80年代のベスト盤 ~徳永英明「INTRO.」感想

「INTRO.」は徳永英明の初期3作のベスト盤として1987年に発売されました。
   ジャケットの徳永さんの背中が黄昏ていて、かっこいいです。
徳永英明「INTRO.」(Amazon)

   僕が徳永英明の歌を好きになり、よく聴くようになったのは「太陽の少年」発売の少し前からなので、1995年ごろです。「INTRO.」はおそらくそれより後に買ったと思われるので、僕は発売から少なくとも8年遅れで「INTRO.」を聴いたことになります。当時、16,7歳でした。

   初めて聴いたときの感想は、「ちょっと古くさい」でした。メロディや歌詞もそうですが、特にアレンジに時代の違いを感じさせれられました。
   2017年になった現在からすると、1987年と1995年の間のたかだか10年弱の差なんてたいして大きくもないように見えるのですが、まだ若くて聴いている音楽の量も少なかったので、視野が狭く、選り好みが激しかったのだと思います。「レイニーブルー」「輝きながら」を除くと、全体的にパッとしない印象でした。

   そんななかでも、初期のライブ曲「セレブレイション」、悲しい曲調の「BIRDS」、アップテンポな「ノースリーブのクリスマス」は当初から好きで、よく聴いていしました。(「レイニーブルー」「輝きながら」ももちろん好き)

   今あらためてアルバムを通して聴くと、ああ80年代だなぁって感じることはあっても、そこにマイナスのイメージはなく、どの曲も渋い良さを感じます。自分も年を重ねて音楽の趣味の幅が広がったというものあるし、人生経験(あるのか?)を積んで視野が広がったというのもあるのかもしれない。
   ぐるっと1周して、自分の耳と心が、ようやくINTRO.に追いついた気がします。
   年を取るとつまらないこともありますが、趣味に関しては好きなものの幅が広がるので、いいことですね。

「INTRO.」はこれからまた、新鮮な気持ちで聴いて、味わいなおしていこうと思います。
徳永英明「INTRO.」レコード盤

   そうそう、徳永さんのアルバムのなかでは唯一レコード盤も持っています。十代のころ、BOOK-OFFで450円で買いました。(今思うとラッキー♪)
   歌詞カードがでかくて、なかの徳永さんの写真も大きくて素敵。レコードってかさ張るから不便だけど、写真も大きいという利点があるんですね。写真集みたいです。