白山登山 1泊2日 感想 〜別山の登山口見逃し注意!

   7月の4連休の前半に地元の白山を登ってきました。(2020年)

   今回、1日目に別山を登って、南竜でテント泊して、2日目に白山を登って下山する計画を立てていました。
   しかし、市ノ瀬から歩いている途中で別山の登山口を見逃してしまい、別当出合まで上がってしまいました。
   別山にはこれまで3度登ったことがあるのですが、登山口を見逃したのは初めてです。
   結局、雨が降っていたこともあり、登山口まで戻らずに別山はあきらめて白山のみを登ることにしました。

   これから別山を登る方のために、この記事の「1日目」の記録に、別山の登山口の注意点を書いてます。
白山 御前峰

登山コース

1日目(7月23日)

19.9km 8時間25分

市ノ瀬
別当出合
(観光新道)
室堂
御前峰
室堂
(エコーライン)
南竜テント場

2日目(7月24日)

11.2km 3時間30分

南竜テント場
南竜分岐
別当出合
市ノ瀬

天候

   梅雨が空けず、4連休はずっと雨予報。
   前半のほうが荒れないだろうと判断して連休1日目の23日に出発したのですが結局2日とも雨でした。

07.23 5:00> 
 天気:雨  気温:10.9℃ 最低:7.9℃ やや強い 視界:50m 視界不良に注意
07.24 5:00>
 天気:霧  気温:9.9℃ 最低:7.7℃ 無風 視界:50m 視界不良に注意 
※ 白山室堂ホームページより

   1日目は行動中はずっと小雨。テント場に着いてから、翌朝の撤収までは曇り。
   2日目も行動中はずっと小雨。一時どしゃ降り。

   以下、行動記録です。

1日目

市ノ瀬

   駐車場に車を停めるとすでに雨。
   しかし雨脚は強くないので、予定通りチブリ尾根から別山を登ることにします。

   コロナ禍のため、市ノ瀬ビジターセンター前では検温をしていました。
白山 市ノ瀬ビジターセンター

   別当出合行きのバスには乗らずに車道を歩き、すぐに右に伸びる工事車両用の林道に入ります。

   ここで痛恨のミス!
   冒頭に書いたとおり、この道の途中に別山の登山口があるのですが、気づかずに通り過ぎてしまいました。
白山 林道

   いつまで歩いても林道が続くので、「あれー、こんなに車道は長かったかなぁ」と疑いはしたものの、他にも別山を目指して歩いている二人組があったので、止まらずにずんずん進んでいきます。
   しかし歩き始めて1時間を超えると、さすがにこれはおかしいと思い、近くにいた工事のおじさんに聞いてみると、登山口は通り過ぎていて、しかもだいぶ下にあると言われました。
   まじかーーー!!
   さらにこのすぐ先に別当出合の駐車場があることも教えてもらいました。

   雨だし、時間もロスったし、仕方ないので、引き返さずに予定変更でこのまま別当出合から白山を登ることにします。

   それにしてもまさかこの林道が市ノ瀬から別当出合につながっていようとは。初めて知りました。

   しばらく歩くとすぐに別当出合の駐車場が見えて来ました。
   そして登山者が渡る吊り橋も見えます。いつもは見上げることのない吊り橋を下から撮ります。道を間違えたからこそ撮れたショット!
白山 吊り橋


猿壁登山口(見落とし注意!)

   今回、僕以外の別の一組も別山の登山口を見落としていましたので、自分がおっちょこちょいなだけ、というわけでもなさそうです。
   気になったので翌日、猿壁登山口を見に行ってみました。
   そこで何故見逃してしまったのかがわかりました。ポイントは2点です。
  • 車道を歩いていると標識(看板)の存在がわかりづらい。車道の脇にある登山用の小道を歩くと看板を視認しやすい
  • 標識が工事現場の看板と同じデザインのため、登山用の標識が立っていると思い込んでいると気づかない
   初めて別山を登る方が迷わないように、翌日に現場で撮った写真を載せて、登山口を詳しく説明します。

   まず市ノ瀬から林道を進んでいくと車両の泥落としのプールが現れます。(水深15cm、25cmと書いた看板が道の真ん中に立っている)
   このプールの手前の草むらに「←別山/市ノ瀬→」と書いた標識が立っています。
   初日はこの標識の意味がわからず、左に曲がって川に出てしまったのですが、よく見ると左奥に進む登山道があります。
白山 別山登山道

   この登山道を通っても車道を通っても同じところに合流します。
   ただ、登山道を通ったほうが、次の案内看板がみつけやすいです。

   10分ほど進むと「別山道は右」と書いた看板と横断歩道にぶつかります。
別山案内看板と横断歩道

   僕は初日に車道を歩いてきたので、この看板を見落としてしまいました。
   あらためてみると蛍光色で派手な看板なのですが、デザインが工事現場の看板と同じなうえに、車道からだとクイと重なってしまい、見えづらいです。

   できれば、車道からでも視認しやすく、登山用とわかるデザインにしてほしいですね。
   工事現場のおじさんの話だと、登山口を見逃して間違えて上がってくる登山客はたまにいるそうです。

   別山の登山口は横断歩道を渡って右手をしばらく歩くとあります。

   車両の泥落としから10分以上歩いたら、看板を見逃した可能性があるので注意してください。
   車道ではなく登山道を歩けば見逃すことはないと思います。
   なお、10年近く前に訪れたときは登山口を見落とさなかったので、工事の関係で若干風景が変わったのかもしれません。

