QUEEN初心者のひとことアルバム感想その3 〜戦慄の王女, 世界に捧ぐ, Jazz

   こんにちは。

   クイーン初心者がクイーンのアルバムの感想を語る企画の第3弾です。 

QUEEN 戦慄の王女, 世界に捧ぐ, Jazz


   前回は後期のアルバム3枚を取り上げましたので、今回は前期に戻って3枚のアルバムの感想を書きます。


   なお、僕はクイーンのオリジナルアルバムを年代順ではなく興味を持った順に買って聴いています。

   その際にネットのレビューサイトと次の2つのドキュメンタリーを参考にしました。

  • クイーン ヒストリー 1973-1980(以下、ヒストリー①)
  • クイーン ヒストリー2 1980-1991(以下、ヒストリー②)


   今回はヒストリー①に出てきた「戦慄の王女」「 世界に捧ぐ」「 Jazz」 の3作を取り上げます。


戦慄の王女 - Queen 

   1973年発売のクイーンのデビューアルバムです。

   ヒストリー①のなかで「1stアルバムと2ndアルバムは2枚で一つ。より完成度の高いのはII」と語られていました。

   その言葉を受けて僕は2ndアルバムの「クイーンII」を先に購入し、その後に、もっとクイーンを聴きたくなったので「戦慄の王女」を購入しました。

   2枚を聴き比べてみると、たしかにクイーンらしい重厚さと完成度の高さは「II」に軍配が上がりますが、荒々しさや勢いは「戦慄の王女」の方にあると思います。

   おすすめは①「炎のロックンロール」、⑤「Liar」です。

「Liar」はサビの「Liar!」のパートがライブでは大いに盛り上がって楽しそうです。

   また、⑥「The Night Comes Down」から⑦「Modern Times Rock 'N' Roll」の流れも好きです。⑥の不安を掻き立てるサウンドから、激しいギターサウンドの⑦へシームレスにつながるのがスリリングでかっこいいです。


世界に捧ぐ - News of the World

   1977年発売のクイーンの6枚目のオリジナルアルバムです。

   これまでの重厚な作りから一転してシンプルなロックアルバムです。

   有名な「We Will Rock You」と「伝説のチャンピオン」がいきなり1, 2曲目に収録されています。

   それだけでも十分すぎるほど豪華ですが、5曲目のジョン・ディーコン作の「永遠の翼」も郷愁を感じさせるポップな名曲。ラストのふわっと浮き上がりそうな軽いアウトロも好き。英国ではシングルカットもされています。


   ブルース・ロック調の⑧「うつろな人生」、ジャズ・バラードの⑪「My Melancholy Blues」など、いろいろな曲が収録されていて、シンプルなロックアルバムという雰囲気を醸し出しながらも、バラエティ豊かな一枚です。

   難しいこと抜きでロックを聴きたい!というときにぴったりなので、個人的にリピート率の高い好きなアルバムです。

   ただ、クイーンらしさを求めるとこれではない気もします。古参のファンの間の評価はどうなのでしょうか。


ジャズ - Jazz 

   1978年発売のクイーンの7枚目のオリジナルアルバムです。

   特にジャズ要素はないのですが、色んなジャンルの音を取り入れているという意味で「ジャズ」と名付けたそうです。

   たしかに変な曲が多いかも(^_^;)


    ①「Mustapha」はアラビア語で歌われていて、英語ともまたちょっと違う語感が、勢いのあるサウンドと相まってクセになります。

   ④「Bycycle Race」は曲の途中に自転車のベルが鳴り響くのが愉快です。

   ラストの「More Of That Jazz」は重めのロックナンバーなのですが、歌のなかにアルバムの曲がサンプリングされているという趣向が面白いです。


   そしてなんといっても⑫「Don't Stop Me Now」が最高です。

   痛快なメロディとボーカル、美しいピアノ、弾けたギターソロ。全部かっこいい!

   最近英国で行われたアンケートでは「元気の出る曲」の第一位に選ばれたそうです。おお!

   個人的には途中の「Have a Good Time, Good Time」のところが好きです。聴くとなんか楽しくなるので。


まとめ

   そんなわけで前期クイーンから3作を紹介しました。

   どのアルバムも個性があってクイーンは聴いていて飽きないですね。

   次回はもっと濃いところを攻めてみたいと思います。


コメント