スピッツ「小さな生き物」感想

  14thアルバム「小さな生き物」のタイトルチューンです。2曲目に収録されています。
  

  冒頭からいきなり、「負けないよ」と宣言しているところが、スピッツらしくなく、たくましく成長した息子を見ているような気持ちになります。(何様のつもりだと叱られそう)

  そのあとに「僕は生き物で 守りたい生き物を抱きしめてぬくもりを分けた 小さな星のすみっこ」と続きます。
  ストレートで良い歌詞なのですが、最初聴いたときから、「生き物」が2回続くところが冗長に感じ、違和感がありました。もしも、これが作詞のスクールだったら、同じ単語が2回続いているから表現を変えなさい、と添削されそう。
 でもその違和感のせいか、不思議と耳に残り、聴き続けているうちに、親しみやすいメロディも合わさって、ついつい自然に口ずさんでしまうようになりました。
  最初の感じ方からは一転して、今では好きな歌詞の一つです。詩に正解なんてないんだなぁと思いました。

  小さな2匹の生き物が小さな星で出会って、雨に降られたりしながらも、助けあって生きていく。きっとそれはどこにでもある小さな物語。でも一人一人には大切な物語なわけで。
  アルバムタイトルを冠するにふさわしい素敵な歌です。

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|♪ 小さな生き物(小さな生き物)

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