8月30日に”ねごと”の「空も飛べるはず」のカバーが発売され、当日にGoogle Play Musicでも配信されました。僕は”ねごと”もスピッツも好きなので自分にとっては非常においしいカバー作品です。やったぁ。
Google Play Music(定額配信制の音楽サービス)で、試しに「空も飛べるはず」で検索してみると60件ほど引っかかりました。なかにはオルゴールver.やピアノver.もありますが、ボーカルのついたものも結構あります。
そこで、「空も飛べるはず」のカバーを何曲かピックアップして聴いてみたので、感想を書いてみたいと思います。
カバー曲はまだまだいっぱいあって、ここには載せていない男性ボーカルの曲や、極端にアップテンポな曲なども聴いたのですが、ピンと来なかったり、あまりに違いすぎたりだったので、感想は省略しました。
いろいろなカバーを聴いてみて、「空も飛べるはず」はカバーがすごく難しそうだなぁと思いました。
原曲が素朴でシンプルなので一見アレンジの余地がありそうに見えますが、実際にはものすごくイメージが固まっていて、下手に変えられない。例えば、イントロのギターのフレーズは「空も飛べるはず」の顔みたいなもので、あれはもう外せないじゃないですか。
他にも、草野さんの適度に力の抜けた歌の感じとか。力いっぱい歌うとなんか違ってしまう。違う感じになるだけならいいのですが、空を飛べそうになく聞こえるともうアウトだと思うんですよね。そこが難しい。
ちょっとポイントだと感じたのは、最初の「幼い微熱を~」の「おさない」の声の質感です。これが合っているかどうかで、良し悪しはだいたい決まるように思います。
別に、声が幼い方がいいとか、舌足らずな感じがいいとかそんなのではないです。正解がどんななのかを言葉にするのは難しいですが、「幼い微熱を下げられないまま神様の影を恐れて」と歌う声を聞いたときに、「思春期の少年の心」をちょっとでも思い出せたら、まずまず良いカバーになっている気がします。
さあ、9月に入りましたね!
空も高くなり、空を見上げたくなる季節です。どんなスピッツの曲を聴いて、この秋は過ごそうかな。
Google Play Music(定額配信制の音楽サービス)で、試しに「空も飛べるはず」で検索してみると60件ほど引っかかりました。なかにはオルゴールver.やピアノver.もありますが、ボーカルのついたものも結構あります。
そこで、「空も飛べるはず」のカバーを何曲かピックアップして聴いてみたので、感想を書いてみたいと思います。
ねごと
1曲目に紹介するのは一番新しい”ねごと”のカバーです。映画「トリガール!」の主題歌にも選ばれています。
最近ダンサブルな楽曲が多かった”ねごと”ですが、今回はギターとキーボードを前面に出してきています。
キーボードのAメロのぽろんぽろんとした音や、Bメロのふゆーんとした上昇感のある音、そして間奏のギターソロなど、原曲の雰囲気を崩すことなくうまく自分たち”らしさ”を出したバンドアレンジができていると思います。ボーカルの声も合ってる。
空も飛べそうな感じがします。
最近ダンサブルな楽曲が多かった”ねごと”ですが、今回はギターとキーボードを前面に出してきています。
キーボードのAメロのぽろんぽろんとした音や、Bメロのふゆーんとした上昇感のある音、そして間奏のギターソロなど、原曲の雰囲気を崩すことなくうまく自分たち”らしさ”を出したバンドアレンジができていると思います。ボーカルの声も合ってる。
空も飛べそうな感じがします。
さよならポニーテール
シングル盤も買って持ってます。さよポニ好き。良い曲多いです。(宣伝)
カバーの方はいい感じで力が抜けていて、ぽわぽわっとしています。なんだろ、学校帰りの女の子たちがハモリながら歌っていたのをちょっと録音してみましたといった雰囲気があります。題材が「空も飛べるはず」で、アレンジに大きな冒険もなく、女の子3人で歌っていたら、そりゃそこそこ良いものはできるよね、という手堅い作りです。
あまりにそのままなので、人によっては物足りなく感じるかもしれませんが、僕は好きです。
あまりにそのままなので、人によっては物足りなく感じるかもしれませんが、僕は好きです。
広瀬香美
アコースティックギターを基調にしていてアレンジはとてもいい。歌も上手くてかっこいいのですが、力がありすぎて、ちょっと違うかなぁって感じ。いいんですけど、なんか合ってない。惜しい気がします。
中島美嘉
ピアノを基調にしていて物悲しい。広瀬香美さんの場合もそうですが、歌唱力のある方の場合は、伴奏はシンプルな方が合うのかもしれないですね。ただ、雰囲気がアダルトすぎて、空を飛べそうにない。これもちょっと違うかなぁって感じ。いや、歌はすごく素敵なんですよ。
わかば児童合唱団
あれ?なんだかんだで児童合唱団の歌が一番しっくりくるかも。
子供の声で「幼い微熱を~」とか「色あせながらひび割れながら輝くすべを求めて」とか「君と出会った奇跡が~」とか合唱されたら、ほろっときてしまいました。伴奏もシンプルで切ない。
子供の声で「幼い微熱を~」とか「色あせながらひび割れながら輝くすべを求めて」とか「君と出会った奇跡が~」とか合唱されたら、ほろっときてしまいました。伴奏もシンプルで切ない。
でもみんなでそろって「隠したナイフが」とか歌われたらちょっと恐いかも。
まとめ
以上、「空も飛べるはず」のカバー5曲の紹介でした。カバー曲はまだまだいっぱいあって、ここには載せていない男性ボーカルの曲や、極端にアップテンポな曲なども聴いたのですが、ピンと来なかったり、あまりに違いすぎたりだったので、感想は省略しました。
いろいろなカバーを聴いてみて、「空も飛べるはず」はカバーがすごく難しそうだなぁと思いました。
原曲が素朴でシンプルなので一見アレンジの余地がありそうに見えますが、実際にはものすごくイメージが固まっていて、下手に変えられない。例えば、イントロのギターのフレーズは「空も飛べるはず」の顔みたいなもので、あれはもう外せないじゃないですか。
他にも、草野さんの適度に力の抜けた歌の感じとか。力いっぱい歌うとなんか違ってしまう。違う感じになるだけならいいのですが、空を飛べそうになく聞こえるともうアウトだと思うんですよね。そこが難しい。
ちょっとポイントだと感じたのは、最初の「幼い微熱を~」の「おさない」の声の質感です。これが合っているかどうかで、良し悪しはだいたい決まるように思います。
別に、声が幼い方がいいとか、舌足らずな感じがいいとかそんなのではないです。正解がどんななのかを言葉にするのは難しいですが、「幼い微熱を下げられないまま神様の影を恐れて」と歌う声を聞いたときに、「思春期の少年の心」をちょっとでも思い出せたら、まずまず良いカバーになっている気がします。
さあ、9月に入りましたね!
空も高くなり、空を見上げたくなる季節です。どんなスピッツの曲を聴いて、この秋は過ごそうかな。