”工事担当者 AI・DD総合種”に合格したので勉強方法を紹介します

   H29年秋に「工事担当者 AI・DD総合種」に合格しましたので、これから受験される方の参考になるように、自分のした勉強方法を紹介します。

1.科目免除になる資格

   工事担当者試験には持っていると科目免除となる資格があります。
   工事担当者試験を申し込んだ時点で僕は第1級陸上無線技術士(以下、陸技)の資格を持っていたので3科目中1科目が免除になりました。そのため実際に受けた試験は「技術・理論」と「法規」のみです。
   電気通信主任技術者の資格を持ってる場合は更に「法規」も免除になります。なんと「技術・理論」の一科目だけで「工事担当者」に合格できます。

   工事担当者には科目別合格の制度があるので、一度に全科目を受からなくても1回に1科目ずつ受かればいずれは合格できます。
   但し、科目合格の有効期間は3年なので最初に合格してから3年を過ぎた科目は失効しますので要注意です。

2.難易度は?

   僕の仕事は無線・通信系です。
   ただ無線が主なので、通信寄りの工事担当者は不得手な分野なのですが、「工事担当者」の試験はそれほど難しくは感じませんでした。
   社会人で時間がないこともあり、安全策で1科目ずつ受験したというのもありますが、自己採点では「技術・理論」「法規」ともに問題ないレベルで合格できました。
「陸技」や「電気通信主任技術者」と比較すると簡単な資格なのではないかと思います。

3.どの資格区分を受けるのが良い?

   工事担当者は7種類の資格区分(AI1~3種、DD1~3種、AI・DD総合種)があります。
   自分は受かったからというのもありますが、工事範囲の一番広い「AI・DD総合種」をいきなり受けることをおすすめします。
   なぜならAI1種、DD1種をバラバラに受けるよりも、1回の試験範囲は広くなりますが、問題量が倍になるわけではないので、結果的に勉強量は2倍以下ですむと思うからです。
   今すぐDD1種が仕事で必要で一発合格が必須ということでもなければ、AI・DD総合種を科目合格していった方が結果的には近道なのではないかなと。

4.参考書&問題集

   僕が買った参考書と問題集は次の4点です。
  • わかるAI・DD総合種[技術・理論]
  • わかるAI・DD全資格[法規]
  • 工事担当者AI・DD総合種 実践問題 2016秋
  • 工事担当者AI・DD総合種 実践問題 2017春

   なお「基礎」は免除だったので「技術・理論」「法規」のみです。

5.勉強方法

5-1. 技術・理論

   最初に、参考書の「わかるAI・DD総合種」の解説を読んで章末の問題を解き、なんとなく概要を掴みました。
   この段階ではほとんど内容は頭に入っていません。あくまで今から勉強するものがどんなものかを体験しただけ、という感じ。
   そのあとは「実践問題」2冊に載っている問題を何度も何度もひたすら解きました。

   ということで、勉強の8割が「実践問題」に依っています。

「実践問題」の内容は次のとおりです。
  • 実際の試験が大問題10問から成っているのに合わせて10章から構成されています
  • 各章は「見開きの概要説明」「最新の試験問題(過去問そのまま)」「4つの予想問題」から成っています
  • 「問題」部分は左頁が問題で右頁が解答&解説となっていて、よく言えば答え合わせがしやすい。悪く言えば右側を隠さないと答えが見えてしまう
  • 「予想問題」も過去問から厳選して作られている
   問題を解いて解説を読んでいけば自然と理解し合格点に届くようになると思います。
   解説頁の説明がそれなりに詳しいので、簡単な参考書にもなり便利です。
   ただ、それだけだと、理解しづらいところや覚えづらい部分があるので、そこを本物の参考書「わかる~」で補っていました。

5-2. 法規

   ほぼ「実践問題」のみでいけます。
   ひたすら「実践問題」を解きまくりました。
   当日の試験はかなり高得点だったのではないかと思います。自己採点もしませんでした。
   参考書はあっても無くてもどちらでもよいかな。

5-3. まとめ

   ということで、勉強方法について一言で言うと、「過去問をひたすら解きまくれ」です。
   わからなくても過去問を解いて解説を読んで、また過去問を解いて……を繰り返せば、きっと合格ラインの理解力は得られるようになると思います。

   僕が使った参考書&問題集をこちらに載せておきます。






「実践問題」は半年ごとに更新されているようですね。
   最新版と半年前のと2冊買って、倍の量の問題を解くと確実に力がつくと思います。
   僕もそうしてました。

6. 電気通信主任技術者とどちらを先に受けるべきか

   僕は「電気通信主任技術者(伝送交換)」の資格が欲しくて、そのためのファーストステップとして工事担当者の試験勉強をしました。
   しかし、実は「電気通信主任技術者」を持っていれば工事担当者の「法規」は免除になるのですね。「理論」も免除になるので実質「技術・理論」の受験のみで「工事担当者」に受かります。
   そう考えると、特に必要に迫られていないのであれば「電気通信主任技術者」を先に受けた方がお得です。「電気通信主任技術者」はちょっと勉強範囲が広くて大変ではありますが。