「3月のライオン 15巻」感想 〜文化祭が終わり獅子王戦が始まる

   昨年末に 1年ぶりに羽海野チカ「3月のライオン」の最新刊が出たので購入しました。
「3月のライオン 15巻」 表紙

   前半は、14巻からの続きで文化祭のお話。
   後夜祭のキャンプファイヤをバックに、桐山くんとひなちゃんが交わす初々しいやりとりがたまらないです。年甲斐もなくときめいてしまいました。いいな〜、この二人は。
   家族のようで、でも違う、近いようでいてまだまだ詰める距離が残っている、このなんともいえない関係が微笑ましいですね。

   ところで劇中に出てきた「ひなちゃん 君が好きだよ」って桐山くんの台詞……これってハチクロの竹本くんの「はぐちゃん おれは君が好きだよ」と同じじゃないですかーーー。
   そして具体的な返事がないとろこも同じ。
   だだだだ大丈夫か、桐山くん!??

   まさか竹本くんと同じ結末になったりしないですよね……

   ちなみに本の背面はツインテールのひなちゃん。かわいいっす。
「3月のライオン 15巻」 裏面

   中盤以降は久しぶり(?)に将棋の対局に戻って、獅子王戦の熱い戦いが繰り広げられました。
   表紙の帯にも「永き戦いの第15巻」と書いてありますからね、熱くて当然です。
   桐山くんが盤面に向かう表情は真剣そのもの。見ているだけで手に汗握ります。

   対局の方は、あづさ六段と田中七段に勝ちこそはしますが、桐山くんは壁にぶつかっていて、とても苦しそうでした。
   その壁をどうやって壊し、獅子王戦を勝ち進んでいくのかが、気になります。
   16巻ではさらに将棋漫画としての本領を発揮して熱く展開してくれそうなので、今から楽しみです。

   といっても読めるのはまた1年後ですかねぇ。
   のんびり待ちますか。

羽海野チカ「3月のライオン 15巻」(Amazon)