雨のパレードの3枚目のアルバム「Reason of Black Color」が3月14日に発売されました。
発売前日に手にしてからここ2週間ずっと聴きっぱなしです。
前2作もよかったですが、今作もすごくいいです!
アルバムの内容はこれまで以上にジャンルレスな印象です。クラブミュージックあり、ロックあり、R&Bあり、ジャズあり、弾き語りあり、卒業ソングあり。多国籍感がすごいです。
ただ、何でもありのアルバムによく見られるようなカラフル過ぎて落ち着かない感じはありません。ネットで「映画を観ているよう」という評がありましたが、まさにそんな印象です。オムニバス映画のような統一感があります。
あるいはジャケットのモノクロのマーブル模様のようです。いろんな音楽が混ざりあい複雑な図形をなしていますが、基本となっている色は1つです。
また、雨のパレードのアルバムは、緻密に計算されていて、クールで硬質というイメージがありますが、今作はそのイメージを保ちつつ、もう少し砕けた世界を見せてくれます。
もともとPOPな面も持っているバンドですが、暖かみが増し、より聴きやすくなっている。これは「MARCH」などのタイアップ曲の効果かもしれません。
一気にブレイクしそうな、そんな手応えを感じるアルバムに仕上がっています。
それでは、 簡単に一曲ずつの感想を書いていきます。おすすめ曲にはマークもつけてみました。
01. Reason of Black Color
いろんな感情や音がぐるぐると渦巻いて、まるでジャケットのマーブル模様のようなオープニングナンバー。聴いているとザラッとした複雑な感情が生まれてくる。妙なパワーを感じる一曲。
02. Dive
ダンサブル!今作のなかで最もダンスチューンな楽曲。ライブハウスで思いっきり跳び跳ねたくなる。(おすすめ)
03. Horizon
ギターが歪んでいて、激しいロックなナンバー。雨のパレードにしてはちょっと珍しいかも。後半の嵐のようなギターパートがかっこいい。(おすすめ)
04. GOLD
インスト。
05. Shoes
「夏の星座がどういうもんか 今夜確かめてみようぜ」というサビのフレーズがいい。ノスタルジック。青臭さが抜けたあとの青春ソングといった感じ。十代のころの感覚を少し大人になってから取り戻そうとしてる、そんな歌。二十代後半くらいかな。夏の夜に駆け出したくなる。(おすすめ)
06. ice
ギターのカッティングも、流れるようなメロディも、ボーカルのファルセットもみんなお洒落。都会の夜を颯爽と歩いていくイメージ。歌詞はまた別の印象だけど。
07. (soda)
グラスに注いだソーダを眺めているだけなのに、なんだかとっても大人なムードの曲。バックで流れているのはベースの音?変わっていて印象的。こんなクールでかっこいい大人になりたかった。(おすすめ)
08. Hometown feat. Tabuzombie (from SOIL&”PIMP”SESSIONS)
ジャージーな一曲。トランペットが気持ちいい。(おすすめ)
09. You & I
オーシャンビューなホテルのベッドの上で恋人とじゃれあっているときにBGMとしてかけたくなるバラード。まあ、そんな経験はございませんが。ーーギターも秀逸。(おすすめ)
10. What's your name? (plus strings ver.)
ストリングスをうまくフィーチャーしていて華やか。ご機嫌なダンスナンバー。「魔法をかけてよダンスミュージック」というサビのフレーズが好き。音楽への愛に溢れていて、聴くと音楽をもっと好きになる。(おすすめ)
11. H.Apartment
ギター一本の弾き語り。タバコの吸い殻、くたびれたTシャツ、音のうるさい扇風機、そんな疲れた風景を連想してしまう。気だるい雰囲気が好き。(おすすめ)
12. Hwyl
今作のなかでは唯一印象の薄い曲。
13. #556b2f
インスト。
14. MARCH
この季節(3月)にぴったりの卒業ソング。「春風が心を急かして......」というサビが涙を誘う。2題目のAメロのあとの間奏のぐいぐいと盛り上がっていくギターソロもいい。グッと来る。
一番心に刺さったのは「もし何か変えられるとしたら ただこの瞬間だけのような気がしてる」という歌詞。たしかに、そういう瞬間が何度かあったことを思い出す。その度に変われなくて、もうそんな瞬間を信じることすら難しくなってしまったけど。この歌を聴いていると、またもう一度と、思いたくなる。(おすすめ)
発売前日に手にしてからここ2週間ずっと聴きっぱなしです。
前2作もよかったですが、今作もすごくいいです!
