新年度一枚目のアルバムレビューはmol-74待望のデビューアルバム「mol-74(モルカルマイナスナナジュウヨン)」です。
バンド名をそのままアルバムタイトルにしているあたり、自信が漲っていますね。
僕はライブDVDがほしかったので、CDとDVDの2枚組の初回限定盤を購入しました。
アルバムの内容は、これまでインディーズでリリースした楽曲からの再録音が10曲、アルバム初収録の新録音が2曲、の計12曲です。
どれも代表曲といえるものばかりなので、表題にも書いたように、ファーストアルバムにしてこれまでのバンドのキャリアの集大成といっても過言でない出来です。
mol-74の特徴はなんといってもボーカルの武市さんのファルセットです。美しいメロディと儚いファルセットボイスの相乗効果で、幻想的な世界が広がります。
でもただ淡く儚いだけではなく、激しさや力強さもしっかりと兼ね備えています。
基本的にはライブハウスの演奏でこそ本領を発揮するライブバンドだと思います。
スピッツ好きなら好きになる要素を十二分に持っているのではないでしょうか。
ということで、各曲の感想を、新旧の比較を交えながら書いていきます。
2月の金沢ライブでも歌ってくれました。オープニングにぴったりのノリのいい曲です。
ズンチャッチャッという手拍子が気持ちいい。
ファン人気の高い曲です。
メロディが綺麗でアップテンポなので、ライブでも盛り上がります。
新録では、旧録よりもドラムが強調されているので、よりライブ向けになっていると思います。
ライブでは、高速パチパチ(手拍子)が楽しくも追いつけない。笑
とりあえずライブに行く前に聴いとけって一曲。
「パッとしないこの世界を変えよう」という冒頭の歌詞を聴くと、何故かパン屋さんに出かけて、おしゃれなテラスでふんわりとしたパンを食べたくなります。
部屋から出て外の世界を見に行きたくなる歌です。
旧録よりも音に厚みが増し、曲の展開もドラマチックになっています。
君がいなくなることの悲しみや痛みがよりいっそう激しく鋭くなっている。
胸をえぐられるような、あるいはひんやりと冷たいものを降りそそがれるようなサウンドにぞっとします。
好きな一曲が格段にパワーアップして帰ってきたので、これはかなり嬉しいです。
誰もいない夜の雪原に一人で取り残されたように、苦しく切ない気持ちになります。人のぬくもりが恋しくなる。
決して明るい歌ではないのですが、「アルカレア」の次に流れるとまた違う印象を受けます。足元に積もった雪が風で舞って飛ばされて、目の前が真っ白になるような。
悲しいことがあっても止まってはいられない、という気持ちになります。
旧録版よりもスキャットのバリエーションが豊かになっています。
バラードです。なかなか「まぶた」とは一発で読めないですよね。
「ラララ 霞むリズム それは春のせい」というサビがキャッチ―で、聴いてすぐに好きになりました。
疾走感のあるメロディとリズムは、春風が吹き抜けるよう。
アップテンポで駆け抜けていく感じ。
8,9曲と勢いのある曲が続くのがいいですね。
動きの速いアルペジオが気持ちのいい、ライブ受けしそうな一曲です。
旧録は木漏れ日のような淡い光を感じる仕上がりでしたが、再録版は光が鮮やかになり、荘厳ささえ感じられます。
これはこれでいいのですが、旧録が持っていた儚い美しさが減ったのはちょっと寂しいかな。
「あなたがくれた私の生きる意味が私のなかで生きてる ありがとう」という言葉が好きです。とても優しい。そして「あなた」がもういないことを否が応でも感じて悲しくなる。
ファルセットで歌い切る「夜明けの魔法を唱えるように答えを失った僕が待っていた」というサビが、力強くも不思議な響きを持って聞く者に迫ります。
歌はもちろん、ベースのゴロンゴロンとした音も、ギターの斬新なボーイング奏法も全部かっこいい。
また旧録よりもボーカルの声の表情が豊かです。特に2題目のサビの前のちょっと悪っぽい(?)感じの声に注目です。
バックで流れるホーン、トランペットの音に黄昏を感じます。タイトルは朝なのですが。
ゆったりとした気持ちでチルアウトできます。
いい感じで緊張をほぐしてくれます。
以上、mol-74のデビューアルバムの全曲紹介でした。
おすすめは④⑧⑪⑫です。
mol-74の歌を聴いていると、夜ひとりで寂しさやわびしさに震えていた十代二十代のころを思い出します。たまらなくなってお酒を飲んでギターを持って歌ったり、街に出て小さなハコで朝まで踊り明かしたり。
今よりも感受性が豊かだったころの感情の震えをほんの少し取り戻させてくれます。幻だとしても。
心を揺さぶる音楽というのは素晴らしいです。
mol-74はもっと世間に認知されてもいいバンドだと思います。
おすすめ!!
