気まぐれキュートな ~スピッツ「ハヤテ」感想

「ハヤテ」はスピッツの7thアルバム「インディゴ地平線」の5曲目に収録されています。

   恋のもやもやっとした気持ちを歌っていて、片思いのときに聴くと、ちょうどいい感じにけだるくなります。
「言葉はやがて恋の邪魔をして」
「でも会いたい気持ちだけが膨らんで割れそうさ」
「晴れそうで曇り 毎日小雨 もう二度と壊せない気がして」
   などなど。

   また歌詞だけでなくメロディも音もどこか不安げです。まるで荒れた大気のなかを小鳥が乱高下しながら飛んでいくような、落ち着かない感覚に陥ります。
   おかげで一歩も進まない恋に悶々としている気持ちをさらに悶々とさせてくれます。

  そんな悶々としたなかでも一番印象的なのが、最初と最後に出てくる「気まぐれ 君はキュートなハヤテ」という歌詞です。
   好きな女の子に振り回されている様がばっちり伝わってきますね。
   同じアルバムに収録されている「ナナへの気持ち」も女の子に手綱を握らされて振り回されているイメージです。
   このころの草野さんは女の子に振り回されてたのかなぁ、とかちょっと思ったり。

   ところで、「ハヤテ」を僕はずっと鳥の名前だと思っていたのですが、「疾風」のことだったんですね。
   ハヤブサかなにかとごちゃ混ぜになってました。。。