パソコンが壊れる
夏になり部屋が暑くなったせいか、10年間使っていたデスクトップPCが壊れてしまいました。
ある日、突然起動しなくなったのです。
ビープ音コードを読み解くとどうやらビデオカードが壊れたようです。
3年ほど前の夏にも電源ユニットが壊れたことがあり、そのときは修理してもらいました。
今回も修理しようか迷ったのですが、もう10年選手ですし、修理してもまた故障するのは目に見えているので、ここは感謝を込めて引退してもらい、新しいパソコンを購入することにしました。
しかしここで考えることがあります。
本当にパソコンは必要なのか?ということです。
10年でパソコンの使用状況が大きく変わった
普段キーボードとマウスを使うような作業はサブ機であるクロームブックを使っています。
サブ機と書きましたが、性能が低いという意味でのサブであって、使用頻度的にはこちらがメインです。
ブログを書いたり、ネットで検索してホテルや電車を予約したり、youtubeなどのネット動画を観たり、ごく普通に使う分には、今はもうデスクトップPCを立ち上げる必要はなくて、もっというならwindowsパソコンすらいりません。クロームブックで十分です。
とはいえ、windowsパソコンでないとできないことがあるのも確かです。
たとえば、プリンタでの印刷、CDの取り込み、動画の作製などです。あとは1年の始めにあるアレですね、年賀状の作製。これらはwindowsパソコンじゃないとできないか、あるいは非常に難しいです。
そうなると、どうしてもwindowsパソコンを1台は持っておく必要があります。
ではその1台をデスクトップPCにするか、ノートPCにするか?
もともとデスクトップPCを買って使っていた理由は、10年以上前のノートPCは壊れやすかったからです。
社会人になってからノートPCを2台買ったのですが、どちらも3年で壊れました。2台目は修理したのに、また3年で壊れました。
あまりに壊れるので箱のデカいデスクトップPCの方が安心だろうということで結婚を機にデスクトップPCを買いました。
これは正解で約7年不具合なく動作し、一度壊れて修理した後も3年以上動いてくれました。
デスクトップPCは安定感と安心感があります。あと、同じ性能ならノートPCよりも安いです。
しかし、それほど高負荷な作業はしないし、スマホやクロームブックの出現によりパソコンの使用頻度も減っているので、デスクトップPCを買い直すのはなんだか大袈裟でもったいない気がします。
今はもうノートPCといえども耐久性も上がっているはずなので昔のように3年で壊れるということはないでしょう。(実際会社で使っているノートPCは3年間ハードに使っていますが安定しています)
だとすれば、持ち運びの便利なノートPCを買ったほうが汎用性があります。
しかし、普段からクロームブックを使っているので、2台もノートPCがあるのはバランスが悪いです。
何より、性能の良いノートPCは高い。もう一台買うなら安くても性能が良いデスクトップPCの方がいいのでは?
といろいろ考えた末、新しく買うPCは当初の予定通りデスクトップPCにすることにしました。
”HP Pavilion Desktop TP01”購入
壊れたデスクトップPCはHP製でした。壊れたとはいえ10年もってくれたので、HPへの信頼は高いです。なので、新しく買うデスクトップPCもHP製品のなかから選びました。
買ったのはHP製の”Pavilion Desktop
TP01”というシリーズのなかの一番安いエントリーモデルです。(以下、TP01−0126と呼びます)
ちょうどセール期間だったので、送料・税込みで5万円以下で買えました。
あと1万円出せば、CPUをcore i3からcore
i5にアップグレードできたのですが、そこまでの性能はいらないだろうということで、エントリーモデルで妥協しました。
まあ基本はクロームブックでも十分な人間なので。
10年間での進化は?
