カップリング集第2弾の「色色衣」の1曲目に収録されています。
「あいのり」というテレビ番組(残念ながら見ていませんでした……)の主題歌としても採用され、シングル曲としてもヒットしました。
「ひとりぼっちが切ない夜 星を探してる / 明日君がいなきゃ困る 困る」ーーAメロではほとりぼっちの寂しさや、君に依存している様をストレートに表現し、この歌のキーワードともいえる「星」もでてきます。ちょっと恥ずかしくなるくらいの恋愛ソングで、どきどきします。
そして、Aメロを2回繰り返した後、ロングver.のサビが披露されます。ロングver.の歌詞は2種類ありますが、「星」にまつわる歌詞はこの1回のみです。
「遠く遠く果てしなく続く 道の上から 強い思い あの光まで届いてほしい」ーー「届いたぜ!」じゃなくて「届いてほしい」と願っているのが草野さんらしいです。
その一方で、”君”と遠く光る”星”とをかけているあたりは、草野さんには珍しく、ひねりもてらいもなくいたってシンプルです。そのおかげで、キャッチ―で心に直接響く素敵な歌詞になっていると思います。
なんとなく、「初恋は実らない」という少女漫画に出てきそうな格言を思い出してしまいますね。届いてほしい、でも届かないよなぁ、っていう。やるせない……
2題目のAメロの「すべてを嫌う幼さを隠し持ったまま 正しく飾られた世界で」という歌詞は、子供だけが持つ外の世界への純粋で鋭いまなざしが感じられて好きです。「トンビ飛べなかった」のなかの「正義のしるしふんづける もういらないや」にも通ずるものがあります。
きっとロックンローラーってみんな、大人になりきれない子供なんでしょうね、ずぅっと。そして、それは自分がこれからどんどん失っていくものなわけで。せめて、スピッツや自分の好きなアーティストだけはそれをずっと持ち続けていてほしいです。
1つは、Aメロからサビという曲構成が物足りない、という点です。
当時の雑誌でインタビュアーの人が、できればもう一回展開してほしかった(Bメロが欲しかったということなのかな)、ということを言っていました。これは僕も同じことを感じました。歌詞もメロディもすごくいいけど、ちょっとシンプル過ぎて物足りないのです。※雑誌の話は10年以上前の記憶なので間違えていたらすみません。
もう1つは、2題目のサビです。
「一度きりの魔球を投げ込む……」といきなり魔球が飛び出してきます。これがすごく違和感がありました。なんで、2度しかないサビで、2分の1の割合で「星」に関係しないサビが出てくるんだろう、しかも野球ネタっていう。(まさか、魔球からの星飛雄馬で星つながり!?)
歌詞の内容はいいのですが、初めのころはスターゲイザーの歌に合っていないという気持ちがどうしても強かったです。(今はCメロへのつなぎとしてはこれでよかったのかなと思いなおしてますが)
しかし、そんな些細な不満なぞ全て吹き飛ばしてしまうくらい、Cメロがかっこよくて、しびれます!!(上げて、下げて、また上げて。)
スターゲイザーはこのCメロのために存在していると言っても過言ではありません。※個人の感想です。
Cメロの歌詞は、ファンタジーRPGや映画のキャッチコピーになりそうなくらいかっこいいです。「明かされていく秘密 何か終わりまた始まり / ありふれた言葉が体中をめぐって翼になる」
ただ「翼になる」んじゃなくて、「言葉が体中をめぐって」と歌うところが、「草野マサムネ」の感性なんだと思います。
本当に言葉に力が宿り、言葉が比喩を越えて翼になるときってどんなだろうと想像したら、それはきっと言葉が血となって体中をめぐるときなんでしょうね。
ありふれた言葉でもそれが自分の血となり肉となれば、あるとき翼になることだってあるかもしれない。そう信じることができたら、それはとても素敵なことだと思うんです。凡人の希望ーーなんていうと、ちょっと大げさですかね。
このCメロは特にライブ版がかっこいいです。ギターもぐるんぐるんらせん状に回って、上昇気流が生まれるんじゃないかって感じですし。ベースもぐおおおおーーってアタック感が増していますし。
ライブで聴きたいなあ。きっとCメロでめちゃめちゃ弾けて、飛び跳ねてると思います。また歌ってほしいです。
* * *
ちょっと前に、Cメロが好きすぎてここばかり家で歌っていたら、妻に「秘密~?不倫か~?」って横からちょっかい出されたことがあります。ふ、ふ、不倫の歌なんかじゃないよ??
