徳永英明ライブBD「VOCALIST VINTAGE & SONGS コンサートツアー2012」感想

   11月の徳永英明ライブ@金沢に向けて、ライブ映像を観て気持ちを高めようと思い、徳永英明のライブBlu-rayを買うことにしました。実は徳永英明のDVDは持っているのですが、Blu-rayは1枚も持っていなかったんですね。
   ネットで物色していると2012年の「VOCALIST VINTAGE & SONGS」のライブがBlu-ray化されているのをみつけました。このライブは金沢歌劇座で観て、同行した妻も自分もすごく良い感想を抱いたライブです。もう一度あの感動を味わいたいと思い、Amazonでポチっとしました。
徳永英明「人形の家」より


   ツアータイトルからわかるように、セットリストは「VINTAGE」の曲が6割、オリジナル曲が4割といった構成です。
   暗めのトーンに派手なライトという演出が、昭和の歌謡曲っぽくて、「VINTAGE」のイメージに合っています。

   初めてBlu-rayで徳永英明を観ましたが、やっぱりフルハイビジョンは映像が綺麗ですね。顔の筋肉の動きや手の血管や細かいところまでよく見えます。徳永さん、いい表情で歌っています。

* *
   ライブBDで良かったところをいくつか紹介します。

   まずは、最初と最後を「My Life」と「僕のバラード」で挟んできたところです。
   これは金沢ライブも同じだったのですが、意表を突かれて、どちらもすぐに曲名が出てきませんでした。おお、まさかこんなところで聴けるなんて!とちょっと感動しました。
   また、金沢のときはMCで「やっとこの曲を理解して歌えるようになった」(5年前なのでちょっと違うかも)と言ってから「僕のバラード」を歌い出したのが印象的でした。徳永さんのなかでは特別な歌だったんですね。

   2つ目の良かったところは、中盤の「夢を信じて」。会場が明るくなって、観客席も手拍子でわーっと盛り上がります。徳永さんもやわらかい表情で楽しそうに歌っています。

   3つ目は、「人形の家」でのサングラスを取るシーンです。
   このシーンは当時テレビで何回もやっていたので、ライブでは生で見れて嬉しかったです。演技がかった感じが好き。Blu-rayでももちろん、ちゃんと外してくれました。そして、外した後、もう一回付けなおすんですね。ちょっとおもしろい。

   4つ目は、「ブルーライト・ヨコハマ」からのアップテンポな曲3連チャンです。
   ミラーボールのあやしい光が昭和っぽさ全開です。時代がかっていていい。「恋の季節」では帽子をかぶった徳永さんが、間奏でうねうねとダンスも披露してくれます。帽子を押さえるポーズもかっこいい。渋いぜ。

* * *
   2回ほど通して観ましたが、やっぱりこのライブはいいですね。
   カバーアルバムが売れたのを見て「人のふんどしで相撲を取る」と否定する人もいますが、このライブを観ている限りはそんなことはないと思います。古い曲に魂を吹き込んで、ちゃんと徳永英明のライブとして楽しめるものになっています。カバー曲とオリジナルの曲の間に境目もあまり感じられず、全体を通して自然な流れになっていますし。

   というわけで、一月後に迫ってきた徳永英明のライブが楽しみな今日この頃です。