番組史上最もマニアック!?「意外な国の70年代ロックで漫遊記」感想

   本日は3本立てです。 

フラカン×スピッツスペシャルライブセッション

   Twitterで「ドラデラデラ」という謎の文字列と「フラカン スピッツ ライブ」というキーワードが話題になっているなーと思いつつ、自分には関係ないだろと、ぼおっと過ごしていたのですが……なんと、いつのまにかyoutubeでフラカン×スピッツのライブセッションが配信されていたのですね。
   6月12日までの期間限定みたいです。危うく見逃すところでした。
   全5曲をフラカンとスピッツが演奏しています。

   特に「野生のポルカ」「恋をしましょう」の流れがよかったです。
   それにしても「野生のポルカ」、みんな楽しそうだなー。
   フラカンとスピッツってめっちゃ仲がよかったんですね。
   いい意味でアマチュアバンドっぽいノリが出ていました。

   楽しくて貴重な映像、ありがとうございました。

   ※公開終了になりました(6/13追記)

映画「シング・ストリート」が素晴らしかった件

   先々週、ロク漫の映画音楽特集のときに紹介された洋画「シング・ストリート」を妻と鑑賞しました。
   観ているあいだ、ずっと心が揺れ動かされっぱなしで、バンド×青春ものとして、最高の映画だったと思います。


   まず、主人公がバンドを始めるきっかけが、モデル志望の女の子に近づくためだというのがいい。恋は大事です。
   次に、普通のバンドものと違って、主人公のバンドはMV(ミュージックビデオ)を撮影することが主だった活動なのですが、劇中MVの使われ方が非常にうまい。
   そう来たら、ゾクッとくるだろっていうMVの見せ方をしてきます。MVと映画は相性が良い、と感じました。
   そして反骨心にあふれた学園祭ライブはバンド映画として最高のシーンです。
   以前に草野さんが言った「ロックは反骨心」という言葉を体現していました。

   サブキャラでは、作曲担当のメガネの少年や、ラストでローディーとなる少年もいい味を出しています。
   しかしそれ以上になんといっても主人公のお兄さんです。
   要所要所で、主人公にロックらしいアドバイスをするかと思えば、劣等感をむき出しにして当たり散らしたり。だけど最後には主人公の手助けをする。
   あの最後のガッツポーズが彼の人間性をよく表している。お兄さんのガッツポーズを見て僕まで心の底から嬉しくなりました。

   ラストは草野さんが「賛否両論あるが、余韻があっていい」と言っていたとおり、なんとも言えない気持ちにさせるものでした。

   そして、劇中歌がどれもいい。
   サブスクで配信されているので映画を観たらぜひサントラも聴いてみてください。
   普段は洋楽を聴かない妻も、朝、洗濯物を干しながらサントラを聴いてました。
   それくらい名曲揃いです。

   特に、ロク漫でも流れた「ブラウン・シューズ」と、メロディラインの奇麗な「アップ」がおすすめです。



ロック大陸漫遊記 第127回 感想

   今週のテーマは「意外な国の70年代ロックで漫遊記」でした。
   意外な国ということで、欧米以外のロックを取り上げています。
   草野さん曰く「番組史上最もマニアックな回になるかもしれない」 
   その言葉通り、全編を通して知らない音楽ばかりでしたが、世界旅行をしているような気分になれました。また草野さんの薀蓄がいつも以上に炸裂していました。
   終わってみれば、かなり楽しい回でした。

オンエアリスト

① 初夏の日 / スピッツ
② Share Cheshmat / Kourosh Yaghmaei
③ Goca Dünya / Erkin Koray
④ Blo / Blo
⑤ Break Through / The Funkees
⑥ Benjamín, El Pastor / Leon Gieco
⑦ Alegria, Alegria / Caetano Veloso
⑧ 今夜ナイトラインで / ECHOES

漫遊感想

   以下、各曲の草野さんのコメントと僕の感想です。

② Share Cheshmat / Kourosh Yaghmaei:
   Kourosh Yaghmaeiはイランのロックミュージシャンのパイオニアのような人で、今も活動しています。革命で弾圧を受け、その後17年間発禁になっていたそうです。ひえー。
   草野さんが言うには70年代の曲はディープ・パープルに近いそうです。

③ Goca Dünya / Erkin Koray:
   トルコのジミヘンと言われる人。今なお現役だそうです。
   草野さん曰く「今もぶっ飛んでいていかっこいい。ロックの仙人みたいな人」
   トルコの民謡とロックをミックスした「アナトリアンロック」というジャンルにあたるそうで、草野さんも最近ハマっているそうです。

④ Blo / Blo:
   アフリカのバンド。アフロロックというジャンルだそうです。
   草野さん曰く「初期はロックの匂いが強くて好き。単調だけど、何度も聴いてしまう」

⑤ Break Through / The Funkees:
   こちらもアフリカのバンドで、ナイジェリアで結成し一時期ロンドンでも活動していたそうです。
   太鼓(ジャンベ?)のボコポコ16ビートのリズムがアフリカっぽいです。


   ここから南米に移ります。

⑥ Benjamín, El Pastor / Leon Gieco:
   アルゼンチンの音楽。
   反骨精神がある。
   草野さん曰く「ロックナンバーなんだけど、笛の音を聴いていると『母をたずねて三千里』でマルコがアルゼンチンを旅している絵が浮かぶ」
   そう言われてみると、たしかに笛の音に郷愁がありました。

⑦ Alegria, Alegria / Caetano Veloso:
   ブラジルポップス界の重鎮。
   タイトルには自由への賛歌の意味が込められているそうです。


   僕のなかでは④⑤のアフリカのロックがリズムが独特で、楽器隊の演奏も気持ちよくて楽しかったです。

   マニアックだったけど、新鮮で楽しい回でした。

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