「君の名は。」を観たら「月がきれい」を観なおしたくなった ~「月がきれい」感想 2周目

「君の名は。」と「月がきれい」

   雨が降った日、どこにも遊びに行けなかったので子供たちと一緒に家で「君の名は。」を観てました。
   息子3人ともまだまだ小さいので、未知の長編映画を最後まで観てくれるか心配でしたが、冒頭のおっぱいもみもみシーンで爆笑して、なんとか最後まで興味を持って観てくれました。あれは鉄板ネタですね。
   おかげで、雨の日に良い時間を過ごせました。ありがとう、新海誠監督!

   で、その次の日に、もう一度「君の名は。」を書斎で観なおそうと思ったのですが(AVアンプも新調したし)、なぜか「月がきれい」をすごく観たくなったのでした。
   一方は世界(の一部)を救うSFなのに対して、もう一方は淡々と思春期の日々を描く日常系。一見すると2つの作品の間には共通点ありません。
   しかし、どちらも十代の男女の恋愛ものという意味ではいっしょなんですよね。
   きっと僕は瑞々しい感情の動きに触れたくて、初々しい感性を取り戻したくて「君の名は。」にしろ「月がきれい」にしろ、幼い恋の物語を観るのではないかと思います。




2周目の「月がきれい」の感想

   そんなわけで「君の名は。」に触発されて「月がきれい」を再視聴しました。
   3週間ほどかけて観たんですけど、やっぱりすごくおもしろかった!
   1周目同様にキュンキュンしてしまいましたよ。
   小太郎も茜もかわいい。あんな恋がしたかった。映像がきれいだし、音楽もいい。甘酸っぱく幸せな気持ちがあふれました。

   観なおしてみて再確認したのは、小太郎は大事なポイントでちゃんと一歩前に行動しているということです。いろんな偶然が重なってうまい方向に行っているというのはあるにしろ、やっぱり最初の一歩は、あるいは最後の一歩は、本人の意志ですよね。
   一話一行動。一日一善ではないですが、ちゃんと行動している小太郎、かっこいいよ。

   それから、表情がすごく丁寧でよく描けているんですよね。
   二人が照れるシーンで頬が赤く染まっていく感じや微妙な顔の動き。茜が涙をぼろぼろ流して泣くシーンでの顔の揺れや口の動き。最終話近くで小太郎が夜食のおにぎりを食べるシーンではおにぎりに命が宿っている(どういう表現なんだか)と思わせるくらい、うまい!と感じながら食べているのが伝わってくる。
   登場人物の細やかな感情を伝えるそうした表情や仕草を見ているだけでも十分に楽しめました。

   また、淡々としていて地味な印象ではありますが、各話で見どころというか、「あ、ここいいな」と思うシーンがいくつかあります。
   そこを観たくてついつい何度でも観なおしたくなる作品だとも思いました。
茜の浴衣姿

アニメ「月がきれい」の各話の見どころ

   自分のなかの各話の見どころを、さくっとまとめてみました。

第1話「春と修羅」

・茜の背中ポンポン
・伝説の「ひもシャドウボクシング」の初お披露目

第2話「一握の砂」

・なくしたべにっぽ人形を小太郎が見つけて渡したときの茜の笑顔

第3話「月に吠える」

・「つきあって」……告白シーン

第4話「通り雨」

・雨のなかの告白の返事

第5話「こころ」

・古本屋で手を握るところ(BGMが「やさしい気持ち」のカバーというのがまた憎い)

第6話「走れメロス」

・指きり

第7話「惜しみなく愛は奪う」

・小太郎が比良の前で……
・後半の遊園地デート
・スマホでツーショット

第8話「ヰタ・セクスリアス」

・茜の浴衣
・初めてのキス

第9話「風立ちぬ」

・内緒で来た小太郎が見守るなか、茜が自己ベストを出す

第10話「斜陽」

・小太郎の舞
・小太郎が嫉妬で茜に冷たく当たったことを部屋で後悔しているところ(人間臭くていい)
・茜からのキス(破壊力大)

第11話「学問のすすめ」

・母の作った夜食のおにぎりを小太郎が食べるシーン

第12話「それから」

・ほぼ全部見どころ
・黄金色の川の飛び石のシーン
・土手のシーン(むきゅうーってなる)
土手

   あと、サブキャラにスポットが当たるギャグテイストのCパートも好きです。
   これがあるおかげで、小太郎と茜の恋がいっそう引き立ちます。
   まあ、純粋なだけじゃないですよね、中学生にもなると……ということで、うまく現実とのバランスを取っているのかなとも思いました。

   素敵なアニメですので、みなさんもぜひ。