1993年6月22日の徳永英明

   2か月ほど前に、Twitterで知り合った同じ金沢在住の方から"徳永英明25th ANNIVERSARY PREMIUM BOX DVD"をお借りしました。
   このDVD-BOXは、初期から2009年ごろまでの徳永さんのライブを19枚のDVDに収録したというかなりマニアックな……いえファン垂涎の一品です。
   そのボリュームもさることながら、なんといっても魅力なのが、ここでしか観れない映像があることです。

   今回DVDお借りできたことで、徳永さんの貴重な記録を観ることができました!やったーー!!(なにせ値段もお高いので自分じゃ手が出ない。汗)
   そのなかでも特に嬉しかったのが「ONE OF THEMツアーファイナル」のDVDです。
"徳永英明25th ANNIVERSARY PREMIUM BOX DVD"より

   最初は若いころの徳永さんの映像といった程度の意味合いで観ていたのですが、終盤の「もう一度あの日のように」を聴いていて、あれ?これってもしかして……と思い当たるものがありました。

   僕は10代のころ、「FRIENDS」にカップリングされていた「もう一度あの日のように」のライブバージョンを繰り返し何度も何度も聴いていました。
   スタジオ録音では淡々と歌っている徳永さんがライブではガラッと変わって、激しくシャウトしているというのが、衝撃的で、新鮮でした。
   なによりも魂をマイクに叩き込むような歌い方がかっこよくて、憧れて、夢中になりました。
   思えば「もう一度あの日のように」のライブバージョンを聴いたことと、「Revolution on Film」のLDを観たことが、徳永英明にハマるきっかけだったのです。

   そんな自分史のなかで重要な意味を持つ「もう一度あの日のように」のライブ映像をまさか今自分は観ている!??
   DVDを観ながら頭の中はかなりパニくり、心臓がドキドキしました。
   なんといえばいいんでしょう。もう会えないと思っていた初恋の人にばったり出会っちゃたみたいな??

   記憶の中のCDの歌と目の前のDVDの歌とを一つ一つ照合していきます。
   サビのAHがAh~Ah~になっている。サビの「……君の夢と僕の夢を」が「……君の夢と僕の~」と聴こえる。「あの日のように」を「あーの日の!ように」と歌っている。記憶の中の歌い方とそっくりです。
   とどめは歌の最後の「どうもありがとーー!」という叫び。これも記憶の中のそれと同じ。
   こ、こ、これは!?もしかしてもしかするかも!?

   DVDを観終わってから、あわてて「FRIENDS」のシングル盤を探します。
   あれから何度も引っ越したのでなくなってないか心配でしたが、無事みつかりました。
シングル「FRIENDS」より

   ライブDVDにもシングル盤にも「ONE OF  THEM ファイナル」の表記。たしかに、同じ日だーーーー!!
   動いてるよ!あのころCDで聴いてた徳永英明が動いて、叫んでるよ!!

   まさか映像になっているなんて、この日まで思ってもみませんでした。
   おかげさまで20年越しに、胸の中の思いを遂げることができました。
   ……もう何言っているかわかりませんね。

   それにしても初めて観た映像なのにずっと以前から知っているような、そんな既視感を強く感じるものがありました。
   特に高い声を出すときに、右手のマイクを強く握って、左手をピーンっと下に伸ばしている姿は、若いころに僕が頭の中で描いていた徳永さんそのままでした。(まあよく見る姿と言えばそれまでですが)

   ああ、徳永英明かっこいいわーーー、ほれるわーー。
   とあらためて思いました。

   そんなわけで、「ONE OF THEM」のDVDに大興奮でした。
   他には「honesto TOUR」「徳永英明 2001 to 2003」もよかった。この時期の徳永さんのライブには行っていなかったので。
   あとは何といっても「薬師寺ライブ」!!夜の薬師寺をバックに歌う「翼の勇気」が素敵でした。

   この流れで、6月には「永遠の果てに」のライブBDが届くわけですから。し、幸せすぎる!