わけあって一週間ほど実家に居候していました。
これは実家でWi-Fiルーターを取り替えてバタバタしたときのお話です。
実家の通信環境が悪い
実家は古い一軒家ですが、Wi-Fiルーターがあるので、スマホやノートPCを無線でつなげて自宅と変わらずインターネットができる……と思っていたのですが、なぜか通信がちょくちょく切れて快適とはいきません。
まずWi-Fiの5GHz帯の電波が弱い。
2.4GHz帯で接続し直しても扇マーク(Wi-Fiの電波表示)がしょっちゅう☓印になる。
そのせいかLINEで妻と通話しても声が通らず会話にならない。(仕方ないのでWi-Fiをオフにしてセルラーでつなげてる)
とにかく通信環境が悪いです。
僕が居候している西の部屋とWi-Fiルータのある中央の茶の間とは廊下を挟んでちょっとだけ距離があります。
茶の間に置いてあるWi-Fiルータを見るとかなり古い。弟に聞くと10年前のものだとか。
2本立っているモノポールアンテナのうちの1本は折れてなかの同軸ケーブルがむき出しになっています。折ったのはうちの息子らしいですが(^_^;)
在宅勤務のときは社用ノートPCをネットに接続しないといけないので、通信環境が悪いと仕事に支障が出ます。
通信が途切れるのはWi-Fiルータが古くて性能が悪いせいだろう、今の最新機種ならもっと通信性能は向上しているはずだ!
ということで親にお金を出してもらってWi-Fiルータを買い替えることにしました。
10年ぶりの買い替え!
新しく買ったのはAmazonで1万円強で販売していたバッファロー製の「WSR-3200AX4S」です。
新Wi-Fiルーターの特徴をざっと並べると、
- Wi-Fi6対応
- 4x4MIMO
- ビームフォーミング機能あり
- MU-MIMO対応
- 内蔵アンテナ
参考までに旧いWi-Fiルーターは同じくバッファロー製の「WZR-HP-AG300H」でした。
また僕のスマホはシャープ製「SH-M08」でWi-Fi5、MU-MIMOに対応しています。
Amazonから届いたその日に新しいWi-Fiルーターのセッティングを完了し、インターネットに接続!
さあ、10年のWi-Fiの進化を見よ!!
……結果は、通信環境は全く改善しませんでした。
えーーーーー、まじかーーー。
通信実験をしてみた
新旧Wi-Fiルータで簡単な通信実験をしてみましたので結果を載せます。
試験① 2階の東の部屋
スマホを2階の東の部屋に持ち込んで通信速度を測定しました。
位置関係を整理すると、 Wi-Fiルーターが置いてあるのは1階中央の茶の間で、スマホを持ちんだ2階の東の部屋はルーターから最も離れた部屋になります。すなわち最も電波の弱い場所です。
ここで2.4GHz帯と5GHz帯で通信速度を試験してみました。
試験機にはシャープ製スマホ「SH-M08」を用います。
まずは電波強度です。
これは新旧Wi-Fiルーターで変わること無く、2.4GHz帯は「弱〜中」、5GHZ帯は「弱」でした。
次に通信速度です。
速度試験にはGoogleの「スピードテスト」サイトを使用しました。
下表の単位は[Mbps]です。DLはダウンロード、ULはアップロードの略です。
この結果を見る限り、新旧の通信速度はほぼ同等ですね。
試験② 1階の西の部屋
1階の西の部屋は普段僕が居候している部屋です。
そもそもここでよく通信が途切れたのが、ことの発端でした。
しかし、Wi-Fiルーターを変えた後もWi-Fiマークに☓印が付いて、通信が切断されることがしばしば起こります。
どうやらWi-Fiが古いせいではなかったようです。
試験③ 2階の西の部屋
2階の西の部屋には弟が住んでいます。
最近ノートPCを買い替えてWi-Fi6に対応したと言っていました。
Wi-FiルーターがWi-Fi6に変わったので、何かしら恩恵に預かれるのでは!?と期待したのですが、弟曰く「特に通信品質が良くなった感じはない」そうです。
むしろ変える前よりも若干遅くなったかもと言っていました。
試験④ 茶の間
もういっそ見通しで試験してみたらどうよ。
ということでWi-Fiルーターの目の前で試験してみました。
旧いWi-Fiルーターのデータはありませんが、新しいWi-Fiルーターで画期的に通信速度が高ければ……と期待しましたが、結果は下り20Mbps程度。
ふ、普通だーーーー!!
