アフターコロナと 〜「天気の子」Blu-ray感想

   子供と妻といっしょにBlu-rayで「天気の子」を観ました。
   去年映画館で観て以来、2度目です。
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   雨の東京が晴れていく映像が美しいし、逃避行先のホテルでささやかな夕食とカラオケではしゃぐ3人の姿が貴いし、女装して脱出してここぞというタイミングで飛び出してくる凪先輩が熱いし、グランドエスケープをバックに帆高と陽菜が空を落ちていくシーンは神がかっているし、観終わって、やっぱり最高だなーと思いました。

   個人的には「雲の向こう、約束の場所」「秒速5センチメートル」「天気の子」が新海誠のベスト3です。

   前回映画館で観た後の感想でも書いたのですが、雨が降り続く東京で通行人が「お花見楽しみ」と言っているシーンが、今回も印象に残りました。
   前回と違って、今回はコロナ禍の中での鑑賞だったので、環境の変化によってもたらされた新しい生活様式に適応し、新しい楽しみを見出してたくましく生きていく東京の人々の姿に、コロナと共存しようとしている現実の僕らの姿が重なりました。
   そこにはアフターコロナの何かしらのヒントがあるように思えます。

   そういえば、初めて天気の子を観て感動してからまだ1年も経っていないのですね。
   たかだが数ヶ月で世界の様相はこんなにも変わってしまうとは……。

   たぶん、雨が降り続き半分水没した東京と同じように、現実のこの世界ももう元のようには戻れないのでしょう。
「世界はそもそも狂っている」という劇中のセリフが妙にリアルに響きました。


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