「自分らしく歌ったつもりはない」 最近の徳永英明のこと

   今日は徳永さん関連のお話をつらつらと書きます。
   今年は去年以上に話題が多いですね。楽しい夏秋になりそうです。
徳永英明 PRISM Vol.103

PRISM Vol.103

   7月に徳永さんのFC会報が届きました。
   今回もスピッツの会報と同じ日に届きました。2度目です。仲いいなぁ。
   ただ嬉しいような、悲しいような。できれば楽しみは分散してほしかったなーと思ったり。

   主な内容は、「セルフカヴァー・ベストII」についてのインタビューと密着レポートでした。レコーディング、ミュージッククリップ、およびテレビ出演時の写真がたくさん載ってました。

「太陽がいっぱい」のMVのあの優しい光のゆらめきは、上に吊るした水槽の光だったんですねぇ。
   おもしろいアイデアだなーと思いつつ、ピアノを弾いている徳永さんの上に水がざばーんってなったらどうなるんだろう、とコントみたいなことを想像してしまいました。

歌番組のこと

   今年は徳永英明のTV露出が多い気がしますね。
   ニューアルバム発売の効果もあると思いますが、ファンとしては嬉しい限りです。

   セルフカバー&デュエットでのTV出演も多く、そのどれもが素敵なコラボでした。
   特に持田香織さんとの「レイニーブルー」、三浦大知さんとの「輝きながら」がよかったです。
   徳永さんって、こんなにもお相手の歌を引き立てるのがうまかったんだぁと感心しました。
   相手を引き立てることで結果的に徳永さん自身の歌声の魅力も十二分に発揮されていて、ベタな表現ですが、1+1が3にも4にもなっていると感じました。

プライドと謙虚と真摯

   歌もトークも含めておもしろかったのが「SONGS_OF_TOKYO」というNHKの番組です。
   番組のなかで、他の人の歌をカバーすることについての話題がありました。
   徳永さん本人のコメントを拾ってみると、
「自分らしく歌ったつもりはない」
「ユーミンさんになったつもりで歌う」
「本家の方がいいいに決まっているという前提で歌っている」
「自分のエッセンスを入れたいという気持ちはない。譜割どおり歌っている」

   原曲を大切に譜割どおり歌っているという話は以前にも何度か聞いたことがありました。
   番組のなかではそんな徳永さんへ「謙虚」という言葉も上がっていました。

   ただ、僕がファンになったころの徳永さんの印象はもっと「俺が俺が」というものだったように思います。
   90年代後半の「HEY!HEY!HEY!」によく出ていたころですかね。
「謙虚」とは真逆で、「俺はヒットメーカーだから」というプライドの高さがにじみ出ていました。

   そのころは売上的にも下がっていて音楽シーンの主流からも外れてきていました。
   それでも折れることなく、乗り越えて、数年後に「ボーカリスト」を出して起死回生できたのも、プライド(自尊心?)があったればこそだと思います。
   そしてそのプライドの高さを隠しきれずにとんがった雰囲気丸出しの徳永さんの率直さが僕は好きでした。

   プライドってあまりいいイメージで使わない場合もあるけど、大事だと思うんですよね。
   苦境にあるときは、それが卑屈なものでも、虚栄だとしても、心の奥にカスのように残ったプライドにすがり、それを燃やして自分を鼓舞するしかない。それでぎりぎりやってこれたことが何度かあります。
  むかしは辛いときはよく、90年代の徳永さんのあのとんがった雰囲気を思い出して、俺もあんな感じで!と思って頑張ってた気がします。
 
   個人的には徳永さんに似合う言葉は「謙虚」よりも「真摯」です。
   歌に対する姿勢がとても「真摯」だと思います。
   オリジナル曲をリスペクトして、良いアルバムを作ることを第一に思うからこそ、自分らしく歌うことにこだわらない。
   そうしてできたカバーアルバムだからこそ、飾らない徳永さんの歌声の魅力が溢れているのではないかと思います。

   と、ここまで書いておいてなんですが……、
   僕が勝手にプライドが高いと思い込んでるだけで、ご本人は当時から謙虚だったのかもしれません。そうだとしたらごめんなさい。

コンサートツアー2019までもうすぐ!

   初日が8月17日の川口です。
   僕が申し込んだ福井は9月。(行けるか不安でしたが、たぶん行けそう。よかった)
   ジャズアレンジがすごく楽しみ。わくわくがとまらない!!