雨のパレード ツアー2017「Untraveled」@金沢AZ 感想

   9月22日、「雨のパレード」の金沢ライブに行ってきました!

   金沢でのワンマンライブは初めてということで、もちろん、僕も「雨のパレード」のライブは初参加となります。
   ライブは、どの歌もかっこよくて、演出も素敵で、最高の2時間でした。
   下に、簡単ですがライブのレポート(=感想)を書きました。「雨のパレード」が好きでライブにも行きたいけど、どんな感じか気になって迷っている方の参考になればいいなと。 ※ネタバレありです。
ライブ会場でもらったフライヤー

1.

   まずお客さんの入りですが、開演前には会場は観客でぎゅうぎゅう詰めになっていました。小さなハコなのでキャパは知れてますが、前日券の整理番号が250番以上あり、また当日券も完売した(MCより)とのことでしたので、300人はいたと思います。

2.

    ステージの上には楽器が扇状に配置されていて、左前がベース、左奥がギター、右奥がラップトップ(Mac)、右前がドラムでした。ギターの横と中央あたりにそれぞれキーボードが1台ずつありました。楽器に囲まれた中央の空いているスペースがボーカルの歌うところになります。
   ちなみに、自分は会場の真ん中あたりにいたのでメンバー全員がよく見えました。

3.

   開場は18時30分で、スタートは19時5分ごろ。予定より5分遅れて始まりました。終了は21時ごろでした。

4.

   以下、曲順にライブを追っていきます。なお、セットリストは完全に覚えられなかったので、LiveFansというサイトに掲載されていた前日の大阪公演のものを参考にしました。(こちら)金沢のライブも同じだったと思うのですが違ってたらすみません。

5.

new place
1969
encore
Focus
   長いイントロの後、始まったのは、1stアルバム収録の「new Place」でした。
   ボーカルの福永さんは楽器を持たずマイク1本で歌うスタイルです。海のなかを深く潜るような独特の仕草で歌う姿は、全身で音楽を表現しているようでした。2題目の「背中押すように流れ出す」に合わせて、会場に向かって手を前に伸ばすように言ってくれたので、みんなで手を前に上げます。おお、ライブっぽい感じ。

   1969、encoreとノリのいい曲が続きます。最初、ベースの是永さんを見ていると親指で軽く弦を触るようにしか弾いていないので、ちゃんとベースを弾いてるのかなぁと訝ったのですが(失礼)、3曲目のencoreの間奏をチョッパーで弾いているのがめちゃくちゃかっこよくて、おおー!!って感動しました。疑ってごめんなさい。

6.

Shoes
Thunderbird
Voice
寝顔
Take my hand
   Focusの後、軽いMCがあり、「シングルツアーなのでシングルの曲をやります」と言って、立て続けに「Shoes」から3曲歌いました。
   どの曲もライブで聴くとより力強く感じられよかったです。特に「Voice」は、冒頭の「wow wow」の高音がかっこよくて、ぞくぞくしました。
「寝顔」ではベースがアコースティックベースに代わり、間奏のとろーんとした感じの音が心地よかったです。
「Take my hand」ではギターのカッティングが小気味よく、軽くふわっと舞っているような感覚にひたれました。いいですね。

7.

You (アコースティックver.)
morning (アコースティックver.)
Count me out
   中盤の3曲は圧巻です。「雨のパレード」のバンドとしての地力を見せつけられました。
   まず、2曲はアコースティックギターのみの弾き語りです。(いったんベースとドラムは退場)
「生み出すのに苦労した曲です」と言った後に始まったのは「You」です。いや、もう鳥肌ものでした。身体がピンっと硬直した状態で聞き入ってました。アコギの演奏がすごく良くて、しかもシンプルなギターのみの音なのでボーカルの声と歌詞が明瞭に力強く会場に響き渡り、心を貫いてきます。うう、名曲過ぎる

   morningの後、いったん、ふたりは退場して、ドラムとベースが戻ってきます。そしておもむろにドラムがスタート。ドラムソロがかっこいい、と思ったら、そこにベースが乗っかってきます。ドラムとベースのみの共演!!そしてもうなにやらよくわからんベースのチョッパーが炸裂します。かっこよすぎる!!すげーすげーすげー。拍手しかない。
   正直言って、この日ライブに行くまで、ダンスミュージック系の音作りを想像していて、バンド演奏にはあまり期待していませんでした。ところがどうでしょう、蓋を開けてみると、アコギの弾き語りはあるは、ドラムとベースの共演はあるは、バンドとしてもめちゃくちゃすごい。
   曲の途中からボーカルとギターも戻ってきて、ギターもそのまま曲に参加し、「Count me out」に続きます。この流れもまたいい。たまらん!

8.

Hey Boy,
Change your mind
stage
  アンコール前のラスト3曲です。特にアップテンポな「Change your mind」「stage」は盛り上がりました。僕もずっとピョコピョコ飛び跳ねてました。どちらもCDで初めて聴いたときからライブ会場で聴きたいと思っていたので、最後に持ってきてもらえてうれしかったです。

9.

Tokyo
Petrichor
   ここからアンコールです。
   全員のメンバー紹介がありました。ボーカルの福永さんがドラムの大澤さんにトークをふったときに、会場からワッと歓声が上がったので、「出た、隠れミネホ人気」と苦笑したのが印象的でした。どの会場でもこんな反応なのかな。バンドの紅一点ということもあってどうしても気になってしまいますよね。ドラムを演奏している姿もかっこいいですし。
   ただ、その後のギターの山崎さんの紹介のときも同じようにワッと歓声が上がったので「金沢あたたかいな」と言って笑ってました。

   アンコールの2曲はどちらもよかったですが、特に「Petrichor」がすごかったです。CDではもっと浮遊感のあるアレンジだったと思うのですが、ライブでは最後を飾るのにふさわしく、ギター、ベース、ドラムの音が上から降ってきてたたきつけられているような圧倒的なパワーがありました。がつーんとやられました。

10.

   ということで、2時間のライブを全身全霊で楽しませてもらいました。デジタルな音と生音のどちらも上手く使っていて、音のバラエティが豊かですし、それを十分に生かせる演奏技術と歌唱力を備え、演出やライブ構成も優れていて、すばらしい音楽体験でした。
   ちょっと惜しかったのは、金沢初ワンマンということもあってか、会場が若干おとなしかったことです。もっと弾けて飛び跳ねていてもよかったと思うんですけどね。北陸人はちょっと恥ずかしがり屋ですから。僕もいつものスピッツのライブの50%くらいの弾け様でした。

   またワンマンで金沢に来てほしいです。絶対また観に行きます。そして、今度は100%で弾ける!!