波の音を聴きながら漫遊した夜

   平成最後のロック大陸漫遊記が放送された4月28日、僕は自転車で能登半島一周旅行に出かけていました。
   その夜は、輪島市の海岸にあるキャンプ場にいて、テントのなかでスマホを耳に当てながらラジオを聴いていました。(イヤホン忘れたので)

   波の音に混じりながら草野さんの声と音楽を聴いていると、いつもと変わらないようでいて、とても遠くに来たような気持ちになったりもして、なんだか不思議でした。

SPITZ草野マサムのロック大陸漫遊記 第69回 感想

オープニングナンバー

① 俺の赤い星 / スピッツ

お題「3連ロッカバラードで漫遊記

② いい女 / ウルフルズ
③ 君のため / THE BLUE HEARTS
④ Funny Face / The Muffs
⑤ 青すぎる空 / eastern youth
⑥ Let Me Roll It / Paul McCartney & Wings

ちょっぴりタイムマシーン

⑦ あなた / 小坂明子

   平成最後のお題は「3連ロッカバラードで漫遊記」でした。
   今回、特に印象的だったのはブルーハーツの「君のため」です。
   草野さんが歌詞について語っていました。

「君のため僕がしてあげられることは それぐらいしか 今はできないけれど」
ーー「あげられる」と来たあとに「できない」とくるのが文章としては拙い。でもそこに男の不器用さが出ている。
   また、もしもこれが狙っていないのだとしたら、それはそれでお茶目でいい。

   なるほど!詩を書く人が他の方の詩をどう思っているのか、どう見ているのかというのがわかって面白かったです。
   最後に草野さんが「どっちに転んでも、良いと言っているのがめっちゃファン目線」と言っていたのも微笑ましかったです。
   ほんと好きなんですねー、ブルーハーツのこと。

   個人的に「君のため」のなかで興味深いのは語りの部分の「神様よりも好きです」です。
   この歌を聴くまでは神様って好き嫌いの範疇にあるものと思っていなかったので、違和感とともに斬新な解釈だなーと感じ入りました。