H30年7月の試験で、電気通信主任技術者(伝送交換)の資格に合格しました。
これから試験を受ける方の参考になればと思い、自分のした勉強方法を紹介します。
1.科目免除になる資格
電気通信主任技術者試験には持っていると科目免除となる資格があります。
僕は電気通信主任技術者試験を申し込んだ時点で第1級陸上無線技術士(以下、陸技)の資格を持っていたので4科目中2科目が免除になりました。そのため実際に受けた試験は「法規」と「設備」のみです。
電気通信主任技術者には科目別合格の制度があるので、一度に全科目を受からなくても1回に1科目ずつ受かればいずれは合格できます。
但し、科目合格の有効期間は3年なので最初に合格してから3年を過ぎた科目は失効しますので要注意です。
他にも科目免除になる資格がありますので資格を持っておられる方は調べてみると良いと思います。(工事担当者など)
但し、科目合格の有効期間は3年なので最初に合格してから3年を過ぎた科目は失効しますので要注意です。
他にも科目免除になる資格がありますので資格を持っておられる方は調べてみると良いと思います。(工事担当者など)
2.難易度は?(業務と専門)
僕の仕事は無線・通信系です。ただ無線が主なので、通信の知識は弱いです。
そのため僕個人としては以前に取得した陸技の方が簡単でした。
電気通信主任技術者の試験勉強はわからないことだらけで、問題集は読んでいてかなり苦痛でした。
3.勉強法と時間
僕は勉強時間がどうしても取れなかったので、科目合格狙いで、2科目を2回に分けて受験しました。
効率は悪いですが、幸いなことに受験料は会社が負担してくれるので、ふところは痛まずにすみました。
効率は悪いですが、幸いなことに受験料は会社が負担してくれるので、ふところは痛まずにすみました。
3-1. 法規
基本的には過去問題のみやればOKだと思います。
過去10回分の試験を2周以上解きました。
わからなくてもとにかく問題を解いていきます。最初は知識が乏しく当てずっぽうなので100点中40点といったひどい点数ですが、たくさん問題を解いていくことで徐々に知識が増えて、回を追うごとに点数は上がっていきます。
僕は1周目の6回目のテスト問題くらいから60点(合格点)が取れるようになりました。
試験勉強は2か月前から始めました。
毎日大問題を2個解くペースで勉強しました。
1回の試験に大問題が5個あるので、10回分 x 5個 = 50個 の大問題を1か月ほどで解き、それを更にもう1周繰り返したことになります。
他に法規のお高いテキストも買ったのですが、そちらは全く開きませんでした。買う必要はなかったです。
なお、僕は電気通信主任技術者の試験を受ける前に電気通信設備工事担当者の勉強をしていました。法規は範囲が若干被っていることもあり、短い勉強期間でもやりきれたものと思われます。
なので、人によっては2ヵ月よりももう少し余裕を見て試験の3ヵ月前から勉強を始めるのが無難かもしれません。
この「クジラ本」をまず通して勉強した後、過去問に取り掛かりました。
「設備」の試験範囲は仕事の専門から外れていることもあり、過去問にはかなり苦戦しました。1周しても10回中1,2回しか60点以上(合格点)を取ることができません。
この低スコアは2周目も続きます。なかなか60点以上を取れません。
3周目に入るころには試験日まで1月を切っていたので、次は2周してどちらも12点未満しか取れなかった大問題を優先的に解いていきました。(大問題1問は20点満点なので12点は合格点である60%に相当します)
それが終わったら次は14点未満の大問題を中心に、といった具合に過去問で点数の悪かった問題を重点的に攻めていきます。
またインターネットを使ってわからない用語を調べて勉強しました。「OFDM」「SIP」「暗号鍵」「QC七つ道具」などです。
一日の勉強時間は過去問1~2個の量です。ラスト1カ月は過去問3個くらいまでペースアップしました。
勉強を始めたのは試験日の4カ月前からです。「法規」の倍以上は勉強したと思います。
「法規」も「設備」も1科目ずつ手堅く合格し、2回の試験で「電気通信主任技術者(伝送交換)」に無事合格できました。
※19−20年度版が発売されました!