これはもしかしてホームゲートウェイ側の問題なんじゃ……
旧いWi-Fiルーターのスペックを見る
旧いWi-Fiルーターのスペックをあらためて見てみました。
機種名はバッファロー製の「WZR-HP-AG300H」です。
調べてみてわかったのですが、
旧いWi-Fiルーターはダイバーシティ方式だとばかり思いこんでいたのですが、なんと2x2MIMOに対応していました。
10年前といってももう2010年ですもんね、そりゃMIMOも普及し出してるかぁ。
で、ここからが重要です。
手持ちのスマホは当然のごとく4MIMOではなく2MIMOです。
すると、Wi-Fiルーターが4x4MIMOに対応していてもパフォーマンスは2x2MIMOにしかなりません。
つまり実際の使用環境での新旧Wi-Fiの能力を整理すると、
旧: 2x2MIMO、外付けアンテナ
新: 2x2MIMO、内蔵アンテナ
ということになります。
アンテナ効率は小さいよりも大きいほうがいいので外付けアンテナ(旧)の方が良いと考えるのが妥当です。
つまり、MIMOが同じなら単純なアンテナ性能で旧いWi-Fiルーターの通信性能が有利ということになります。
実際にはCPUの処理速度の向上などで新しい機種が有利な面もありますが、新しいからといって全ての面で優るとは言えなさそうです。
となると、新しいWi-Fiルーターにして何の改善もなかったのも納得いきます。
ちなみに僕は最初旧いWi-Fiルーターはダイバーシティ方式だと思い違いをして、新Wi-FiルーターはMIMOの分だけ有利だと早とちりしたのでした。
旧い方のスペックもちゃんと調べておけばよかった……
Wi-Fiルーターの買い替えは冷静に
今回得た教訓は「いま使っている製品(Wi-Fiルーター)の性能をよく見てから新しいものを買いましょう」です。情けないですが……。
今回の結果を踏まえて、新しいWi-Fiルーターを買っても無線通信の範囲や速度がほとんど変わらないと思われる状況を整理してみました。(あくまで個人の推測です)
- 親機(Wi-Fiルーター)がすでに5GHz、MIMOに対応している
- 子機(スマホ等)が最新のWi-Fi6に対応していない
- 旧いWi-Fiルーターが外付けアンテナで、買い替え対象が内蔵アンテナである
すでに親機がMIMOに対応しているなら大きな改善はないと思ったほうがいいです。
また外付けアンテナから内蔵アンテナに変わる場合は、筐体がコンパクトになる反面、アンテナ性能が落ちるので、商品の謳い文句に反して通信性能は上がらない可能性が高いです。
通信範囲や速度に不満があるなら、外付けアンテナが蜘蛛の足みたいにたくさん立っているモンスターのようなWi-Fiルーター(けっこうお高い)を買うか、思い切ってメッシュWi-Fiにした方が良いかと思います。
通信が途切れるのどうしよう
もともとあった「通信がよく切れる問題」は結局解決していません。
いまはホームゲートウェイが怪しいとにらんでいます。なにせ古いし。
しかし今回はそこまで切り込めませんでした。
さてさて、どうしようかなー。
実家はauひかりなのですが、auに電話したほうがいいのかなぁ。んー。
参考
今回市販のWi-Fiルーターを買い替えて効果がありませんでしたが、事業者のホームゲートウェイ搭載のWi-Fiを使っている場合は市販のWi-Fiルーターに変えることで通信範囲・速度が改善する場合があります。
僕の自宅がそうでした。やはり市販のWi-Fiルーターはアンテナがきちんと設計されているので無線性能が優れています。
参考記事(無線LANルーター通信速度テスト ~4MIMO 5GHz対応の効果は?)



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