速度1.8倍、遅延からの脱却!メッシュWi-Fi導入で2階の通信環境が別次元になった話

  夜、2階の寝室でベッドに寝転がりながらスマホを操作していると、Wi-Fiの電波が悪くて困ったことはありませんか?

 我が家の場合、そのときそのときで電波状況が大きく変化します。5GHz帯でつながっても電波強度が弱かったり、2.4GHz帯でしかつながらなかったり、最悪の場合Wi-Fiは圏外となり、家の中なのにセルラーで通信する羽目になったり。

 ごろごろしながらネットを見たいのに、通信速度が遅くてwebページを開くことさえできません。

 そこで寝室にWi-Fiのアクセスポイント(AP)を新たに導入してメッシュWi-Fiを構築することにしました。

 その結果、2階寝室の通信環境が大幅に改善したので、報告します!

実環境の断面図と伝搬経路のシミュレーション(イメージ)

メッシュWi-Fiの構築

メッシュWi-Fiとは

 メッシュWi-Fiとは、網目(メッシュ)のようにネットワークを張り巡らせる技術のことです。 従来の「中継機」との最大の違いは、家全体を一つの大きなWi-Fiネットワーク(SSID)として管理できる点にあります。

  • メリット1:自動切り替えがスムーズ 家の中を移動しても、常に最適なアクセスポイントに自動で繋ぎ直してくれます。

  • メリット2:通信経路の最適化 網目のように繋がっているため、どこかが混雑していても、最も効率的なルートを自動で選択してくれます。

  • メリット3:設定が簡単 親機の設定をそのまま子機(エージェント)が引き継いでくれるため、導入のハードルが非常に低いです。

APについて

 新しく購入したAPはBUFFALO製の「WSR-1800AX4P」です。

 もともと使用している1階リビングルームのルータは同じBUFFALO製の「WXR-6000AX12P」です。

 メーカーが同じなので相性はばっちりですね。

親機WXR-6000AX12P(BUFFALO)
1階親機「WXR-6000AX12P」

2階子機「WSR-1800AX4P」
2階子機「WSR-1800AX4P」

 この2種類のAPの特徴を以下に整理しました。

モデル名  役割 性能の特徴
WXR-6000AX12P コントローラ(親機)
8x8 + 4x4の12ストリームを誇るフラッグシップモデル。10GbEポート搭載で、圧倒的な処理能力を持ちます。
WSR-1800AX4P エージェント(子機) 2x2 + 2x2の4ストリームを備えたエントリー〜ミドルクラス。コンパクトながらWi-Fi 6対応で、安定した中継性能を発揮します。

 フラッグシップのパワーを親機に据え、4ストリームの子機で「穴」を埋める、という構成です。

メッシュWi-Fi設定

 メッシュWi-Fiの設定は付属の取扱説明書を見ながら10分程度で完了しました。

 設定時にコントローラと接続するために必要な短いLANケーブルも付属しているので、設定に困ることはありません。

 「WSR-1800AX4P」をエージェントとして認識させた後、電源を抜いて、寝室に運び、設置します。

 エージェントの設置場所は寝室のなかでもできる限りコントローラの近くを選びました。


寝室の伝搬環境について

 我が家の寝室はリビングルームの上にあり、廊下を挟んで一部屋分だけずれています。

 距離としてはそこまで離れていません。しかし伝搬経路のなかに、壁2枚と天井1枚を挟んでいるので、大きなロスが発生します。

メッシュWi-Fiの電波伝搬イメージ図(断面図)

 この大きなロスをメッシュによって改善するのが今回の狙いです。


メッシュWi-Fiの通信環境テスト

 次の3パターンについて通信環境のテストを行いました。

  1.  メッシュWi-Fiなし、5GHz帯
  2.  メッシュWi-Fiなし、2.4GHz帯
  3. メッシュWi-Fiあり、5GHz帯

 Googleのスピードテストを用い、5回測定の平均値とワースト値を比較しました。

測定結果まとめ

測定パターン 電波強度 平均 下り (Mbps) 平均 上り (Mbps) 平均 レイテンシ (ms) ワースト レイテンシ (ms)
1. 5GHz (メッシュなし) 弱~中 73.06 45.68 36.2 127
2. 2.4GHz (メッシュなし) 中~強 17.32 10.16 35.4 121
3. 5GHz (メッシュあり) 137.3 76.36 16.2 18

テスト結果からの考察

データを見ると、「3. メッシュWi-Fiあり(5GHz)」の優位性は圧倒的です。

  1. 電波強度と速度の相関 メッシュなしの5GHz(パターン1)では、電波強度が「弱〜中」と不安定だったため、下り速度が14Mbpsまで落ち込む場面がありました。一方、メッシュ導入後は電波強度が常に「強」で安定し、速度のバラつきも解消。平均して約1.8倍(73Mbps → 137Mbps)の高速化を実現しています。

  2. 2.4GHz帯の限界 2.4GHz(パターン2)は電波強度こそ「中〜強」と高く出ましたが、速度は平均17Mbpsと最も低い結果になりました。5GHz帯は多少電波が弱くても、2.4GHzより高いスループットを維持できることがデータから見て取れます。

  3. レイテンシ(遅延)の劇的改善 メッシュなしの状態では、5GHz・2.4GHzともにワースト値で120ms超えという大きなラグが発生していました。メッシュ導入により電波強度が確保されたことで、ワーストでも18msまで改善。Web閲覧や動画視聴における「引っかかり」が完全に解消されました。

まとめ

  • 結論1: 物理的な「壁」や「距離」による減衰には、メッシュWi-Fiによる電波強度の底上げが最も有効。

  • 結論2: 速度向上もさることながら「電波強度の安定によるレイテンシの極小化」こそが、体感品質(QoE)を分ける最大のポイント。

 2階の寝室でもWi-Fiの電波強度が安定して強くなり、つながらないストレスから、ようやく解放されました。

 寝転がりながらカクつくことなく高画質のYouTubeを楽しんでます!


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