いきなり失礼な話から始まりますが、ART-SCHOOLは解散したとばかり思ってました。
’14年に発売された「YOU」が最後のアルバムだと思いこんでいて、長らく気にとめていなかったのですが、先日ふらっと彼らのホームページを見に行ったらなんと新譜が発売されているではありませんか!!
ART-SCHOOL、解散していなかったんですね。
調べてみたら、正確には2014年末に活動を休止していただけでした。
どうやら僕のなかで休止=解散だと勝手に決めつけていたみたいです。ほら、雑誌だと休刊と言いつつ実質廃刊っていうことがよくあるじゃないですか。
その後2015年末に復活して、2016年には早速8枚目のアルバムを出しています。
今回僕が買った「In Colors」は9枚目のアルバムになります。
ということで、アート、復活して活動しています!!
僕と同じように解散したと思っている方がいましたら、一度彼らの公式ホームページを見に行ってみてくださいな。(え、そんな勘違いしている人はいない??)
解散したと思ってそれっきりになっているくらいなので、僕はアートのどっぷりなファンではありません。それでもかれこれ10年以上は彼らの音楽を聴き続けてきました。
退廃的だけど、どこかで楽園を夢見ている、そんな少年のような感性で描かれた世界観が好きです。スピッツ、アジカンなどにはないダークさがある。サウンドもドライでかっこいい。
そうかと思えば、かっこつけきれていない、妙に人間くさい面もあったり。そんなギャップ(?)もまたART-SCHOOL(とういかフロントマンの木下理樹の)魅力だと思っています。
僕が最初に買ったART-SCHOOLのCDはミニアルバムの「あと10秒で」でした。
その後、2ndアルバムの「LOVE/HATE」を買い、「水の中のナイフ」「EVIL]「UNDER MY SKIN」にやられました。たぶん一番よく聞いたアルバムになると思います。
それからもフルアルバムは新作が出るたびに買っています。
「LOVE/HATE」以降で好きなアルバムは「Flora」「YOU」ですね。
特に「Flora」に収録されている「光と身体」が好きです。歌詞もメロディもサウンドも、どれもいい。ガーンと魂を撃ち抜かれました。
「YOU」の後に出た8枚目のアルバムを僕は持っていないので、今回買った「In Colors」は僕にとって久しぶりのアートの新作になります。じつに4年ぶりです。(8枚目もいずれ買わなきゃ!)
思えば、「YOU」のときは三男がまだ生まれていなかったんですよね。(めっちゃ私事ですが)
4年という長い歳月を経て、果たして新しいART-SCHOOLの音楽はどんな体験を僕に与えてるくれるのか!?
「In Colors」、かなり気に入りました!
POPに寄りすぎて個性を失ったりすることなく、かといって、DEEP過ぎてついていけないということもない。「ART-SCHOOLらしさ」を保ったまま聴きやすい仕上がりになっていると感じました。
曲数が10曲と多すぎないのもよかったです。ART-SCHOOLの曲はどれもちょっと似通っているため曲数があまり多いと途中でダレてしまうので、これくらいがちょうどいい気がします。
アルバム全体のイメージを一言で表すには、「ジャケットと歌詞カードのデザインを見て」と言うのが一番です。
ジャケットにはレインボーの光に染まった猫の顔が闇のなかに鮮やかに浮かんでいます。また歌詞カードを開くと、同じようにレインボーのグラデーションで彩られた文字が黒地に綴られています。どちらも闇と光が好対照です。
「In Colors」というアルバムの印象も、同じように、カラフルでありながら、その底には濃い闇が広がっています。
わかりやすいところでいうと、1曲目の「All the light We will see again」の歌詞の「死んだように君は生きていくのかい? 俺はそんなふうに生きていたくはない」です。
前を向いて力強く歌っているのですが、それを強調するために、あえて「死」という言葉を前面に出してきている。ただ前向きなだけじゃ終わらないところに木下理樹の書く詞らしさがあります。
また、ラストの「In Colors」にはこんな歌詞があります。
「爆撃の音がやんで 窓が血に染まっていた」「焦らず靴紐むすんで 光の方へ歩き出すんだ」……やはり光に向かっているのですが、その背景として闇の側(爆撃、血)を強烈に描写しています。
