ときどきではありますが、定期的にネットワークオーディオプレイヤ―が欲しくなります。
1年ほど前にNASを買ってから、CD音源はこまめにFLACでNASに取り込んでいるので、サーバー上にある音楽をネットワークオーディオプレイヤ―で聴けたら楽しいだろうなあと思って、エントリーモデルのプレイヤーをネットで物色しては、お金もないし、そこまで困ってもいないからいいかと思って断念してます。
いまいち購買意欲が沸かない理由として、過去記事にも書いたように、ポータブルプレイヤーのXDP-100Rに”BubbleUPnP”というアプリをインストールして、ラインアウトモードで利用すればネットワークオーディオプレイヤーとして機能するので、これでいいじゃんって満足しているというのがあります。
とはいえ、この使い方だと、XDP-100Rが有線でつながっているため、曲を止めたりアルバムを変えるときなど、アンプのそばに置いたXDP-100Rのところまで行って、操作しなければならず、ちょっと不便です。できれば別途リモコンのようなもので手元で操作して使いたい。
そこで思い出したのが、アプリ”BubbleUPnP”の設定にあった「レンダラ」という項目です。
と、その前に。いろいろ専門用語がいっぱい出てくるので、一度、ネットワークオーディオ関連の単語を整理してみます。自分もあまり詳しくないので、半分受け売りですが。
デジタルメディアサーバー(DMS):
音楽を保存してネットワークに接続している機器です。NASとか。
デジタルメディアプレイヤー(DMP):
デジタルメディアサーバーから音楽を受け取って再生する機器です。
デジタルメディアコントローラ(DMC):
「デジタルメディアサーバーにあるXXXを再生して」などの指令をデジタルメディアプレイヤーに送る機器です。リモコンみたいな感じ。
デジタルメディアレンダラ(DMR):
上述したデジタルメディアプレイヤーとの区別がわかりづらいのですが、DMPは再生だけでなく表示や操作などの高機能が備わっているのに対して、DMRは再生部分のみを担当しているというふうに理解しています。頭がなくて体だけというイメージでしょうか。DMR機能を備えたスピーカとかSONYから出てますね。
以上のように単語を整理したうえで、これまでの我が家のネットワークオーディオ構成を図示すると、下の「構成1」のようになっていました。
構成1:
DMS → DMP → AVアンプ
NAS → XDP-100R → AVアンプ
まずスマホを3台用意して、上述した構成3を次のように具現化します。
構成3’:
Xperia Zultra → Xperia A4 → XDP-100R → AVアンプ
次に各スマホの設定です。
Xperia Zultra(DMS):
デジタルメディアサーバーの機能を付加します。
"BubbleUPnP"を立ち上げて、左上の ≡ のアイコンを押してメニューを出し、 Setting → Local and Cloud で、 Enable にチェックを入れます。
XDP-100R(DMR):
デジタルメディアレンダラの機能を付加します。
"BubbleUPnP"を立ち上げて、左上の ≡ のアイコンを押してメニューを出し、 Setting → Local Renderer で、 Allow remote control にチェックを入れます。
Xperia A4(DMC):
デジタルメディアコントローラとして使います。
"BubbleUPnP"を立ち上げて、左上の ≡ のアイコンを押してメニューを出し、 LIBRARY を押し下げます。すると、ホームネットワークに接続されたネットワーク機器がリストアップされていると思います。Xperia ZultraがSOL24という名前で見えているので、選択します。
次に、Renderer を押し下げます。今はLocal Renderer になっていて、スマホ本体から音が出るようになっていると思います。リストの中から、XDP-100R(音を出したい機器)を選び直します。
これで各スマホの設定は完了です。
1年ほど前にNASを買ってから、CD音源はこまめにFLACでNASに取り込んでいるので、サーバー上にある音楽をネットワークオーディオプレイヤ―で聴けたら楽しいだろうなあと思って、エントリーモデルのプレイヤーをネットで物色しては、お金もないし、そこまで困ってもいないからいいかと思って断念してます。
いまいち購買意欲が沸かない理由として、過去記事にも書いたように、ポータブルプレイヤーのXDP-100Rに”BubbleUPnP”というアプリをインストールして、ラインアウトモードで利用すればネットワークオーディオプレイヤーとして機能するので、これでいいじゃんって満足しているというのがあります。
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据え置きオーディオとXDP-100R |
とはいえ、この使い方だと、XDP-100Rが有線でつながっているため、曲を止めたりアルバムを変えるときなど、アンプのそばに置いたXDP-100Rのところまで行って、操作しなければならず、ちょっと不便です。できれば別途リモコンのようなもので手元で操作して使いたい。
そこで思い出したのが、アプリ”BubbleUPnP”の設定にあった「レンダラ」という項目です。
ネットワークオーディオとは?
