ONKYOイヤホン E700M 感想その2 1か月目

   ONKYOのセミオープンイヤホン「E700M」を使用して1カ月強経ちましたので2回目の感想を書きたいと思います。

   1か月経った現在の使用状況はこんな感じです。
   E700Mの視聴に使っているDAPの割合
   ・Pioneer XDP-100R: 80%
   ・Xperia A4 + SPECTRA: 15%
   ・Walkman NW-A25: 5%

   前回はXDP-100Rとの組み合わせのみの感想でしたが、最近はポータブルアンプ「SPECTRA」との組み合わせも試しています。

   E700Mで聴いている音楽
   ・主にスピッツ
   ・サントラやアコースティックな洋楽など

   ブログのタイトルからお察しの通り、スピッツがメインです。

SPECTRA×E700M

   いつもはXDP-100Rで聴いているのですが、SPECTRAの方が、E700Mとの相性は良いと思いました。
SPECTRA×E700M

   E700Mはやや低音が弱くて音が素直な感じです。同じく素朴な音作りのXDP-100Rと組み合わせると、きれいですっきりとしているのですが、低音が物足りず、全体的にちょっとつまらない音に感じてしまいます。
   それが、SPECTRAだと良い感じにお互いの長所短所を補い合ってくれます。
   E700Mの低音の弱さや、ひいてはパンチの弱さをSPECTRAがカバーし、低音はうるさくない程度に盛り上げ、メリハリのついた音に仕上げてくれます。
   一方、SPCTRAの音場の広さと、E700Mの自然な音の伝わりが掛け合わさって、例えば、アコースティックな音楽や、空間的に広がるアンビエントな音楽などは、地下の澄んだ泉に雫を落としたように、音がきれいに響きます。
   SPECTRA×E700Mの組み合わせは非常に良いと思いました。

   また、今回イヤホンとDAPの組み合わせを変えてみて、DAPとイヤホンの音の関係は50:50なんだなと感じました。据え置きオーディオだとスピーカが音に及ぼす割合は70%という印象でしたので、イヤホンの50:50は意外でした。

スピッツ×E700M

   アコギの弦に指が触れる「きゅっきゅっ」という音や、ボーカルの草野マサムネの声のかすかな震えまで、きれいに再現されています。抜けのいい明るい音は、スピッツのポップな曲やバラードによく合っています。ただ、スピッツのロックナンバーとの相性はごくごくふつう。あまり活かせてない印象です。

「聲の形」×E700M

「聲の形」のサントラを聴くと、音が気持ちよく響きます。あ、いいな、と思いました。やっぱり空間系の曲やアコースティックな曲との相性がよさそうです。
   そういえば、歌もの以外の楽曲をほとんど試せていませんでしたが、ジャズやインストものはどうなんでしょうね。また、次の感想記事に向けて、ぼちぼち聴いていきたいと思います。




1カ月目の感想

   ポイントは「低音」をどう考えるか、だと思います。
   僕自身の好みとしては、「重低音」を一番に謳うような低音偏重は好きではないのですが、低音が出ていないのも物足りないというか。そんなE700Mの物足りなさを、SPECTRAの音質がうまいこと補ってくれました。
   自然な音の広がりと綺麗な高音というE700Mの特長を活かしつつ、低音の物足りなさを補うDAPとの組み合わせがうまくみつかれば、非常に気持ちのいいイヤホン音楽ライフを味わえるのではないかと思います。逆に、重低音歓迎な方は、最初から選択肢から除外してよいと思います。