音と言葉が戯れる「雨のパレード」のおすすめ10曲

「雨のパレード」のおすすめ曲を10曲選んでみましたので紹介します。

「雨のパレード」通称「雨パレ」は2016年にメジャーデビューした3人組(ボーカル・ギター・ドラム)のロックバンドです。(デビュー時は4人でしたが後にベースメンバーが脱退)
   ロックバンドと書きましたが、その音楽性はロック以外のジャンルも広くカバーしています。例えばウィキペディアで「雨のパレード」を検索してジャンルを見ると、ロック、オルタナティヴ・ロック、ポスト・ダブステップ、80sポップ、インディーR&B、エレクトロハウス、アンビエントと、ジャンルが多岐にわたっています。
   僕が思う雨のパレードの良さは、新しいけどなつかしく、クールだけどダンサブルでもあるところです。音と言葉が戯れているような音楽に魅了されます。
雨のパレード 全アルバム

   10曲を選ぶにあたっては、ベストアルバムを作るつもりで、楽曲の傾向が偏らないように4枚のアルバムからバランスよく楽曲を選びました。

   年代順に紹介していきます。

”New generation”

   2016年3月に発売された1stアルバム”New generation”から4曲選びました。
   デビューアルバムではありますが完成度が高く、最新アルバムと比べても引けを取りません。雨のパレードらしさを最も体現しているアルバムと感じたので、ここから曲を多く選ばさせてもらいました。

① Tokyo

「夢を捨てたって生きてけるように出来た街だ 何が見える?」
   彼らの代表曲の一つです。
「東京」に対する憧れを歌うでもなく、かといって「東京」という都会に絶望するでもなく、上京してもまあ何とかやっていけてるさ、と歌っているところがちょっと新しい。それでいて80年代ポップスのようでもあって、彼ららしさがよく出ています。


② breaking down

「恐ろしく冷静でいつもと変わらぬ朝が」
   僕が初めて雨パレを好きになった曲です。
   圧倒的な喪失感とそれが日常に飲み込まれていく感覚に途方に暮れてしまいそうになります。
   それでもその先に再生があると信じたくなります。


③ new place

「だからベイベー 僕に気づいて」
   ライブ向けの一曲。フロアで流れたら弾けるしかない!
   僕が初めてライブを観に行ったときの一曲目がこの曲でした。


④ Petrichor

「それはなんかもう宇宙だったよ」
   聴き進むうちに、宇宙空間を漂うような不思議な感覚に陥ります。他の曲にはない独特のサウンドなので、選んでみました。
   今回ブログで紹介するにあたってMVがあることを初めて知りました。


"Change your pops"

   2017年3月に発売された2ndアルバム"Change your pops"から3曲を選びました。
   1stアルバムを更に正統進化させたような出来栄えです。
   バラードの”You”が突出していますが他の楽曲も軒並み素晴らしいです。

⑤ stage

「例えばこの声が今日消えてしまって」
   僕が初めて買った雨パレのCDが”stage”だったので選ばせてもらいました。
   アップテンポでかっこいいです。


⑥ Take my hand

「しょげてないで 顔上げろよ hey boy」
   雨のパレードの楽曲は硬質なイメージがあるので、やわらかいふわっとした曲にも良い曲はあるよ、ということで選んでみました。
   Youtubeでの配信がなくて、リンクを貼れなかったのが残念。でも音楽サブスクでは配信されているので聴いてみてください。

⑦ You

「理解できない状態でおかしくなっていたみたいだ」
   雨パレを代表する名バラードです。何度聴いても心が震えます。
   闇に襲われて自分を見失いおかしくなった「僕」の孤独感が精緻に表現されていて、聴くたびに怖くなります。一方でそんな僕の傍にいてくれる「君」の健気さや美しさに胸を打たれます。
   だからこそラストの「本当に大切にすべきものは 今ならもう答えられる」という歌詞が心にグッと突き刺さります。

   ライブではアコギ一本で歌ってくれて、それがすごくよかったので、youtubeのリンクはあえてアコースティックVer.を貼ってみました。


"Reason of Black Color"

   2018年3月発売の3rdアルバム"Reason of Black Color"から1曲を選びました。
   これまでの2作に比べて収録曲のジャンルが更に広がっていて、アルバム単位で聴くと良いのですが、ベストアルバムという観点からすると、突出した曲が少なく、1曲のみの選曲となってしまいました。

⑧ MARCH

「春風が心を急かして 僕たちは少しだけ背伸びをしてたんだ」
   卒業ソングです。3月にピッタリの歌です。MVも切ない。
「もし何か変われるとしたら ただこの瞬間だけのような気がしてる」という歌詞が刺さります。たぶんそいう瞬間が人生のうちに何度かあって、それを逃しちゃダメなんですよ、きっと。
   自分の子供たちにはその瞬間をきちんとみつけてほしいです。


"BORDERLESS"

   2020年1月に発売された最新アルバム”BORDERLESS”から2曲を選びました。
   何かがふっきれたように肩の力の抜けた気持ちのいい曲が多いアルバムです。
 

⑨ Summer Time Magic

「裸足のまま君は駆け抜けていく」
   ライブ向けの曲を一つ選びたくて「Ahead  Ahead」とどちらにするか迷ったのですが、サマーチューンなこちらの曲を選びました。夏らしい曲は雨パレのなかでは珍しいと思ったので。
   サビの「M・A・G・I・C Macgic for me」というフレーズが気持ちいいです。
   ライブではシング・アロングもあり盛り上がります。



⑩ Hallelujah!!

「いるはずのない天使の助けを待ち続けていた 何に祈ればいい?」
   雨パレの楽曲はスマートでクールなイメージがありますが、泥くさい感じの歌にも名曲はあるよ、ということで選んでみました。
   酒や煙草の臭いが漂うような気だるい空気感が好きです。


   以上、雨のパレードのおすすめ10曲でした!
   他にもたくさんいい曲があるので聴いてみてください。
   サブスクでも配信されています♫