これから、不便を解消するためにネットワークオーディオをどのように構成したかを書いていきます。と、その前に。いろいろ専門用語がいっぱい出てくるので、一度、ネットワークオーディオ関連の単語を整理してみます。自分もあまり詳しくないので、半分受け売りですが。
デジタルメディアサーバー(DMS):
音楽を保存してネットワークに接続している機器です。NASとか。
デジタルメディアプレイヤー(DMP):
デジタルメディアサーバーから音楽を受け取って再生する機器です。
デジタルメディアコントローラ(DMC):
「デジタルメディアサーバーにあるXXXを再生して」などの指令をデジタルメディアプレイヤーに送る機器です。リモコンみたいな感じ。
デジタルメディアレンダラ(DMR):
上述したデジタルメディアプレイヤーとの区別がわかりづらいのですが、DMPは再生だけでなく表示や操作などの高機能が備わっているのに対して、DMRは再生部分のみを担当しているというふうに理解しています。頭がなくて体だけというイメージでしょうか。DMR機能を備えたスピーカとかSONYから出てますね。
以上のように単語を整理したうえで、これまでの我が家のネットワークオーディオ構成を図示すると、下の「構成1」のようになっていました。
構成1:
DMS → DMP → AVアンプ
NAS → XDP-100R → AVアンプ
再生機であるXDP-100R(DMP)がAVアンプと有線でつながっているため、操作が不便でした。
そこで、次のように構成を変えてみます。
構成2:
DMS → DMC → DMR → AVアンプ
NAS → スマホ1 → XDP-100R → AVアンプ
XDP-100Rをレンダラとして使い、再生のみに特化してもらい、どの音楽データを再生するかという指示はスマホ1に行わせます。スマホ1がリモコン代わりというわけです。
スマホ1とXDP-100Rの間は無線(Wi-Fi)でつながっているので、操作時は有線の煩わしさから解消されます。
※矢印はおおまかな「流れ」を表しています。音楽データは実際にはDMSからDMRに直接送信されます。なので、一度操作してしまえばDMCはOFFにしても音楽は流れ続けます。
スマホ1とXDP-100Rの間は無線(Wi-Fi)でつながっているので、操作時は有線の煩わしさから解消されます。
※矢印はおおまかな「流れ」を表しています。音楽データは実際にはDMSからDMRに直接送信されます。なので、一度操作してしまえばDMCはOFFにしても音楽は流れ続けます。
しかしここまで来たら、もうちょっと欲が出て、DMSもスマホにして、AVアンプより手前の機器は全部スマホ(アンドロイド端末)にしたくなります。
構成3:
DMS → DMC → DMR → AVアンプ
スマホ2 → スマホ1 → XDP-100R → AVアンプ
BubbleUPnPを設定すれば、スマホにDMS機能を加えることができます。
スマホ2に音楽を保存しておいて、スマホ1でコントロールして、XDP-100R(スマホみたいなもの)で再生する。
スマホ2に音楽を保存しておいて、スマホ1でコントロールして、XDP-100R(スマホみたいなもの)で再生する。
意味があるのかはともかく、全部スマホという点が、何だか面白そうです。
当初の目的からやや脱線してしまいますが、早速やってみましょう。
当初の目的からやや脱線してしまいますが、早速やってみましょう。
”BubbleUPnP”を設定する
構成3’:
Xperia Zultra → Xperia A4 → XDP-100R → AVアンプ
次に各スマホの設定です。
Xperia Zultra(DMS):
デジタルメディアサーバーの機能を付加します。
"BubbleUPnP"を立ち上げて、左上の ≡ のアイコンを押してメニューを出し、 Setting → Local and Cloud で、 Enable にチェックを入れます。
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DMSの設定 |
XDP-100R(DMR):
デジタルメディアレンダラの機能を付加します。
"BubbleUPnP"を立ち上げて、左上の ≡ のアイコンを押してメニューを出し、 Setting → Local Renderer で、 Allow remote control にチェックを入れます。
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DMRの設定 |
Xperia A4(DMC):
デジタルメディアコントローラとして使います。
"BubbleUPnP"を立ち上げて、左上の ≡ のアイコンを押してメニューを出し、 LIBRARY を押し下げます。すると、ホームネットワークに接続されたネットワーク機器がリストアップされていると思います。Xperia ZultraがSOL24という名前で見えているので、選択します。
次に、Renderer を押し下げます。今はLocal Renderer になっていて、スマホ本体から音が出るようになっていると思います。リストの中から、XDP-100R(音を出したい機器)を選び直します。