初期の詩にあったような、身体が腐って腐臭を放っていそうなグロテスクさこそないですが、それでもまだまだ濃い闇があちこちに見られます。
ああ、ART-SCHOOLの世界だなぁと感じました。
以下、1曲目から順に曲を追いながら、簡単に各曲の感想を書いてみました。
01. All the light We will see again
02. Touching distance
03. Dreaming Of You
スタートから3曲はテンポのいい曲が続きます。
どれもライブで盛り上がりそうですが、特に3曲目はギターが激しくてかっこいいです。
04. OK & GO
05. スカートの色は青
3曲続けて飛ばしてきたのでここでミディアムテンポな歌が2曲入ります。
特に5曲目は穏やかで夢見心地なメロディが素敵。配信限定シングルだそうです。
06. Tears
再びアップテンポでかっこいい曲が来ます。後半最初にノリのいい曲を持ってくる構成がgood。
07. Shining 夕暮れ
なんだ、この診察室での医者との疲れたやりとりは?苦笑。クセになる一曲。
08. evil city / cool kids
少し長めのギターのアウトロが好き。今回はギターがいいと思える曲が多い気がします。
09. 光のシャワー
10. In Colors
ラスト2曲はスローな曲が続きます。
10曲目はゆったりと入ってから、最後に駆けのぼっていくような盛り上がりを見せるのが気持ちいいです。さすがタイトルチューン!
最近のART-SCHOOLを聴いていなくて、久しぶりに聴きたくなったという人はぜひ今作を手に取ってみてください。
僕のおすすめは①③⑤⑩です。
2018年04月購入

2018年03月発売。ART-SCHOOLの9thアルバム。全10曲収録。
※そういえば、「YOU」までにはついていたライナーノーツがありませんでした。活動休止後のアルバムからはなくなったのかな?
’14年に発売された「YOU」が最後のアルバムだと思いこんでいて、長らく気にとめていなかったのですが、先日ふらっと彼らのホームページを見に行ったらなんと新譜が発売されているではありませんか!!
ART-SCHOOL、解散していなかったんですね。
調べてみたら、正確には2014年末に活動を休止していただけでした。
どうやら僕のなかで休止=解散だと勝手に決めつけていたみたいです。ほら、雑誌だと休刊と言いつつ実質廃刊っていうことがよくあるじゃないですか。
その後2015年末に復活して、2016年には早速8枚目のアルバムを出しています。
今回僕が買った「In Colors」は9枚目のアルバムになります。
ということで、アート、復活して活動しています!!
僕と同じように解散したと思っている方がいましたら、一度彼らの公式ホームページを見に行ってみてくださいな。(え、そんな勘違いしている人はいない??)
ART-SCHOOLと僕
ニューアルバムの感想を書く前に少し、僕から見たART-SCHOOLのことなど……解散したと思ってそれっきりになっているくらいなので、僕はアートのどっぷりなファンではありません。それでもかれこれ10年以上は彼らの音楽を聴き続けてきました。
退廃的だけど、どこかで楽園を夢見ている、そんな少年のような感性で描かれた世界観が好きです。スピッツ、アジカンなどにはないダークさがある。サウンドもドライでかっこいい。
そうかと思えば、かっこつけきれていない、妙に人間くさい面もあったり。そんなギャップ(?)もまたART-SCHOOL(とういかフロントマンの木下理樹の)魅力だと思っています。
僕が最初に買ったART-SCHOOLのCDはミニアルバムの「あと10秒で」でした。
その後、2ndアルバムの「LOVE/HATE」を買い、「水の中のナイフ」「EVIL]「UNDER MY SKIN」にやられました。たぶん一番よく聞いたアルバムになると思います。
それからもフルアルバムは新作が出るたびに買っています。
「LOVE/HATE」以降で好きなアルバムは「Flora」「YOU」ですね。
特に「Flora」に収録されている「光と身体」が好きです。歌詞もメロディもサウンドも、どれもいい。ガーンと魂を撃ち抜かれました。
「YOU」の後に出た8枚目のアルバムを僕は持っていないので、今回買った「In Colors」は僕にとって久しぶりのアートの新作になります。じつに4年ぶりです。(8枚目もいずれ買わなきゃ!)
