スピッツ「トンビ飛べなかった」感想

 1stアルバム「スピッツ」の9曲目に収録されています。
 ジャンルの定義があまりわかってないので間違ってるかもしれませんが、パンク・ロックなナンバーです。

「すぐに壊れた僕の送信機」とか「枕の下に隠れてる君」とか何がなんだかわかりませんが、初期の不思議ワールド全開でおもしろいです。
 Cメロなんて、「宇宙のスイカが割れるまで」ですからね。「紙クズの部屋」から宇宙まで。セカイ系が流行りだす10年以上前に、すでに世界を巻き込む恋を歌っているスピッツです。

 個人的には「正義のしるしふんづける もういらないや」という歌詞の、子供っぽさが好きです。この幼さこそが、世界に対する反抗心であり、ロックなのかなと思ったりします。

 ラストはアウトロなしで、ぴしゃっとサビで終わり、そのまま「夏の魔物」のイントロのギターに続きます。かっこいい!