「honesto」は1999年6月に発売された徳永英明の11枚目のオリジナルアルバムです。
私事ですが、僕が二十代になって初めて発売された徳永英明のアルバムが「honesto」でした。
またこの年に高専を卒業して大学に編入し、生まれて初めて一人暮らしを始めたということもあり、「honesto」を聴くと新生活が始まるときの瑞々しい感情がよみがえってきます。

私事ですが、僕が二十代になって初めて発売された徳永英明のアルバムが「honesto」でした。
またこの年に高専を卒業して大学に編入し、生まれて初めて一人暮らしを始めたということもあり、「honesto」を聴くと新生活が始まるときの瑞々しい感情がよみがえってきます。
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「honesto」の特徴
アルバム全体から受ける印象は透明な青のイメージです。
中期の徳永英明のアルバムのなかでは随一の透明感だと思います。
徳永英明のイメージには「儚い」「透明」「繊細」というのがあると思うのですが、初期のリバーブの強いアルバムを経て中期以降になると、意外と声も太くて単純に儚く透明って感じでもないんですよね。ちょっとたくましいというか。
でもこの「honesto」は透明感が舞い戻っている。といっても初期とはまた違くて、ただ儚いというよりは、もっとおおらかなやわらかい透明です。
「honesto」は、変な濃さもなく、淡く優しい雰囲気で包まれていて、徳永英明の初期と後期をつなぐターニングポイントとなるアルバムだと思います。
こうした印象は、特にアルバム収録の最初と最後の曲たちから強く受けます。①花、②僕のバラード、⑧honesto、⑨限りなく僕らは、⑩翼の勇気、です。
そして、6曲目にマイナー調の重めのバラード「青い契り」を配置しているのが、このアルバムのポイントです。この曲を中盤に置くことでただ優しいだけではなく、グッと重みのあるアルバムに仕上がっています。
と書いておいてなんですが……、久しぶりにじっくり聞きなおしてみると、変な濃い曲もしっかり入ってますね。④砂漠、⑤cool downとか。
このあたりの曲は発売当時は聴き飛ばしていたのかな。いま聴くと、「砂漠」なんて濃いロックでかっこいい。ベースも激しいですし。
以下、各曲の感想です。
徳永英明といえばやっぱバラードだよね、と再認識させてくれます。
「僕がいう大人になることだけがすべてじゃないと思うけど」という歌詞が、道に悩んでいた二十代の自分の心に響きました。
正直に言うと第一印象はあまりピンとこなくて、いまいち盛り上がりに欠ける曲という認識でした。
この曲の評価が変わったのは「VOCALIST VINTAGE&SONGS」のライブでアンコールに歌ったときです。徳永さんが「自分にとって思い入れのある曲なのだけれど当時は納得いくように歌えなかった、でも今ようやく歌えるようになった曲です」と話していました。
そう紹介した後に歌い出した「僕のバラード」を聴いて、「あれ?すごい良い曲じゃん」って素直に感動したのでした。
発売当時は「何を伝えればいいの 僕らしくない夜は」という歌詞が苦手で、「何を伝えればいいの」じゃなくて「伝えたい何か」を語ってくれよ!っていう逆ギレ(?)みたいな感情が湧いてました。
でも二十年も経つうちに「何を伝えればいいの」かわからない気持ちもよくわかるわー、生きてるとそんなときばかりだよなーって思うようになりました。年を取ったかな。
というか、二十歳の自分の器量のなんと狭いことか。。。
徳永さんが得意な、ストーリーをしっかり聞かせてくれるタイプのラブソングです。
マイナー調のスローバラードのため、初めてTVで聴いたときは、音楽界の潮流からして大ヒットは難しいと感じました。
