
僕はDiscを挿入したと同時に再生ボタンを押したいせっかち者なので、この一手間がちょっぴり面倒です。
本体に再生ボタンがないのは、地味にがっかりなポイントです。
X800M2 気になる音質は?
X800M2はHDMI等のデジタル出力しか備えていません。
そのため音質に特に個性は感じませんでした。
デジタル出力ということもあり、音はクリアですっきりしています。強いていうなら、パリッとした印象を受けます。(ソニーの音はだいたいそうな気もしますが)
あとはアンプ側の味付け次第といったところでしょうか。
またソニーお得意の「DSEE HX」も健在。
これをONにするとCD音源や圧縮音源をハイレゾ相当の高解像度音源(96kHz/24bit)にアップスケーリングしてくれます。
ONにしてCDをを聴いてみましたが、まあ音が良くなっているかなぁ??って感じでした。
まとめ
X800M2は多機能です。SACDを聴けてBlu-rayも見れて、おまけに最新フォーマットのUHD Blu-rayも観れます。(あとPrime Videoも)
音声出力は基本的にHDMIなので、オーディオ的な面白みには欠けますが、サウンドはクリアなのでまあこれはこれでいいかな、という気分になります。
唯一の欠点は曲番号や再生時間を表示する液晶ディスプレイがないこと、そしてリモコンにテンキーがないことです。ここは改善してほしいです。せめて液晶はほしい。コスト削減すべきでないところだと思いました。
不満もありますが、エントリークラスのSACDプレーヤーが壊滅した現状においては貴重なSACD再生機です。
ソニーさんにはぜひ次機種も出してもらいたいです。
そのときは液晶ディスプレイを復活してほしいなー。
あとMQAにも対応してほしいです。
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