パノラマパナマタウン 1stフルアルバム「情熱とユーモア」感想

   パノラマパナマタウンの1年ぶりのニューアルバムを聴きました。

   ロックとヒップホップの混ざった音楽スタイルは前作から変わらず健在です。
   今作が初めてのフルアルバムだそうですが、曲数が増えたからと言って箸休めの曲を間に挟んだりすることなく、どの曲も荒々しくパワフルです。全曲ライブチューンといっても過言ではありません。

   青くさい反抗心が青春魂(?)をくすぐりますし、ヒップホップ調なので語呂とリズムもいい。ところどころ現れるキャッチ―なフレーズも魅力です。
   決しておしゃれでスマートとはいきませんが、とにかく気持ちを上げたいときに最高にマッチしたアルバムです。
   僕もランニングをしながらよく聴いています。元気が出ます。

   おすすめは、①「Top of the Head」、③「$UJI」、④「めちゃめちゃ生きてる」、⑤「世界最後になる歌は」、⑨「くだらnation」、⑫「からの」、⑬「俺ism」です。

   ⑤「世界最後になる歌は」は、初めて行ったライブで歌っていて、フロアは大盛り上がりでした。
   そのときは対バンの別のバンド(mol-74)が目的だったので、パノラマパナマタウンのことは全く知らなかったのですが、何度も繰り返し出てくる「世界最後になる歌はこんなもんでは伝わらないかもしれない」というフレーズがとても印象に残りました。今回のアルバムに収録されて歌詞を知ることができてよかったです。

   ⑨「くだらnation」は途中に入る「『大丈夫何とかなるよ』って歌は全部噓っぱちさ 無理に安心すんなよな」という台詞がシビれます。

   ⑫⑬の流れは、カラッと爽快なサウンドと駆けあがっていくようなポップなメロディが気持ちよく、アルバムのラストを大いに盛り上げてくれます。

   パノラマパナマタウン「情熱とユーモア」は荒々しくてかっこいい、おすすめのアルバムです!

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