"Age Factory"は奈良発の3ピースのロックバンドです。
僕がこのバンドの楽曲を知ったのはスピッツの草野マサムネさんがパーソナリティを務めるラジオ番組「ロック大陸漫遊記」でのことです。
「最近沁みる邦楽ロック」をテーマにした回のときに”Age Factory”の”See you in my dream”がオンエアされ、草野さんが「ロックの荒々しい魅力を再認識せてくれたバンド」と絶賛していました。
それ以来、サブスクでちょくちょく彼らの曲を聴くようになったのですが、もっと真面目に聞き込みたくなって、つい先日一番新しいアルバムCD”Everynight”を買いました。（古い人間なのでCDを買わないと聴き込めないのです）
これがめちゃくちゃいい！！
全10曲僅か30分弱のなかにありったけの熱量がこめられています。
サウンドは荒々しく激しいのに、歌詞はセンチメンタルであったり。
抑え気味のウエットなボーカルで始まったかと思えば、サビでは魂の奥底から吐き出されたようなシャウトを見せたり。
静と動が絶妙なバランスで混じっていて、心のツルッとした部分からザラッとした部分まで万遍なく撫で回し、かき乱してくれます。（荒々しいのにセンチというのはなんとずるいことか）
聴くたびに、踊り、吠え、歌い、駆け出したくなるので、
「これぞ令和のロックだ！みんな聴け！」
と、この素晴らしさを職場で大声で言いふらしたい衝動にかられます。（おかしな人と思われそうなのでしませんが）
個人的には、短い歌が好きなのでどの曲も3分前後というのも好感が持てます。（最長の”Everynight”でも3分45分という素晴らしさ）
またOfficial Music Videoが充実しているのも良いです。
僕がこのアルバムで好きな曲はどれもyoutubeで聴くことができます。「Dance all night my freiends」「Merry go round」「Everynight」「nothing anymore」など。
ここでは、そのなかから2曲、MVを紹介します。
Dance all night my freiends
アルバムのオープニング曲です。
「加速してく僕らの鼓動が鳴り止まないんだ」という歌詞のとおり、疾走感とワクワク感が半端ないです。
映像もいいですね。廃墟での演奏シーンと青空の下でのカップルのじゃれ合った笑顔とが交互に出てきます。ロックは退廃的な暗い部分と弾けた明るい部分の両面を備えているということを再認識させてくれます。
それにしもてぴょこぴょこ跳ねてる女の子がかわいいな。
Everynight
アルバムのタイトルチューンです。
サビで繰り返される「抱きしめたまま 消えてしまうよ」という歌詞が胸に染みます。
決して新鮮ではない、ともすればベタな歌詞が、なぜこんなにも良いと感じるのか。
メロディやサウンドの効果もあるのですが、おそらくAメロの「非常階段のぼって鉄格子で切った手」という歌詞が効いているのだと思います。この短い歌詞が歌に映像を与えて、リアリティを増している。
彼らの歌は他の歌もそうなのですが、ちょっとした言葉の選び方が上手い。
短いなかに映像が見える歌詞を作っていると思いました。
そんなわけでアルバムを買って以来、毎日ヘビーローテーションで聴いています。
CDを買ってこんなに熱くなったのはひさしぶりかも。
ライブにも行きたいなー。絶対盛り上がりますよね。金沢に来てくれないかな。
まあその前にコロナがなんとかならんとどうしようもないわけですが。
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