ある朝起きたら、妻が「蒼井優が結婚したよ」と言ってきました。
まだ寝ぼけた頭に不意打ちで強力なパンチを当てられた気分だったので、とりあえずその場は「エイプリルフール?」とベタに返しておいたのですが、内心はかなり動揺してました。
ニュースでもTwitterでも話題になっていて、お相手は南海キャンディーズの山里さんという。
僕は普段テレビを見ないため芸能人のことは詳しくないので、山里さんがどんな芸風の人なのかはわかりません。かろうじて髪型と眼鏡が思い出せるくらい。
とりあえず、どうやらエイプリルフールでもドッキリでもなく本当の話だということだけはわかりました。
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10年以上前、単館系の邦画にハマっていた時期があって、そのときよく観ていて好きになった女優が蒼井優(と宮崎あおい)でした。
「リリィシュシュのすべて」は長くて重い映画ですがDVDも買って何度も観ました。
他には「花とアリス」「百万円と苦虫女」も好きです。
蒼井優が結婚したのが少なからずショックだったのは好きな女優さんだということもありますが、それよりも蒼井優は結婚に興味がないものとばかり思っていたというのもあります。
インタビューなどを読んでいると、映画が本当に好きで映画のことばかりを考えていていて、恋愛に興味がなくて、映画が恋人と言わんばかりだったからです。
そんな蒼井優がなぜ、お笑い芸人と!?と最初は意外に思ったのですが、結婚会見の最後に蒼井優が語った結婚理由(結婚の決め手について)を聞いて納得がいきました。
「山里さんの仕事に対する姿勢を尊敬している」ーーああ、この言葉はとても蒼井優っぽい。
話が合うとか優しいとかいろいろありましたが、最後は仕事(に対する姿勢)を一番にもってくることろが映画女優として一線で活躍している彼女らしいと感じました。
「私は仕事に入るととことんやってしまう。山里さんを見ているとそれが正しいと思えて勇気をもらえる」ですって。
個人的にはこの結婚会見のなかで一番感動した部分でした。
それから、あとで、山里さんがパーソナリティーを務めるラジオで話した内容をテレビで聴くことがあったのですが、山里さんも結婚するにあたって今後の仕事について悩んでいたことがわかりました。
結局、分野は違うけれど、似た者同士なんだなぁ。
そしてですね、なんとなくですが、お二人のそういう話を聞いたり見たりしていたら、蒼井優が出演した「ハチミツとクローバー」のはぐみと花本先生の姿が二人の姿と重なりました。
といっても映画になった物語の前半ではなくて原作9巻以降の方です。後半では物語のテーマが恋愛から芸術に移り、はぐみと花本先生の関係も大きく変わります。
はぐみが何に重きを置くかというところで、恋愛ではなくて仕事(芸術)を選んだことが、ちょっとばかし、今回の結婚会見と重なりました。
なかなかわかりづらいところを引っ張てきてしまいましたが、蓋を開けてみれば、二人はお似合いだなと思ったということを話したかったのでした。
仕事のうえでの尊敬と結婚生活とは別なところはあるので、この先どうなるかは誰もわかりません。
だけど、この結婚を機に、お互いに高めあって、きっと二人の仕事はより良くなっていくのだろうということを感じました。
そして末永く幸せになってくれればそれぞれのファンも嬉しいと思います。
おめでとうございます。
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って、「魔法のコトバ」、全然関係ないじゃん!
いちおうスピッツ関係のブログなので強引にタイトルに出してみたものの、うまく絡みませんでしたね。
無理矢理に今回の会見から「魔法のコトバ」を探すとしたら……蒼井優の「眼鏡を変えたらかっこよくなる」
いや、それだと眼鏡が魔法か。
ちなみに、「ハチミツとクローバー」の映画は、原作漫画も好きで、蒼井優も好きで、主題歌を歌うスピッツも好きな自分にとっては、完全に俺得な映画でした。
初めてつきあった彼女と初めて観に行った映画でもあるんですよ!!(どうでもいい情報)