ゆる~く乗り切りたいときに ~スピッツ「潮騒ちゃん」感想

「潮騒ちゃん」はスピッツの14thアルバム「小さな生き物」の12曲目に収録されています。

   可愛らしいタイトルと「潮騒 潮騒 潮騒ちゃん」と連呼する歌詞が印象的ですが、歌の内容は至って真面目(?)です。
   おおまかな内容は、ちょっと逆境のような状況にある主人公が、現状を自力で盛り返そうとしているイメージ。(ざっくりすぎ?)
   人によっては、転げながら頑張ってる姿を見せるタイプの、プチ応援ソングのように感じるかもしれません。

   個人的には「がんばれ、あきらめるな、自分を信じろ」といった応援ソングは恩着せがましくて苦手なので、「潮騒ちゃん」くらいのゆるさがちょうどいいです。「あきらめるな」よりも「ねばーだい ねばーだい」と歌ってもらった方が気楽にやれます。

   また、名言こそないですが、名フレーズの多い歌だと思います。
  • わかるようでわからない博多弁「ばってん もう やめたったい こげなとこから」
  • 逆に行ってみたくなる「半端にマニアな寒村」
  • 僕は死にません「ネバーダイ」
  • 神様の別名「偉大な何か」
    などなど。歌詞を拾うだけでもかなり楽しい歌です。

「潮騒ちゃん」のご機嫌な歌詞とリズムがあれば、ちょっとくらいの逆境ならどうにか乗り切れそう。
   逆に「潮騒ちゃん」で乗り切れないような困難は、お引き取り願いたいです……。

* * *
   当時、朝ドラの「あまちゃん」にハマっていた妻が「草野さんもあまちゃんの影響を受けてる」とかなんとか変な感想を漏らしてました。
   そのときは「そんなわけあるかい」って一笑に付しましたが、いまwikiで調べたら「あまちゃん」に「潮騒のメモリー」という歌があったことを思い出しました。
潮騒のメモリー」+「あまちゃん」⇒「潮騒ちゃん」……たしかに、妻が影響を受けたと言いたくなるのもわかるかも。まあ偶然だと思いますが。