スピッツのかけらを探す「70年代チープ・トリックで漫遊記」感想

 

ロック大陸漫遊記 第164回

   今週のテーマは「70年代チープ・トリックで漫遊記」でした。

   チープ・トリックはこれまで何度も取り上げられてきました。

   今回も番組のなかで、草野さんはチープトリックについて「最も影響を受け、最も回数を聞いたバンド」であり「最も理想とするバンド」と話してました。


   そんな大絶賛のチープ・トリックのなかでも今回は70年代の楽曲にスポットを当てた回となりました。


オンエアリスト

① エスカルゴ / スピッツ
② Way Of The World / Cheap Trick
③ Surrender / Cheap Trick
④ Clock Strikes Ten / Cheap Trick
⑤ I Want You To Want Me / Cheap Trick
⑥ Such a Good Girl / Cheap Trick
⑦ He's A Whore / Cheap Trick
⑧ シャイニン・オン 君が哀しい / LOOK
⑨ 醒めない / スピッツ


チープ・トリックと草野さんとの出会い

   草野さんは小学生の頃にラジオで知ったそうです。

   そのころ洋楽で興味を持ったのはクイーン、キッス、チープ・トリックだったそうですが、チープ・トリックが一番かっこいいと思ったそうです。

   特にボーカルとベースが文句なしでかっこいい。王子様と騎士のようだと言っていました。

   またドラムとギターの二人もキャラが立っているとも。


   それにしても喩えが少女漫画?かわいらしいです(^^)


エスカルゴは実は……?

   今週のオープニングナンバーは「エスカルゴ」でした。

   この曲はいろんな人から元ネタはチープトリックだと言われたそうです。

   草野さん本人は当時そんなつもりはなく無意識に影響を受けていたのかも……と話していましたが、仮タイトルは「ザンダー」(チープ・トリックのボーカルの名前)だったらしく「ボーカルもろじゃん」と自分ツッコミする場面も。


草野さんが人生初めて買ったレコードは?

   ②「Way Of The World」の入った「ドリーム・ポリスと」いうアルバムが、小学6年生のクリスマスのときに人生で初めて買ったレコードだそうです。

   ママチャリのカゴにレコードを入れてドキドキしながら帰った、と話してました。

   それにしても小学生が洋楽レコードってすごいなぁ。


チープ・トリックの影響の数々

   3曲目以降、チープ・トリックの曲から影響を受けたスピッツの曲の話がたくさん出てきます。


   まずは超有名曲「サレンダー」から。


   ③「Surrender」のイントロのフレーズは「日なたの窓に憧れて」で参考にしたそうです。

   またサビのコード進行が好きで「ラジオデイズ」のコード進行にも使われているのだとか。

   歌詞もふくめて影響を受けた曲だと草野さんは話していました。


   ④「今夜は帰さない」はオリコン1位になった曲です。

   曲中に出てくる印象的なハーモニクスは「こんにちは」で参考にしたそうです。


   ⑤「I Want You To Want Me」はカノン進行が美しい曲です。

   カノン進行の例としてスピッツの「スピカ」をあげてました。

   また、スピッツの他のカノン進行の曲のもとになっているとも言ってました。


中学生の草野さん、今の草野さん

   ⑥「Such a Good Girl 」の歌詞について、草野さんは意訳と断って「俺は今まで悪い女に騙されてきたけど、君はなんて素敵な女の子なんだ」と訳してました。

   そして中学生の頃は「こんな素敵な出会いをしたい」と思っていたけど、今は「この主人公はこうやってまた痛い目に会うのかな」と思うようになった、と話してました。

   おっと、なかなかドライな恋愛観。

   でもスピッツの歌も妄想はするけど夢は見てない感じだから、どちらかというと中学生よりも今の草野さんの価値観に近いのかなーと思いました。


スピッツのかけら

   それにしても今回の草野さんはずーっとトークのテンションが高かったですね。

   ZO-3のギター実演や弾き語りもいつも以上に多かったように思います。

   そんな大好きなチープ・トリックですが、草野さん自身はバンドでコピーしたことはないそうです。意外!

「もっと派手なプレイを求めていたのかなぁ」とつぶやいてました。


   また、5枚目のアルバムからベースのトムさんが脱退して、それから気持ちが離れていったそうです。

   しかし2008年の来日公演を観てまた気持ちが再熱した。今後も末永く続いていってほしいです、とも付け加えてました。


   最後に、「70年代のチープ・トリックにはスピッツのかけらがいっぱいあるので、興味を持たれた方はそのへんに注目して聞いてみるのもいいかも」と話してました。

「スピッツのかけら」とか言われると聴きたくなりますね。

   僕はチープ・トリックのベスト盤しか持っていないので、オリジナルアルバムはサブスクで聴いてみようと思います。

   まずは草野さんの人生初レコードの「ドリーム・ポリス」からかな。


YouTubeMusicプレイリスト

   ロック大陸漫遊記でオンエアされた曲を、普段から聴けるように毎週プレイリスト化しています。

   YouTubeMusicで限定公開してますので、同じくYouTubeMusicに加入している方はよかったらご利用ください。

   https://music.youtube.com/playlist?list=PLH2zHO0j6VPuBVK9jgmy9C_zg_3s1KS36


   なお、違法アップロードと思えるものは避けて、公式と思える楽曲のみで作成するようにしています。(たまにわからないときがあるけど)


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