古いデスクトップPCが突然壊れてしまったので、CPUも何だったかも覚えていないし特にスコアテストもやっていません。
明確な新旧の比較表は作れないのですが、覚えている範囲で性能の変化を書き出してみます。
旧PC | 新PC | |
---|---|---|
OS | windows7 | windows10 |
CPU | ?? | core i3 |
メインメモリ | 4GB | 8GB |
HDD | 1TB(SATA) | 1TB(SATA) |
USB | 2.0 | 3.1 |
無線LAN/Bluetooth | 無 | 有 |
※旧PCは最後はwin10にアップデート済み
CPU性能がどれくらい上がったのかがわからないのが残念ですが、メモリが8GBになったので重い作業にも耐えてくれそうなのと、USBがようやく3.1に対応してくれたのがなにげに一番嬉しかったりします。
前のPCを買ったときはちょうどUSB3.0が出たばかりで、まだいらないと判断してカットしたんですよね。
一方で、価格を抑えたためにインターフェイスは劣化しています。(旧PCは当時約10万円だったのに対して新PCは約5万円)
旧PC | 新PC | |
---|---|---|
ドライブ | Blu-ray/DVD | DVDのみ |
DVI出力 | 有 | 無 |
SPDIF出力 | 有 | 無 |
まあBlu-rayは全く使わなかったので無くても問題ないと思います。
ただDVI出力とSPDIFがないのが痛い。特にSPDIFが痛い。
そのへんは順に説明していくとして、次から実際に届いた”TP01−0126”を見ていきます。
”TP01−0126”外観
シルバーで凸凹のないシンプルなフロントが美しいです。
旧PC(右)と並べるとTP01(左)がコンパクトなのがわかります。
いちおう、ミニタワーというサイズらしいです。
フロントには、USB3.1 Gen 1 が4基、USB3.1 Gen1 Type-C
が1基、付いてます。
SDカードリーダーもあるので、カメラからのデータ転送の際に重宝しそうです。
公式ホームページには背面の写真がないので、背面の写真も載せてみました。
USB2.0 x4基、LINE入出力、マイク入力、有線LAN、HDMI出力、D-sub出力があります。
下の写真はTP01-1026を机の下に置いたところです。
コンパクトなので足元に置いても意外と邪魔になりません。
初期設定
パソコンを買い替えるたびに初期設定が面倒だなーと思うのですがですが、最近は楽ですね。
自分の場合、グーグルクロームをインストールしてログインすればほぼ完了です。
いつもの作業環境がすぐにモニターに映し出されます。
他にすぐにインストールしたのはCDを取り込むためのSONYの「Music Center for PC」とIOデータのNASを設定するための「LAN DISK」、それから動画鑑賞用のVLCです。
プリンタの設定はまだやってません。これが意外と一番面倒くさかったりして。
映像と音声
映像については、DVI出力がないので、最初はD-subで接続しました。
しかしアナログがなんとなく嫌だったので今はHDMIでつないでます。
ただ、画像を比べてみましたがそれほどの差はありませんでした。D-subの方が若干にじんでいて、なんとなく色合いが違うかなーって程度です。
音声については、これまではSPDIF出力があったので、AVアンプとデジタル接続できていたのですが、TP01-1026にはデジタルアウトがありません。仕方ないのでLINE出力(アナログ)でAVアンプとつないでいます。
これまでSPDIFを使ってPCオーディオのようなことが出来ていたことを思うと、音質的には劣化してしまいました。ちょっと残念。
時代が進むとインターフェイスが削られるのはオーディオもパソコンも同じですね。コストとの兼ね合いもあるので仕方ないですが、ちょっと物足りません。
実際に使ってみて旧PCから改善した点
せっかく10年ぶりにデスクトップPCを買い換えたのですから、実体験で良くなったと感じるところがあってほしいですよね。
とりあえず改善したと思える点を3つ書いてみます。
1.起動が速い
HDDがSSDではないので爆速ということはないですが、電源を押してから30秒程度でパスワード入力画面になってくれます。
旧PCは1分以上はかかっていたと思うので、起動時間が半分になってくれました。
まあクロームブックは2,3秒で起動してしまうのでそれよりは遅いですが、30秒なら「待たされる」という感覚はないので許容範囲です。
2.USB3.1が速い
NASに保存している家族写真をポータブルHDDにバックアップしようとしたら、転送速度が100MB/sも出てました。
旧PCはUSB2.0しか備えておらず転送速度は20MB/sがやっとでした。それに比べるとなんと5倍速です。
ファイル転送が速いとなんというか気が楽になります。
3.インターネット速度が速い?
夜にインターネットのスピードテストをしたら下り270Mbps、上り370Mbpsも出ていました。
旧PCのころは下り100MbpsがMAXでした。
もっとも回線の混み具合もあるのでこれはたまたまかもしれません。
デスクトップPCを買ってよかったか?
新しいデスクトップPCに変えてから3日ほど経ちました。
エントリーモデルとはいえそこそこ性能はいいはずなのですが、軽い作業しかしておらず、全然実力を出し切れていないのが現状です。
とはいえ、もともと重いゲームや動画編集をするわけでもないので、この先使い続けても性能を出し切ることもない気がしてます。
せいぜいCDを取り込んだり、年賀状を書いたり、何かを印刷したり、その程度です。
そんな使い方で大きなデスクトップPCを買った意味はあるのか?と問われると、すっきりした返答はできないのですが、それでも買ってよかったと思います。
そう答えられる理由は、普段使っているクロームブックとの住み分けが出来ているからです。
僕は書斎でもリビングでも出張先でも簡単な文章作成は軽量なクロームブックで行っています。そのためwindowsでしかできない作業はデスクトップPCで行う、というふうに使い分けがはっきりしています。
もしこれがデスクトップPCではなくノートPCだったら、使い終わるたびに棚にしまって、使うときにわざわざ棚から引っ張り出さないといけません。しかし、デスクトップPCなら常に机の下の置いておけるので電源ボタンを押すだけで起動できます。
普段使いがクロームブックだと、デスクトップPCの方が面倒にならず便利だったりするわけですね。
クロームブックという足軽がいることで、デスクトップPCという重鎮も活きてくる、と思う今日このごろでした。
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