過去10回分の試験を2周以上解きました。
わからなくてもとにかく問題を解いていきます。最初は知識が乏しく当てずっぽうなので100点中40点といったひどい点数ですが、たくさん問題を解いていくことで徐々に知識が増えて、回を追うごとに点数は上がっていきます。
僕は1周目の6回目のテスト問題くらいから60点(合格点)が取れるようになりました。
試験勉強は2か月前から始めました。
毎日大問題を2個解くペースで勉強しました。
1回の試験に大問題が5個あるので、10回分 x 5個 = 50個 の大問題を1か月ほどで解き、それを更にもう1周繰り返したことになります。
他に法規のお高いテキストも買ったのですが、そちらは全く開きませんでした。買う必要はなかったです。
なお、僕は電気通信主任技術者の試験を受ける前に電気通信設備工事担当者の勉強をしていました。法規は範囲が若干被っていることもあり、短い勉強期間でもやりきれたものと思われます。
なので、人によっては2ヵ月よりももう少し余裕を見て試験の3ヵ月前から勉強を始めるのが無難かもしれません。
3-2. 伝送交換設備及び設備管理
「法規」同様に過去問中心に勉強しましたが、こちらは過去問以外のテキストも使用しました。オーム社の「クジラ本」と呼ばれている参考書です。この「クジラ本」をまず通して勉強した後、過去問に取り掛かりました。
「設備」の試験範囲は仕事の専門から外れていることもあり、過去問にはかなり苦戦しました。1周しても10回中1,2回しか60点以上(合格点)を取ることができません。
この低スコアは2周目も続きます。なかなか60点以上を取れません。
3周目に入るころには試験日まで1月を切っていたので、次は2周してどちらも12点未満しか取れなかった大問題を優先的に解いていきました。(大問題1問は20点満点なので12点は合格点である60%に相当します)
それが終わったら次は14点未満の大問題を中心に、といった具合に過去問で点数の悪かった問題を重点的に攻めていきます。
またインターネットを使ってわからない用語を調べて勉強しました。「OFDM」「SIP」「暗号鍵」「QC七つ道具」などです。
一日の勉強時間は過去問1~2個の量です。ラスト1カ月は過去問3個くらいまでペースアップしました。
勉強を始めたのは試験日の4カ月前からです。「法規」の倍以上は勉強したと思います。
「法規」も「設備」も1科目ずつ手堅く合格し、2回の試験で「電気通信主任技術者(伝送交換)」に無事合格できました。
4.参考書
「法規」は過去問題集のみで十分です。
「設備」も過去問題集は必須ですが、それ以外の参考書が必要かと言われると微妙です。「クジラ本」はあっても損はないと思いますが、なくても、インターネットで用語を調べればなんとかなるようにも思います。
あ、試験直前の暗記にはぺらぺらとページをめくって速攻で読めるので役に立ったかな。
あ、試験直前の暗記にはぺらぺらとページをめくって速攻で読めるので役に立ったかな。
※19−20年度版が発売されました!
※クジラ本、改定されてました!
5.工事担当者(AI・DD総合種)は足がかりになる?
僕はどこかのサイトで「電気通信主任技術者は参考書が少ないので、工事担当者の参考書が役に立つ」という文章を読んだので、電気通信主任技術者試験の足がかりとして工事担当者を先に勉強しました。
ただ、結果的にはあまり役に立ちませんでした。
工事担当者の「技術・理論」は「電気通信主任技術者」の試験範囲のせいぜい数%程度でしかありませんでした。
「法規」についてはたしかに勉強の役に立った面もありましたが、実は「電気通信主任技術者」に受かると工事担当者の「法規」は免除になるんですよね。だったら、「電気通信主任技術者」→「工事担当者」の順に受ければよかったと思いました。
6.最後に
たぶん今の仕事をしている限り実際に使うことはない資格なのですが、普段の業務とは違う通信系の知識も多少は取り込めたので、受験してよかったです。
資格試験はコツコツと勉強すれば必ず結果につながるので、世知辛い世の中にあって努力すれば報われる数少ないジャンルの1つだと思います。
なにより自分の名前の入った免許が一枚増えるとちょっと嬉しいですしね。(まだ免許は届いていませんが)
これから合格目指す方は、過去問を繰り返し解けばきっと合格点にたどり着けると思うので、根気よく頑張ってください!