即興でテーマソングも!? 「コード進行を学んだ曲たちで漫遊記」感想


ロック大陸漫遊記 第137回 感想

今週のテーマ「コード進行を学んだ曲たちで漫遊記」

   今週は、草野さんがギターで曲を作り始めた10代の頃にコード進行を学んだ曲たち(但し独学)の紹介です。
   テーマからして興味深いし、音楽の勉強にもなるし、何よりも放送中に草野さんがZO-3で弾き語りまくってくれたので、いつもの倍くらい楽しい回でしたよ。

1)ブルースコード

   漫遊前の一曲「ドルフィン・ラヴ」と、2曲目の「JOHNNY B. GOODE」はどちらもスリーコード(ブルースコード)の曲の例として取り上げられていました。ロックの基本だそうです。


2)循環コード

   3曲目の"Diana"は循環コードの例です。このコードも基本中の基本だそうです。
  スピッツの曲の例として「三日月ロックその3」を上げてました。

3)カノン進行

   4曲目の西城さんの「ブルースカイブルー」について、スピッツの全てのカノン進行のルーツともいえる曲です、と草野さんは話してました。

   カノン進行は段々コードが下がっていきます。
   草野さんが言うには「切なくなる」そうです。
   何故切なくなるのかはわかっていないが、一説によると「流れの中で長調と短調を行ったり来たりするからなのではないか」とのことです。
   スピッツの曲の例としては「スピカ」を上げていました。

   また、カノン進行について、「お砂糖みたい。使いすぎに注意。ありきたりになる。効果的に取りいれるのがよい」とも述べてました。
   

4)小悪魔コード進行

   5曲目の”Warrior”は小悪魔コード進行の例です。
   小悪魔?なんだそれ、と思わず首を傾げてしまいますが、上がりたいところで下がるコード進行だそうです。
   カノン進行と同じく切なさ効果がある、とのこと。
   他の例として、スピッツの「コメット」のAメロや平井堅さんの「瞳を閉じて」を上げてました。

5)ワンコード

   6曲目の”It’s A Long Way To The Top (If You Wanna Rock ’n’ Roll)”はワンコードの例です。
   草野さんは「これをコード進行と言っていいかわからないけれど最も潔い」と言っていました。
   スピッツの曲の例は「みそか」のAメロ。リフは動いているけどGのみだそうです。
   Aメロをあえて地味にすることで、サビがより劇的になる、とその効果も話しました。

ヒバリのこころ誕生秘話??

   漫遊後の「ちょっぴりタイムマシーン」のコーナーは日吉ミミさんの「世迷い言」でした。
   草野さんは「 明るく見せかけてマイナーコードに落ち着く。すごく好き」と言い、さらに「のちに『ヒバリのこころ』の「こ〜こ〜ろ〜」の部分になった」ともネタばらししてました。
   それを知ってから「世迷い言」を聴くと、サビの最後の部分が「ヒバリのこ〜こ〜ろ〜」と脳内変換されてしまいます^_^;)

これは神回!?

   最後に草野さんは「このコード進行を使えばいい曲ができるというものはない。コード進行は曲作りの一端でしか無い」とピシャリと述べてました。
   
   いろいろ音楽の勉強になって興味深い回だったのですが、何よりも素晴らしかったのが、草野さんがZO-3で弾き語りをいっぱいしてくれたことです。
   コード進行の効果や雰囲気を伝えるために実際にコードを弾いて歌ってくたのです。生歌!!
   ドルフィン・ラヴもスピカも瞳を閉じても、他いろいろな曲も歌ってくれました。
   カノン進行のところでは即興でロック大陸漫遊記のテーマみたいなものを歌ってくれたり。
   本人曰く「ZO-3フル稼働」!!

   草野さんがずっと歌いっぱなしでTwitterのタイムラインも盛り上がりっぱなしでした。
   草野さんもいつも以上に楽しそうでしたね。

オンエアリスト

① ドルフィン・ラヴ / スピッツ
② JOHNNY B. GOODE / Chuck Berry
③ Diana / Paul Anka
④ ブルースカイ ブルー / 西城秀樹
⑤ Warrior / Riot
⑥ It’s A Long Way To The Top (If You Wanna Rock ’n’ Roll)/ AC/DC
⑦ 世迷い言 / 日吉ミミ

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