2022年5月に発売されたT-SQUAREのアルバム「WISH」を聴いています。
このアルバムはギターの安藤さんが抜けて、ドラムの坂東さんとSAXの伊藤さんの2人体制になってから初めて制作されたものです。
他のパート(ギター、ベース、キーボード等)は曲ごとにサポートメンバーが変わっています。
全9曲中7曲が坂東さんの作曲で、残り2曲が河野さん作曲です。
坂東さんに偏っているのがちょっと不安でしたが蓋を開けてみると、良い意味で統一感があり、それでいて曲ごとに表情が変わってくれるので飽きがきません。
付録のBlu-rayのインタビューで坂東さんが「同じような曲ばかりにならないか心配だったが、レコーディングしたら化けた」と話していたのも納得です。
アルバム全体の感想はジャケットのイラストのイメージそのものです。
白色の背景に綿毛が飛んでいるように、音が軽やかに舞い上がっています。
端的に言って、めっちゃ気持ちの弾むアルバムです。
「WISH」感想
順番に簡単な曲の感想を書いていきます。
1曲目は日本語のタイトルがシンプルで素敵な「晴れのち晴れ 」。
オープニングナンバーらしい気持ちの良い曲です。
特に後半のキーボードがいい!ぴょこぴょこ踊りたくなります。
フェードアウトするのが残念。もっと聴いていたいです。
③「Trial Road 」は後半のサックスが痛快です。ガツーンと鳴ってます。
またドラムがかっこいいです。よくわかりませんが難しいことをしていそうな感じ。
ギター、ベースも良く、スクエアらしさが一番出ている楽曲なのではないかと思います。
⑤「Lady “S" の初恋 」はギターとサックスの粘っこい掛け合いがいい。初恋にしてはアダルトな雰囲気?
⑥「Freaky Rats」は本アルバムのヘソとなる一曲。
フェードインっぽい入り方のピアノにぞくぞくします。
スポーツカーでクールに駆け抜けていくような疾走感がたまりません。
特に中盤でキーボードのソロからギターソロにつながるところがかっこよく、最後ギターソロでフェードアウトしていくのがまた小憎らしいです。
⑦「Lover's Beat」は途中で入るピンポンパンという感じのキーボードの音がかわいい。そこでいったんテンポがゆっくりになるのもまたいいです。
これまでのスクエアにはない演出で、僕は好きです。
⑨「As you wish! 」はブラスセクションが華やかで、聴くだけで幸せな気持ちになれます。
ホーン同士の掛け合いも楽しく、ラストにふさわしい一曲です!
まとめ
安藤さんが抜けて2人体制になって初めてのアルバムということで不安でしたが、今までにない音もあったりして、軽やかで楽しい仕上がりになっています。
インタビュー映像の中で何度か「新鮮」という言葉が出てきましたが、そのとおりフレッシュなアルバムだと感じました。
Amazonのレビューを読むとやや低評価ですが、僕はかなり好きです。
T-SQUAREのアルバムはだいたい後半で失速する感じがあるのですが(個人の感想です)、今作は最初から最後までハイテンションで聴くことができました。
ということで「WISH」は頭から尻尾までアンコが詰まってるたい焼きのようなアルバムです!
おすすめは①⑥⑦⑨です。
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