きっとサウナに行きたくなる ドラマ「サ道」感想 〜映像と音楽でととのう

サウナをめぐるドラマ

   外出自粛のG.W.中に「サ道」というサウナを舞台にしたドラマを観ました。

   観るようになったきっかけは、プライムビデオで面白そうなドラマを探していた妻の目に止まったことです。

   最初は、中年のおじさんがサウナに入るだけのドラマなんて退屈だろうと思っていたのですが、観始めたらこれがかなりおもしろい。

    まず主人公のナカタさんがサウナに入って語りだす落ち着いたモノローグが心地よい。サウナが好きなことやサウナへの愛が伝わってきてホッとします。
    そして毎回サウナの最後に「ととのった〜」と言って無我の境地に達するようなシーンがあるのですが、ここでのエフェクトが天国の扉を開いたようで、観るとニヤッと笑ってしまいます。幸せそうなのがたまらなくいい。

   また全国のいろいろなサウナを訪れるのが旅番組のようでもあるし、サウナの後の食事はグルメ番組のようでもある。
   それから毎回必ず一つはサウナに関する薀蓄があるのも知識欲を刺激してくれます。(天然水、ロウリュウ、テントサウナ、など)

   ストーリーは笑いも交えながらゆったりと進んでいきます。一話のなかで大きな波乱があるドラマではないので、リラックスして観ることができます。25分という短さもちょうどよいです。
   しかしそれだけでは全12話を引っ張るだけの力に欠けます。このドラマにはサウナに入る以外に一つだけ目的(目標)があります。
   それは主人公のナカタさんがサウナの素晴らしさを教えてくれた「蒸しZ(あだ名)」に再会することです。
   彼は毎回、全国のサウナを回りながら恩師の「蒸しZ」を探します。これが波風のないストーリーにちょっとしたスパイスとして効いてくれます。
   果たして彼は「蒸しZ」に会えるのか?

    最終回でわかるオチはクスッとなる面白みがあって僕は好きです。

サウナ行きたい

    僕自身はサウナは熱いだけだし、水風呂は冷たいだけなので、これまでの人生でほぼ敬遠してきました。
   しかしこのドラマで、サウナ→水風呂→サウナ→水風呂→サウナ→水風呂の3セットからの、「ととのった〜」を観ていたら、そのあまりの昇天っぷりに、自分もサウナに行ってみたくなりました。
   いっしょに観ていた妻も「サウナに行きたくなるね」と楽しそうに話してました。

   でもコロナのせいでどこも銭湯は休業中なんでよね。がっかり。
   ああ、サウナ行きたい〜。

サウナ好きすぎ

   それから音楽が良かったです。

   コーネリアスが歌うオープニングソングの「サウナ好きすぎ」は冒頭の歌詞が耳に残って離れません。この歌の脱力感がすごくいい。
   特に水の流れるオープニング映像との組合わせは、視聴していると頭がとろーんとしてきて至福です。

   エンディングの「そなちね」も大サビの盛り上がり方が素敵です。

    他にも劇中に使われている楽曲もどれも心地よくて好きです。作曲は「とくさしけんご」さんという方です。

    サントラ含めてサブスクで配信されているので、僕はオープニング、エンディング、サントラの全17曲をプレイリストにまとめています。
   これをBGMに流しながら、お風呂につかるとチルアウトできてすごく気持ちいいです。
(ちょっと違うけど)ととのった〜って気分になります。

「サ道」はドラマも音楽もどちらも癒やされます。
   疲れた心と身体を落ち着かせたい人におすすめです。

初めての??

   余談ですが、妻がドラマを観ながら「私、男風呂を初めて観たかも」と呟いていたのが、印象的でした。

   そう言われてみればそうですね。自分は見慣れてますが。笑