バンド名をそのままアルバムタイトルにしているあたり、自信が漲っていますね。
僕はライブDVDがほしかったので、CDとDVDの2枚組の初回限定盤を購入しました。
| mol-74 "mol-74" (Amazon) |
アルバムの内容は、これまでインディーズでリリースした楽曲からの再録音が10曲、アルバム初収録の新録音が2曲、の計12曲です。
どれも代表曲といえるものばかりなので、表題にも書いたように、ファーストアルバムにしてこれまでのバンドのキャリアの集大成といっても過言でない出来です。
mol-74の特徴はなんといってもボーカルの武市さんのファルセットです。美しいメロディと儚いファルセットボイスの相乗効果で、幻想的な世界が広がります。
でもただ淡く儚いだけではなく、激しさや力強さもしっかりと兼ね備えています。
基本的にはライブハウスの演奏でこそ本領を発揮するライブバンドだと思います。
スピッツ好きなら好きになる要素を十二分に持っているのではないでしょうか。
ということで、各曲の感想を、新旧の比較を交えながら書いていきます。
DISC1 [CD]
1.ノーベル
初出は、今は流通していないと思われる2ndミニアルバム「ルリタテハ」です。残念ながら、僕は持ってません。2月の金沢ライブでも歌ってくれました。オープニングにぴったりのノリのいい曲です。
ズンチャッチャッという手拍子が気持ちいい。
2.エイプリル
初出は5thミニアルバム「kanki」です。ファン人気の高い曲です。
メロディが綺麗でアップテンポなので、ライブでも盛り上がります。
新録では、旧録よりもドラムが強調されているので、よりライブ向けになっていると思います。
3.%
初出は5thミニアルバム「kanki」です。ライブでは、高速パチパチ(手拍子)が楽しくも追いつけない。笑
とりあえずライブに行く前に聴いとけって一曲。
「パッとしないこの世界を変えよう」という冒頭の歌詞を聴くと、何故かパン屋さんに出かけて、おしゃれなテラスでふんわりとしたパンを食べたくなります。
部屋から出て外の世界を見に行きたくなる歌です。
4.フローイング
初出は4thミニアルバム「まるで幻の月をみてたいような」です。旧録よりも音に厚みが増し、曲の展開もドラマチックになっています。
君がいなくなることの悲しみや痛みがよりいっそう激しく鋭くなっている。
胸をえぐられるような、あるいはひんやりと冷たいものを降りそそがれるようなサウンドにぞっとします。
好きな一曲が格段にパワーアップして帰ってきたので、これはかなり嬉しいです。
5.アルカレア
初出は3rdミニアルバム「越冬のマーチ」です。誰もいない夜の雪原に一人で取り残されたように、苦しく切ない気持ちになります。人のぬくもりが恋しくなる。
6.赤い頬
初出は3rdミニアルバム「越冬のマーチ」です。決して明るい歌ではないのですが、「アルカレア」の次に流れるとまた違う印象を受けます。足元に積もった雪が風で舞って飛ばされて、目の前が真っ白になるような。
悲しいことがあっても止まってはいられない、という気持ちになります。
旧録版よりもスキャットのバリエーションが豊かになっています。
7.瞼
初出は7thミニアルバム「Saisei」です。バラードです。なかなか「まぶた」とは一発で読めないですよね。
8.待ちわびた音色
初出は2ndミニアルバム「ルリタテハ」です。「ラララ 霞むリズム それは春のせい」というサビがキャッチ―で、聴いてすぐに好きになりました。
