はぐれてなんぼのロック魂! 〜スピッツ「はぐれ狼」感想

「はぐれ狼」はスピッツの16thアルバム「見っけ」の9曲目に収録されています。

スピッツ 見っけ

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   ポイントはタイトルに「狼」が入っているところです。

   なんとワイルドで逞しい!!

   そして群れをなして暮らす習性の狼のなかでもはぐれている方にスポットを当てているあたりがなんともスピッツらしいです。

   もっとも、はぐれものやはみ出しものが聴いたり歌ったりするのがロックなのだとしたら、「はぐれ狼」というタイトルはロックバンドの楽曲としては至極真っ当なのかもしれません。


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   サビの歌詞は狼にふさわしく力強いです。

「はぐれ狼 乾いた荒野で 美しい悪魔を待つ」

「はぐれ狼 擬態は終わり 錆びついた槍を磨く」

   など。


   一方で、冒頭のAメロの歌詞ははぐれメタル感……いえ、はぐれ狼感がくっきりと出ています。

「誰よりも弱く生まれて 残り物で時をつなげた
   誇りなどあるはずもなく 暗いうちに街から逃げた」

   弱さを歌っているのが草野さんっぽいですが、草野さんの歌う弱者は案外したたかでしぶとくて、図太く生き抜こうとする意思が感じられます。

   弱くても生きてさえいれば勝ち……とは言ってないですが、なんかそんな感じ。

   ぎりぎりで自虐になっていないところが好きです。


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「狼」というと、個人的には雪原に立っているイメージがあります。

   天に向かって吠えている孤高なイメージです。

(「はぐれ狼」の舞台は「乾いた荒野で」とあるので、雪原とはちょっと違うのかもしれませんが)


   そして、スピッツのバンドイメージは雪原の一匹狼が意外とマッチしている気がします。

   一方でこたつで丸くなっている猫のイメージも似合っています。

   孤高の狼と家庭的な猫と、どちらも合っているというのも、なかなかおかしなバンドだなと思うのでした。


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