アルバムの内容はこれまで以上にジャンルレスな印象です。クラブミュージックあり、ロックあり、R&Bあり、ジャズあり、弾き語りあり、卒業ソングあり。多国籍感がすごいです。
ただ、何でもありのアルバムによく見られるようなカラフル過ぎて落ち着かない感じはありません。ネットで「映画を観ているよう」という評がありましたが、まさにそんな印象です。オムニバス映画のような統一感があります。
あるいはジャケットのモノクロのマーブル模様のようです。いろんな音楽が混ざりあい複雑な図形をなしていますが、基本となっている色は1つです。
また、雨のパレードのアルバムは、緻密に計算されていて、クールで硬質というイメージがありますが、今作はそのイメージを保ちつつ、もう少し砕けた世界を見せてくれます。
もともとPOPな面も持っているバンドですが、暖かみが増し、より聴きやすくなっている。これは「MARCH」などのタイアップ曲の効果かもしれません。
一気にブレイクしそうな、そんな手応えを感じるアルバムに仕上がっています。
それでは、 簡単に一曲ずつの感想を書いていきます。おすすめ曲にはマークもつけてみました。
01. Reason of Black Color
いろんな感情や音がぐるぐると渦巻いて、まるでジャケットのマーブル模様のようなオープニングナンバー。聴いているとザラッとした複雑な感情が生まれてくる。妙なパワーを感じる一曲。
02. Dive
ダンサブル!今作のなかで最もダンスチューンな楽曲。ライブハウスで思いっきり跳び跳ねたくなる。(おすすめ)
03. Horizon
ギターが歪んでいて、激しいロックなナンバー。雨のパレードにしてはちょっと珍しいかも。後半の嵐のようなギターパートがかっこいい。(おすすめ)
04. GOLD
インスト。
05. Shoes
「夏の星座がどういうもんか 今夜確かめてみようぜ」というサビのフレーズがいい。ノスタルジック。青臭さが抜けたあとの青春ソングといった感じ。十代のころの感覚を少し大人になってから取り戻そうとしてる、そんな歌。二十代後半くらいかな。夏の夜に駆け出したくなる。(おすすめ)
06. ice
ギターのカッティングも、流れるようなメロディも、ボーカルのファルセットもみんなお洒落。都会の夜を颯爽と歩いていくイメージ。歌詞はまた別の印象だけど。
07. (soda)
グラスに注いだソーダを眺めているだけなのに、なんだかとっても大人なムードの曲。バックで流れているのはベースの音?変わっていて印象的。こんなクールでかっこいい大人になりたかった。(おすすめ)
08. Hometown feat. Tabuzombie (from SOIL&”PIMP”SESSIONS)
ジャージーな一曲。トランペットが気持ちいい。(おすすめ)
09. You & I
オーシャンビューなホテルのベッドの上で恋人とじゃれあっているときにBGMとしてかけたくなるバラード。まあ、そんな経験はございませんが。ーーギターも秀逸。(おすすめ)
10. What's your name? (plus strings ver.)
ストリングスをうまくフィーチャーしていて華やか。ご機嫌なダンスナンバー。「魔法をかけてよダンスミュージック」というサビのフレーズが好き。音楽への愛に溢れていて、聴くと音楽をもっと好きになる。(おすすめ)
11. H.Apartment
ギター一本の弾き語り。タバコの吸い殻、くたびれたTシャツ、音のうるさい扇風機、そんな疲れた風景を連想してしまう。気だるい雰囲気が好き。(おすすめ)
12. Hwyl
今作のなかでは唯一印象の薄い曲。
13. #556b2f
インスト。
14. MARCH
この季節(3月)にぴったりの卒業ソング。「春風が心を急かして......」というサビが涙を誘う。2題目のAメロのあとの間奏のぐいぐいと盛り上がっていくギターソロもいい。グッと来る。
一番心に刺さったのは「もし何か変えられるとしたら ただこの瞬間だけのような気がしてる」という歌詞。たしかに、そういう瞬間が何度かあったことを思い出す。その度に変われなくて、もうそんな瞬間を信じることすら難しくなってしまったけど。この歌を聴いていると、またもう一度と、思いたくなる。(おすすめ)
雨のパレード「Reason of Black Color」(Amazon) |
だいたいの曲が、おすすめになってしまいましたね。汗
個人的には、後半の12曲目あたりにもう一曲アップテンポな曲があるとなお良かったです。ーーライブで跳び跳ねたい人なので。
とはいえ、ほんとよいアルバムなので、雨のパレードをまだ聴いたことのない人はこのアルバムからでもいいと思います、ぜひ聞いてみてください!