思えば、「YOU」のときは三男がまだ生まれていなかったんですよね。(めっちゃ私事ですが)
4年という長い歳月を経て、果たして新しいART-SCHOOLの音楽はどんな体験を僕に与えてるくれるのか!?
ART-SCHOOL「In Colors」感想
……と、長く引っ張てからの、アルバムの感想になります。「In Colors」、かなり気に入りました!
POPに寄りすぎて個性を失ったりすることなく、かといって、DEEP過ぎてついていけないということもない。「ART-SCHOOLらしさ」を保ったまま聴きやすい仕上がりになっていると感じました。
曲数が10曲と多すぎないのもよかったです。ART-SCHOOLの曲はどれもちょっと似通っているため曲数があまり多いと途中でダレてしまうので、これくらいがちょうどいい気がします。
アルバム全体のイメージを一言で表すには、「ジャケットと歌詞カードのデザインを見て」と言うのが一番です。
ジャケットにはレインボーの光に染まった猫の顔が闇のなかに鮮やかに浮かんでいます。また歌詞カードを開くと、同じようにレインボーのグラデーションで彩られた文字が黒地に綴られています。どちらも闇と光が好対照です。
「In Colors」というアルバムの印象も、同じように、カラフルでありながら、その底には濃い闇が広がっています。
わかりやすいところでいうと、1曲目の「All the light We will see again」の歌詞の「死んだように君は生きていくのかい? 俺はそんなふうに生きていたくはない」です。
前を向いて力強く歌っているのですが、それを強調するために、あえて「死」という言葉を前面に出してきている。ただ前向きなだけじゃ終わらないところに木下理樹の書く詞らしさがあります。
また、ラストの「In Colors」にはこんな歌詞があります。
「爆撃の音がやんで 窓が血に染まっていた」「焦らず靴紐むすんで 光の方へ歩き出すんだ」……やはり光に向かっているのですが、その背景として闇の側(爆撃、血)を強烈に描写しています。
初期の詩にあったような、身体が腐って腐臭を放っていそうなグロテスクさこそないですが、それでもまだまだ濃い闇があちこちに見られます。
ああ、ART-SCHOOLの世界だなぁと感じました。
以下、1曲目から順に曲を追いながら、簡単に各曲の感想を書いてみました。
01. All the light We will see again
02. Touching distance
03. Dreaming Of You
スタートから3曲はテンポのいい曲が続きます。
どれもライブで盛り上がりそうですが、特に3曲目はギターが激しくてかっこいいです。
04. OK & GO
05. スカートの色は青
3曲続けて飛ばしてきたのでここでミディアムテンポな歌が2曲入ります。
特に5曲目は穏やかで夢見心地なメロディが素敵。配信限定シングルだそうです。
06. Tears
再びアップテンポでかっこいい曲が来ます。後半最初にノリのいい曲を持ってくる構成がgood。
07. Shining 夕暮れ
なんだ、この診察室での医者との疲れたやりとりは?苦笑。クセになる一曲。
08. evil city / cool kids
少し長めのギターのアウトロが好き。今回はギターがいいと思える曲が多い気がします。
09. 光のシャワー
10. In Colors
ラスト2曲はスローな曲が続きます。
10曲目はゆったりと入ってから、最後に駆けのぼっていくような盛り上がりを見せるのが気持ちいいです。さすがタイトルチューン!
まとめ
- 決して真新しさはないですが、ART-SCHOOLに求められている音や世界観を、10曲の中にギュッと濃縮して詰め込んできています。期待を裏切らならい良盤です。
- 激しい曲から穏やかな曲までバランスよく収録されていて飽きません。また収録時間が30分台と短いのも功を奏しています。一気に最後まで聴けて、またリピートしたくなります。
- 今作はこれまでになくギターがエッジが効いていてかっこよかったです。
最近のART-SCHOOLを聴いていなくて、久しぶりに聴きたくなったという人はぜひ今作を手に取ってみてください。
僕のおすすめは①③⑤⑩です。
2018年04月購入
ART-SCHOOL「In Colors」
ART-SCHOOL「In Colors」(Amaozn) |
2018年03月発売。ART-SCHOOLの9thアルバム。全10曲収録。
※そういえば、「YOU」までにはついていたライナーノーツがありませんでした。活動休止後のアルバムからはなくなったのかな?