ただ一方で、「青い契り」は流行りとは無関係の存在感があり、丁寧に作りこまれたクオリティの高さも感じられ、こういう曲をコンスタントに出していけるなら徳永英明は大丈夫だと、安心したのを覚えています。(お前は何様だ、と言う感じですが)
売り上げについては、大ヒットしないまでも、オリコンチャート上で10万枚はいっていたと思います。
そこそこ売れたことに対して、当時発売された雑誌のインタビューで徳永さんは「こういう古い感じの曲が若い人に受けたことに手ごたえを感じた」というようなことを語っていました。なるほど、僕も手ごたえを感じましたよ!(何様)
ところで「青い契り」はすごく好きな曲なのですが超スローテンポで雰囲気も重いので3回連続で聴いたことがたぶんないです。いや、だからどうしたってわけでもないんですけども。
「夢は夢だよ 現在は現在だよ」と現実と向き合ったピリッとした台詞に続いて「君は君だよ 僕は僕だよ それはずっと変わらない」と頭をなぜるように優しく歌うところが好きです。
とにかく心と体がときめく一曲です。やっぱりアルバムのなかに1曲はこういうライブ向けの曲がほしいですよね。
なによりも、「限りなく僕らは……」と、あえて後ろに続く言葉を省いた開放感のあるタイトルが素晴らしいです。
しかしそれを、こぶしを握り締めて力いっぱいに叫ぶのではなく、力を抜いて穏やかに歌っているところに、これまでの徳永さんにない優しさや包容力を感じます。
歌のなかですごく印象的なのが「この永遠を生きる鍵がここにあるとしたなら」というサビの歌詞です。
なんだか不思議な言葉ですよね。「永遠を生きる鍵」があると言っているのか、「永遠を生きるための鍵(ヒント)」があると言っているのか。
どちらにしても「永遠」があることを至極当たり前に信じて、さらっと言葉を綴っていくところが、初めて聴いたときから、そして今でもなんだか不思議な気がしています。
そうか、永遠ってあるんだって。
中期の徳永英明のアルバムのなかでは随一の透明感だと思います。
徳永英明のイメージには「儚い」「透明」「繊細」というのがあると思うのですが、初期のリバーブの強いアルバムを経て中期以降になると、意外と声も太くて単純に儚く透明って感じでもないんですよね。ちょっとたくましいというか。
でもこの「honesto」は透明感が舞い戻っている。といっても初期とはまた違くて、ただ儚いというよりは、もっとおおらかなやわらかい透明です。
「honesto」は、変な濃さもなく、淡く優しい雰囲気で包まれていて、徳永英明の初期と後期をつなぐターニングポイントとなるアルバムだと思います。
こうした印象は、特にアルバム収録の最初と最後の曲たちから強く受けます。①花、②僕のバラード、⑧honesto、⑨限りなく僕らは、⑩翼の勇気、です。
そして、6曲目にマイナー調の重めのバラード「青い契り」を配置しているのが、このアルバムのポイントです。この曲を中盤に置くことでただ優しいだけではなく、グッと重みのあるアルバムに仕上がっています。
と書いておいてなんですが……、久しぶりにじっくり聞きなおしてみると、変な濃い曲もしっかり入ってますね。④砂漠、⑤cool downとか。
このあたりの曲は発売当時は聴き飛ばしていたのかな。いま聴くと、「砂漠」なんて濃いロックでかっこいい。ベースも激しいですし。
以下、各曲の感想です。
「honesto」各曲感想
① 花~balada~
アルバムの透明感の50%を担っているのではないかと思える、静かで美しい曲です。徳永英明といえばやっぱバラードだよね、と再認識させてくれます。
「僕がいう大人になることだけがすべてじゃないと思うけど」という歌詞が、道に悩んでいた二十代の自分の心に響きました。
② 僕のバラード
シングル曲です。初めて聴いたのは音楽番組の「HEY!HEY!HEY!」です。正直に言うと第一印象はあまりピンとこなくて、いまいち盛り上がりに欠ける曲という認識でした。