疾走感のあるメロディとリズムは、春風が吹き抜けるよう。
9.あいことば
新録です。これまでにもライブで何度か披露されたことがあるそうです。アップテンポで駆け抜けていく感じ。
8,9曲と勢いのある曲が続くのがいいですね。
動きの速いアルペジオが気持ちのいい、ライブ受けしそうな一曲です。
10.hazel+
タイトルに ”+”と付いているのは、ただの再録以上の意味があるということでしょうか。旧録は木漏れ日のような淡い光を感じる仕上がりでしたが、再録版は光が鮮やかになり、荘厳ささえ感じられます。
これはこれでいいのですが、旧録が持っていた儚い美しさが減ったのはちょっと寂しいかな。
「あなたがくれた私の生きる意味が私のなかで生きてる ありがとう」という言葉が好きです。とても優しい。そして「あなた」がもういないことを否が応でも感じて悲しくなる。
11.Saisei
初出は7thミニアルバム「Saisei」です。ファルセットで歌い切る「夜明けの魔法を唱えるように答えを失った僕が待っていた」というサビが、力強くも不思議な響きを持って聞く者に迫ります。
歌はもちろん、ベースのゴロンゴロンとした音も、ギターの斬新なボーイング奏法も全部かっこいい。
また旧録よりもボーカルの声の表情が豊かです。特に2題目のサビの前のちょっと悪っぽい(?)感じの声に注目です。
12.Morning In Coming
新録です。MVが秀逸で、紫の靄のなかを大勢の人が走っていくスローモーションの映像に見惚れます。バックで流れるホーン、トランペットの音に黄昏を感じます。タイトルは朝なのですが。
ゆったりとした気持ちでチルアウトできます。
いい感じで緊張をほぐしてくれます。
以上、mol-74のデビューアルバムの全曲紹介でした。
おすすめは④⑧⑪⑫です。
mol-74の歌を聴いていると、夜ひとりで寂しさやわびしさに震えていた十代二十代のころを思い出します。たまらなくなってお酒を飲んでギターを持って歌ったり、街に出て小さなハコで朝まで踊り明かしたり。
今よりも感受性が豊かだったころの感情の震えをほんの少し取り戻させてくれます。幻だとしても。
心を揺さぶる音楽というのは素晴らしいです。
mol-74はもっと世間に認知されてもいいバンドだと思います。
おすすめ!!
Disc2[DVD]
初回限定盤にはライブDVDが付いてきます。
ライブDVDは初めてなのではないでしょうか。
これがあれば部屋に居ながらにしてmol-74のライブを何度でも堪能できまっせ!
mol-74のライブにまだ行ったことがない人にとっては、ライブの雰囲気を知るための良いアイテムなのではないでしょうか。
収録されているのはLIQUIDROOMで行われた「Saisei」のリリースツアーの模様です。
このツアーは金沢に来なかったんですよねぇ。今回初めて観れて嬉しいです。
曲目は次の通り。
- Fanfare
- Saisei
- 夜行
- アルカレア
- Frozen Time
- グレイッシュ
- 瞼
- エイプリル
- %
- StarT
他に、「ノーベル」のMVも入っています。できれば「Morning In Coming」のMVもほしかったかなぁ。
ライブはやっぱりいいですね。独特の緊張感と空気があります。
それにしてもライブの安定感がすごいなぁ。
デビューアルバムツアーは金沢には来ないのでしばらくはこのライブDVDを観て、満たされていようと思います。