スピッツ「オパビニア」感想

  14thアルバム「小さな生き物」の5曲目に収録されています。
  思わず駆け出したくなるテンポの良さが大好き。お気に入りの一曲です。

「誇り高きあのオパビニアの子孫」とか言われても、どの!?って感じで困っちゃうのですが、wikiで調べたら、5億年前の海に生息していたおかしな形の生き物らしいです。

  歌は、ハーフテンポのAメロで貯めに貯めたあとの、サビの加速感がたまらないです。「デートに向かない坂道を君の手を引いてかけ上がり」というサビのとおり、メロディもテンションもぐいぐい駆け上がっていきます。というか、デートの前に下調べしましょうよ。

 2題目のAメロの「愛されたいとかどうかしてるかも ガラじゃないのに」のメロディが少し浮いている(ズレている?)ところが好きです。ガラじゃないのとズレたのとが合わさって、ちょっと情けない感じが出ている。
  この歌の男の子は、やるぞーってがんばる気持ちはあるんだろうけど、なんだか空回っていて、ほほえましい。

  そして、2回目のサビの「操縦できない心から解き放たれたフワフワで」のフワフワが、ああ、スピッツだなーと嬉しくなります。いいですよね、フワフワ。

  ライブで盛り上がりそうな曲だと思うのですが、もう歌わないのかなぁ。歌ってほしいです。

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「恋も希望も取り戻す」「バレたってかまわない」「さすがに気づいた 盗まれていたこと」……この辺の歌詞っていろいろ解釈できてしまうと思うのですが、オトナの恋はなんか怖いので、初恋のシャイな少年心を歌っていると思って聴いてます。フワフワですし。