この曲の評価が変わったのは「VOCALIST VINTAGE&SONGS」のライブでアンコールに歌ったときです。徳永さんが「自分にとって思い入れのある曲なのだけれど当時は納得いくように歌えなかった、でも今ようやく歌えるようになった曲です」と話していました。
そう紹介した後に歌い出した「僕のバラード」を聴いて、「あれ?すごい良い曲じゃん」って素直に感動したのでした。
発売当時は「何を伝えればいいの 僕らしくない夜は」という歌詞が苦手で、「何を伝えればいいの」じゃなくて「伝えたい何か」を語ってくれよ!っていう逆ギレ(?)みたいな感情が湧いてました。
でも二十年も経つうちに「何を伝えればいいの」かわからない気持ちもよくわかるわー、生きてるとそんなときばかりだよなーって思うようになりました。年を取ったかな。
というか、二十歳の自分の器量のなんと狭いことか。。。
⑥ 青い契り
シングル曲です。「HEY!HEY!HEY!」のエンディングテーマにもなっていました。徳永さんが得意な、ストーリーをしっかり聞かせてくれるタイプのラブソングです。
マイナー調のスローバラードのため、初めてTVで聴いたときは、音楽界の潮流からして大ヒットは難しいと感じました。
ただ一方で、「青い契り」は流行りとは無関係の存在感があり、丁寧に作りこまれたクオリティの高さも感じられ、こういう曲をコンスタントに出していけるなら徳永英明は大丈夫だと、安心したのを覚えています。(お前は何様だ、と言う感じですが)
売り上げについては、大ヒットしないまでも、オリコンチャート上で10万枚はいっていたと思います。
そこそこ売れたことに対して、当時発売された雑誌のインタビューで徳永さんは「こういう古い感じの曲が若い人に受けたことに手ごたえを感じた」というようなことを語っていました。なるほど、僕も手ごたえを感じましたよ!(何様)
ところで「青い契り」はすごく好きな曲なのですが超スローテンポで雰囲気も重いので3回連続で聴いたことがたぶんないです。いや、だからどうしたってわけでもないんですけども。
⑧ honesto
アルバムのタイトルチューンです。静かな優しい歌です。蝋燭の灯を息で吹き消さないようにそっと語りかけるような感じで、ちょっと眠くなるのもまたいい。「夢は夢だよ 現在は現在だよ」と現実と向き合ったピリッとした台詞に続いて「君は君だよ 僕は僕だよ それはずっと変わらない」と頭をなぜるように優しく歌うところが好きです。
⑨ 限りなく僕らは
「honesto」で心地良くうとうとさせてから、アップテンポな「限りなく僕らは」で一気に気持ちを高ぶらせる、という構成が実に憎らしい。とにかく心と体がときめく一曲です。やっぱりアルバムのなかに1曲はこういうライブ向けの曲がほしいですよね。
なによりも、「限りなく僕らは……」と、あえて後ろに続く言葉を省いた開放感のあるタイトルが素晴らしいです。
⑩ 翼の勇気
うまくいかなくて、壁にぶつかって、苦しくて、必死にもがいて、励ましてくれる声すらも疎ましくて、そんな自分の弱さを自覚しながらも、ちっぽけなプライドにしがみつくことで、どうにかぎりぎりで踏ん張って、涙をこぼして、空を見上げて……そんな胸をかきむしられるような内容です。しかしそれを、こぶしを握り締めて力いっぱいに叫ぶのではなく、力を抜いて穏やかに歌っているところに、これまでの徳永さんにない優しさや包容力を感じます。
歌のなかですごく印象的なのが「この永遠を生きる鍵がここにあるとしたなら」というサビの歌詞です。
なんだか不思議な言葉ですよね。「永遠を生きる鍵」があると言っているのか、「永遠を生きるための鍵(ヒント)」があると言っているのか。
どちらにしても「永遠」があることを至極当たり前に信じて、さらっと言葉を綴っていくところが、初めて聴いたときから、そして今でもなんだか不思議な気がしています。
そうか、永遠ってあるんだって。