生きる!宇宙で一番スゲェ夜 ~ザ・クロマニヨンズ「レインボーサンダー」感想

   クロマニヨンズの最新アルバムが10月10日に発売されました!!
   いつのまにやら12枚目のアルバムです。
   ブルーハーツやハイロウズよりも長く続いてくれて嬉しいです。

レインボーサンダー!!

   アルバムタイトルの「レインボーサンダー」はタイトルが最後まで決まっていなくて、どうする?ってなったときに誰かが言った言葉だそうです。必殺技みたいでかっこいいし、だんだんアルバムに合っている気がしてきたとか。
   毎度のことながらタイトルには意味はないらしいです。
   ただ、たしかにかっこいいタイトルですよね。少年心をくすぐられます。ジャケットも浮世絵風でいい感じ。

アルバム感想

   ここから、アルバムを聴いた感想になります。

   まずはいつも通りパワフルだなぁと感じました。
   1曲目の「おやつ」から全開です。僅か2分の演奏時間でハートをつかんできます。「3時のおやつなんだろね」ーーロック心に火が付くついでに食欲もわきます。
   どの曲もドラム、ベース、ギターの音が前に前にと飛び出しています。
   2曲目の「生きる」はドライブ感があります。ヒロトさんの歌声もノッテいて、特にサビの声が伸びやかで気持ちいい。声、かっこいいなぁとほれぼれします。
   歌詞もグッときます。「見えるものだけそれさえあれば たどり着けない答えは ないぜ」ってなんかかっこいい。

   ほぼ最初の勢いのまま全12曲を突っ走ってくれます。
   エネルギに溢れていてわずか37分間で、ドッと疲れます。ライブに行って飛び跳ねまくったり、大声でスポーツ観戦をした後の気分です。
   真剣に聴く必要はなくて気楽に聴いていればいいと思うのですが、大人しく静かに聴けるものでもないです。
   なんだろ、もらったパワーの分だけ、パワーを使ってしまう感じ?

   今作もいつも通りと言えばいつも通りです。良くも悪くも変わらない。偉大なるマンネリズム。ロックで激しくてパワフルでなんかかっこいい。
   ただ、これまでのどのアルバムよりも楽しくてノリやすいと思いました。
「かかってこーい!」とあおってみたり(恋のハイパーメタモルフォーゼ)、「おいおいおい!」とあいの手が入ったり(東京フリーザー)、掛け合いのコーラスやわかりやすい手拍子が楽しかったり(モノレール)。
   愉快でエネルギッシュで熱くて、ものすごくライブに行きたくなります。
   そしてランニング中に聴くと、気持ちちょっとだけスピードが上がります。

   なお、ガンガンに攻める曲だけでなく哀愁を感じさせる歌もちょっとあります。
   6曲目の「サンダーボルト」はちょっとしんみりきます。

おすすめ曲

   好きな曲は②「生きる」、⑦「恋のハイパーメタモールフォーゼ」、⑩「モノレール」、⑪「三年寝た」、⑫「GIGS(宇宙で一番スゲェ夜)」です。
   ⑪は「三年寝た うっかり」というフレーズがバカらしくて好きです。
   ⑫はライブのステージに立つ前のワクワクドキドキ感が伝わってきます。あと、GIGSという単語がBIG BANに見えて宇宙が爆発しているみたいなイメージが沸くのもいい。※ほんとは「ギグする」というのは「ライブハウスなどでライブをする」ことを指すそうです。

ライブ!!

   毎回ライブに行くぞライブに行くぞと言いながら、ハイロウズのころから20年、一度も行けていないので、今回こそライブに行きますよ!
   金沢のライブは1月です。11月後半にチケット販売があります。