   以上、別山へ行く際の注意点でした。

   ということで、初日の行動に戻ります。

別当出合

   別山は断念しましたが、気を取り直して別当出合から白山を登ることにします。
   雨はやみません。
白山 別当出合

   砂防新道か観光新道かどちらから登ろうか迷いましたが、普段ほとんど使わない観光新道を進むことにしました。
   雨だとぬかるんで若干登りづらい箇所もありますが、難路というほどでもありません。
観光新道入り口


   なお、観光新道の場合、別当出合から室堂までの間に水場がありません。
   暑い日は別当出合で多めに水を持っていきましょう。

禅定道分岐

   禅定道と観光新道との合流点です。ここから稜線に出ます。
禅定道分岐

   分岐まではけっこうな急登だったので、すでにカッパのなかは汗だくで蒸れ蒸れです。

   ゆるやかな稜線歩きは、雨でなければ、吹き抜ける風も、眺望も気持ちいいのでしょうけれど……何も見えず、雨と汗でべとべと。
   雨ってホント嫌ですね。

殿ヶ池避難小屋

殿ヶ池避難小屋

   ここでカッパを脱いでお昼休憩を取りました。
   トイレは男女分かれています。避難小屋のトイレにしては綺麗な方かと思います。

   今日中に南竜まで行きたいので、昼飯を食べたらすぐに出発。
   一回脱いだ濡れたカッパをもう一度着るのって冷たくて嫌ですよね・・・。

蛇塚

蛇塚

黒ボコ岩

   晴れてると岩に登って休憩している人がいっぱいいてにぎやかなのですが、雨のため誰もいません。静かです。
黒ボコ岩

白山室堂

   室堂に入ろうとすると入り口で検温とマスクの着用をうながされました。
   面倒だったので室堂に入らないことにして、軒下にザックを置いて手ぶらで御前峰を登ることにします。
   なお外にあるトイレは普通に使えました。
白山室堂

   それにしても室堂のトイレはきれいですね。
   木の良い匂いがして、思わずトイレでクンカクンカしてしまいました。(嗅ぐな)

御前峰

   登ってみたものの何も見えません。
   誰もいない頂上はそれはそれで清々しかったです。

   とりあえず頂上にあるものをパシャパシャ写真に撮ります。

   神社と、
白山 御前峰

   山頂標識と、
白山 御前峰

   謎の枝と。
   (誰かの置いて行った杖の代わりでしょうか)
白山 御前峰

エコーライン

   室堂からの下りはエコーライン、というのが白山登山の定番(?)です。

   ほんとだったら、遠くに別山が見えたりして爽快なのですが、何も見えず。
   しかし靄がかったエコーラインも神秘的で、これはこれできれいかも……
エコーライン

南竜山荘

   エコーラインの終点で左に曲がり、橋をいくつか渡ると南竜山荘に到着です。
南竜 コロナ対策 看板

   今年はコロナ対策のため、宿泊者以外は山荘に入れません。
   テント泊の場合、テント場の炊事場に無人受付があります。一人300円。

   雨だし、コロナ禍だし、テント泊する人なんて少ないかなーと思っていましたが、テント場はけっこういっぱいでした。
   みんな好きですね、登山(^_^;)……自分もですが。
南竜 テント場

   この日は新しく買ったプロモンテのテント「VS-20」を初めて張りました。
   前室が大きいので、雨でも前室を使って調理しやすいし、横幅が120cmあるので濡れたカッパやズボンを室内に干しても窮屈ではないので、素晴らしいテントですね。重量は若干ありますが。
プロモンテ VS-20

   夕方からは雨はほぼ止んでくれて、夜には星も見えました。
   テントの設営から翌日の撤収まで強い雨がほとんど降らなかったのは唯一の救いですかね。

   余談ですが、南竜テント場のトイレを新しくする工事が始まっていました。
   来年には室堂のトイレのようにきれいになると嬉しいですね。
   

2日目

   朝4時に起きて、ご飯を食べてテントを片付けて……雨が降っていなければ別山を登ろうと思っていましたが、テントを片付け終えた5時45分ごろから雨が降り出したので、おとなしく下山することにしました。

   下山ルートは、南竜分岐→甚之助避難小屋→中飯場→別当出合→市ノ瀬です。
   別当出合からはバスに乗らずに車道を歩いて帰りました。体力が余っていたのと、別山の登山口を確認したかったので。

   なお、別当覗を通過した頃は少しだけ視界が良く、眺望もありました。
別当覗

   計画よりもだいぶ早い時間に市ノ瀬まで帰ってきたので、市ノ瀬休憩所の屋外テラスにある椅子でくつろいで、2日目の昼食にする予定だったロールパンとソーセージとチーズを食べました。
   ここ、バカンス気分でまったりできていいですね。
   旅の終わりにはぜひ立ち寄りたいスポットです。
市ノ瀬休憩所 屋外テラス


すぎのこ温泉

   帰りに、すぎのこ温泉に寄って帰りました。
   白山に来るといつも気になっていたのですが、たいてい白峰温泉か大門温泉センターに寄ってしまうので、今回初めて入浴しました。

   入浴料は460円です。小さいですがきれいで落ち着く温泉でした。泉質はサラッとしてます。
すぎのこ温泉

所感

   過去に何度も登っている別山の登山口を見逃したのが痛恨のミスです。
   地図をしっかり見る、少しでもおかしいと思ったら立ち止まって考える、一度来た事があるからといって油断しない、など、いろいろ反省しました。

  また、小雨のなか、約1900mの標高差を登ったのは良い経験になりました。雨でも案外動けるものですね。

   眺望が何もなかったので花の写真をいっぱい撮ったので最後に貼っておきます。
   毎回、白山に登る度に花の名前を覚えようと思うのですが出来てないんですよね。
   花の名前を覚えたらきっともっと楽しいんだろうなぁ。

白山の花

白山の花

白山の花

白山の花

白山の花

白山の花

白山の花

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