"Songs" は2024年2月に発表されたAge Factoryの5枚目のフルアルバム、"Sono nanika in my daze" は2025年7月にリリースされた6枚目のフルアルバムです。
どちらもデジタル配信のみですが、"Songs" はライブ会場限定でCDも販売されました。
僕はそのCDをメルカリで購入して持っています。
新しいアルバムは配信オンリーというところに、時代を感じますね。
Age Factoryを知ったのは、スピッツの草野マサムネさんがパーソナリティを務めるラジオ番組「ロック大陸漫遊記」でした。
それ以来すっかりハマって、部屋でも車でもランニング中でも、よく聴いています。
最近は音楽CDの感想を書く機会も減っていたので、久しぶりに簡単ではありますが、この2枚のアルバムについて書いてみたいと思います。
Songs
前作「Pure Blue」はシンプルで良いアルバムではあったものの、歌詞が以前よりも抽象的で全体的につるっとしていて、引っかかりが少ないのがやや不満でした。
ところが、この "Songs" はザラっとしていて、一回聴いた瞬間に好きになりました。
青くさい歌詞と疾走感のあるメロディの組み合わせがいくつもあって、とても気持ちいいんです。
- 「走り出す俺の血」(Blood in Blue)
- 「どうやって速く走れるかって そればっかり考えていたんだ」(Songs)
この2曲(Blood in BlueとSongs)は特にお気に入りです。
また「Paty night in summer dream」は、クラブで酒を飲みながらぐわんぐわんに脳を揺さぶられつつ踊りたくなるような酩酊感があります。後半のギターのうねりがたまりません。
女性ボーカルをフィーチャーした「ALICE」も、ロリータな妖艶さがあって他の曲にはない魅力があります。
さらにCD限定で収録されていたラストの「After School」が思いのほか良かった。インスト曲ですが、疾走感が心地よく、ライブでは出囃子に使われそうな雰囲気です。スピッツのインスト曲「リコシェ号」が好きなら、この曲もきっと気に入るはず。
Sono nanika in my daze
このアルバムは実は買って持っていません。サブスクで聴いています。
最初に聴いたときは、これまでのアルバムと比べて全体的に重く暗い印象でした。なにせ中盤の核になる曲のタイトルが「漆黒」ですし。
それでも序盤と終盤に置かれた「海に星が燃える」「鳴っていたピアノ」「may」はメロディアスで、ちょっとセンチな気分にさせられます。
特に「may」はラップとの融合が気持ちよく、「どこにもないから探してた 捉え方だよって言ってた」というフレーズが胸に残ります。青くささがまたいい。
感想
Age Factoryは今のところ、出すアルバムどれもカッコよくてハズレなしです。
ハングリーでワルっぽい雰囲気をまといつつ、根っこの部分はどこか青くさい。今回改めて感想を書いてみて、そのあたりが自分にとっての魅力なのだと気づきました。
ただし青くさいけれど、甘酸っぱくはない。そこがスピッツや、普段よく聴いているバンドとの違いかもしれません。
青くさくて荒々しい――それが僕がAge Factoryに求めているものなのだと思います。
そうそう、9月末にはAge Factoryがなんと僕の住む金沢に来ます。
でも「ライブハウスでもみくちゃにされるのが怖いな……」と迷っているうちにチケットはSOLD OUT。
金沢に来るなんて滅多にないのだから、思い切って申し込めばよかったなあと、ちょっと後悔しています。
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