わが家で「若い力」が流行っている件

   みなさんは「若い力」って、知っていますか?
   第2回国体のときに作られた大会歌です。そのときの開催県が石川県だったこともあり、石川県の小学校では今でも「若い力」を運動会や市民体育大会で踊っています。

   自分と同年代の石川出身者に「若い力、知ってる?」って聞くとみんな、「わ~か~い、ちから~と♪」と歌って、手を上に突き上げる例のフリをやってくれます。
   普段はみんないい大人なので歌ったり踊ったりしないのですが、これだけはみんな必ずやってくれるんでよね。それがちょっと面白いです。
   ただ、その後のフレーズまで進む人を見たことが無いので、よほどこの冒頭のフレーズはインパクトがあるんでしょうね。僕もここしか覚えていません。笑


   先月末、子供の小学校で運動会があり、午前の部の最後の演目が上級生による「若い力」でした。

   僕は昼食を取るためにいったん家に帰っていたので踊るところは見なかったのですが、グランドに残って応援していた長男・次男は上級生の踊る「若い力」を見てすっかり気に入ったようです。
   なぜならここ数日、朝学校に行く前に必ず「若い力」の冒頭部分の歌と踊りをやっていくからです。
   二人して満面の笑みで楽しそうにちょっとふざけて踊っている姿は、なかなか微笑ましいものがあります。普段は憎たらしいだけに余計にね!

   そんな二人の振り付けを見て、気づいたのですが、どうやら僕は冒頭の動作をずっと間違えて覚えていたようです。
   自分の記憶では、拳を腰につけてから、握り拳のまま昇竜拳を食らわすように突き上げるイメージだったのですが、二人の振り付けを見ていると、腰よりももう少し上から始めて、上に伸ばした手の形はグーではなくパー(握らず開く)でした。
   いつから勘違いしていたんだろ?
   危うく石川出身認定委員会(ありません)からモグリと言われてしまうところでした。(言われません)

   子供たちが上級生になったころにもきっと「若い力」を練習して運動会で踊ってくれることでしょう。
   この歌と踊りはなんとなく石川出身者の合言葉みたいになっているので、無形文化財(?)としてぜひ続けてほしいです。

   今よりもグローバル化が進んだ将来、ヨーロッパやインドに進出した子供たちが偶然出会った同郷者と「君も石川か!」「お前もか!」と肩をたたき合って、サグラダ・ファミリアやタージマハールをバックに「わ~か~い♪」と踊りだす。
   そんな姿を想像してます。