「あいのり」というテレビ番組(残念ながら見ていませんでした……)の主題歌としても採用され、シングル曲としてもヒットしました。
遠く遠くあの光まで届いてほしい
「遠く遠くあの光まで届いてほしい」という冒頭のショートver.のサビがいきなり心をつかみます。発表当時、こういうスピッツを待っていた!と、軽く興奮したのを覚えています。「ひとりぼっちが切ない夜 星を探してる / 明日君がいなきゃ困る 困る」ーーAメロではほとりぼっちの寂しさや、君に依存している様をストレートに表現し、この歌のキーワードともいえる「星」もでてきます。ちょっと恥ずかしくなるくらいの恋愛ソングで、どきどきします。
そして、Aメロを2回繰り返した後、ロングver.のサビが披露されます。ロングver.の歌詞は2種類ありますが、「星」にまつわる歌詞はこの1回のみです。
「遠く遠く果てしなく続く 道の上から 強い思い あの光まで届いてほしい」ーー「届いたぜ!」じゃなくて「届いてほしい」と願っているのが草野さんらしいです。
その一方で、”君”と遠く光る”星”とをかけているあたりは、草野さんには珍しく、ひねりもてらいもなくいたってシンプルです。そのおかげで、キャッチ―で心に直接響く素敵な歌詞になっていると思います。
なんとなく、「初恋は実らない」という少女漫画に出てきそうな格言を思い出してしまいますね。届いてほしい、でも届かないよなぁ、っていう。やるせない……
2題目のAメロの「すべてを嫌う幼さを隠し持ったまま 正しく飾られた世界で」という歌詞は、子供だけが持つ外の世界への純粋で鋭いまなざしが感じられて好きです。「トンビ飛べなかった」のなかの「正義のしるしふんづける もういらないや」にも通ずるものがあります。
きっとロックンローラーってみんな、大人になりきれない子供なんでしょうね、ずぅっと。そして、それは自分がこれからどんどん失っていくものなわけで。せめて、スピッツや自分の好きなアーティストだけはそれをずっと持ち続けていてほしいです。
スターゲイザーの2つの不満点
さて、ここまでべた褒めの「スターゲイザー」ですが、不満が2つあります。1つは、Aメロからサビという曲構成が物足りない、という点です。
当時の雑誌でインタビュアーの人が、できればもう一回展開してほしかった(Bメロが欲しかったということなのかな)、ということを言っていました。これは僕も同じことを感じました。歌詞もメロディもすごくいいけど、ちょっとシンプル過ぎて物足りないのです。※雑誌の話は10年以上前の記憶なので間違えていたらすみません。
もう1つは、2題目のサビです。
「一度きりの魔球を投げ込む……」といきなり魔球が飛び出してきます。これがすごく違和感がありました。なんで、2度しかないサビで、2分の1の割合で「星」に関係しないサビが出てくるんだろう、しかも野球ネタっていう。(まさか、魔球からの星飛雄馬で星つながり!?)
歌詞の内容はいいのですが、初めのころはスターゲイザーの歌に合っていないという気持ちがどうしても強かったです。(今はCメロへのつなぎとしてはこれでよかったのかなと思いなおしてますが)
しかし、そんな些細な不満なぞ全て吹き飛ばしてしまうくらい、Cメロがかっこよくて、しびれます!!(上げて、下げて、また上げて。)
スターゲイザーはこのCメロのために存在していると言っても過言ではありません。※個人の感想です。
翼になる、Cメロがかっこよすぎる
鋭く切り込んでくるギター、ぐんぐんと昇っていくようなベースライン、激しいドラム。そして空にも届きそうな、切ないボーカルのハイトーンボイス。ドラマチックでスリリングで、Cメロはバンドとしても歌としても魅せてくれます。Cメロの歌詞は、ファンタジーRPGや映画のキャッチコピーになりそうなくらいかっこいいです。「明かされていく秘密 何か終わりまた始まり / ありふれた言葉が体中をめぐって翼になる」
ただ「翼になる」んじゃなくて、「言葉が体中をめぐって」と歌うところが、「草野マサムネ」の感性なんだと思います。
本当に言葉に力が宿り、言葉が比喩を越えて翼になるときってどんなだろうと想像したら、それはきっと言葉が血となって体中をめぐるときなんでしょうね。
ありふれた言葉でもそれが自分の血となり肉となれば、あるとき翼になることだってあるかもしれない。そう信じることができたら、それはとても素敵なことだと思うんです。凡人の希望ーーなんていうと、ちょっと大げさですかね。
このCメロは特にライブ版がかっこいいです。ギターもぐるんぐるんらせん状に回って、上昇気流が生まれるんじゃないかって感じですし。ベースもぐおおおおーーってアタック感が増していますし。
ライブで聴きたいなあ。きっとCメロでめちゃめちゃ弾けて、飛び跳ねてると思います。また歌ってほしいです。
* * *
ちょっと前に、Cメロが好きすぎてここばかり家で歌っていたら、妻に「秘密~?不倫か~?」って横からちょっかい出されたことがあります。ふ、ふ、不倫の歌なんかじゃないよ??