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DMCの設定 |
これで各スマホの設定は完了です。
スマホ3台でネットワークオーディオができた
わかりやすいように左からXperia Zultra、Xperia A4、XDP-100Rと並べてみました。
写真に撮るために3台のスマホを机に並べたので、XDP-100Rをアンプにつないでいませんが、実際に使用するときは、XDP-100Rをラインアウトモードにしてアンプに接続します。
今回はXperia Zultra(DMS)のライブラリにあるスピッツの「雪風」を、Xperia A4(DMC)を用いて、XDP-100R(DMR)で再生してみます。
写真に撮るために3台のスマホを机に並べたので、XDP-100Rをアンプにつないでいませんが、実際に使用するときは、XDP-100Rをラインアウトモードにしてアンプに接続します。
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左からXperia Zultra、Xperia A4、XDP-100R |
今回はXperia Zultra(DMS)のライブラリにあるスピッツの「雪風」を、Xperia A4(DMC)を用いて、XDP-100R(DMR)で再生してみます。
まず、Xperia Zultraのライブラリにスピッツの「雪風」が入っていることを確認します。(タイトルが何故かアルファベットですが)
あ、アニソン多いなとかつっこまないでください。普段、音楽プレイヤーとして使ってない機種なので、中身は適当なんです。
次に、Xperia A4を操作して、Xperia Zultraのライブラリのなかから「雪風」を選びます。「サーチ」で直接検索することもできます。
あとは「再生」を押すだけです。
XDP-100Rでも"BubbleUPnP"を立ち上げておけば、再生画面に「雪風」のアートワークが表示されます。そして、隣りのXDP-100Rの内蔵スピーカから音が聞こえてきました。
写真だと、本当に音が出ているのかわかりづらいですが、再生画面の演奏時間をよく見ると、Xperia A4とXDP-100Rで同じ時間を示しており、Xperia A4でXDP-100Rを操作して音楽を流しているのが、間接的にわかります。(解像度が低くて見えないかも)
また、レンダラとして使用している機器(XDP-100R)からは音楽を止めることはできないと思っていたのですが、XDP-100Rの"BubbleUPnP"にある停止ボタンを押すことで、音楽を止めることができました。
とはいえ、いきなり予期せぬ操作で音が鳴り出したりしたら怖いので、普段はXDP-100Rのレンダラの Allow remote control のチェックは外しておいた方が良さそうです。
とはいえ、いきなり予期せぬ操作で音が鳴り出したりしたら怖いので、普段はXDP-100Rのレンダラの Allow remote control のチェックは外しておいた方が良さそうです。
以上で、ネットワークオーディオ環境の完成です。
NASがなくても、ネットワークオーディオプレイヤーがなくても、家に眠っている古いスマホ1台をDMSにして、普段使っているスマホをDMCにして、XDP-100RをDMRにすれば、いちおうネットワークオーディオを作ることができます。
NASがなくても、ネットワークオーディオプレイヤーがなくても、家に眠っている古いスマホ1台をDMSにして、普段使っているスマホをDMCにして、XDP-100RをDMRにすれば、いちおうネットワークオーディオを作ることができます。
まあ、上の写真のように3台をくっつけて置いちゃうと、3台に機能を分けなくても1台でいいじゃんってなっちゃいますし、スマホをDMSにすると容量がSDカードに依存してしまうので、保存できる音楽データの量は決して多くはないよねと、いろいろ突っ込みどころはありますが。
メリットとして、お金をかけずにネットワークオーディオの雰囲気を楽しめます。あとネットワークオーディオを理解する教材には持って来いだと思います。
DMSをスマホにするのはやりすぎにしても、スマホをリモコンのように使って、XDP-100R(DMR)を操作できることがわかったので、今後のネットワークオーディオライフが少し快適になりそうです。(もともとしたかった「構成2」の環境です)
もうしばらくは、ネットワークオーディオはXDP-100Rでがんばれそうです。ということで、専用のネットワークオーディオプレイヤーの購入はしばらく見送り。
メリットとして、お金をかけずにネットワークオーディオの雰囲気を楽しめます。あとネットワークオーディオを理解する教材には持って来いだと思います。
DMSをスマホにするのはやりすぎにしても、スマホをリモコンのように使って、XDP-100R(DMR)を操作できることがわかったので、今後のネットワークオーディオライフが少し快適になりそうです。(もともとしたかった「構成2」の環境です)
もうしばらくは、ネットワークオーディオはXDP-100Rでがんばれそうです。ということで、専用のネットワークオーディオプレイヤーの購入はしばらく見送り。