CDの売り上げ貢献と、地元のCDショップの衰退防止のために、ささやかではありますが、毎月一枚以上はリアル店舗でCDを購入しています。
3月に購入したCDは雨のパレードの2ndアルバム「Change your pops」です。
雨のパレードを知ったのはGoogle Play Musicでした。何かのタイミングで1stアルバムの曲が流れて、聴いた途端すぐにぴんっと来て、これはアルバムを買うレベルだ!と感じました。
それからはGoogle Paly Musicで1stアルバムを聴きつつ、次のアルバムが出るのを待って過ごしました。そうして今年の3月に発売されたのがこの「Change your pops」です。
雑誌のインタビュー記事を読んでいると、「洋楽しか聞かない人」や「邦楽しか聞かない人」そのどちらにも良いと思ってもらえるものを作りたい、ということを話してました。
”ポップス”というキーワードにこだわっていて、ポップスを変えたい、と。
それで、アルバムのタイトルが「Change your pops」なんですね。
「ポップス」とは何かという定義がわからないのでなかなか語るのは難しいですが、アルバムを聴いていると、キャッチ―でわかりやすい部分と、理論的で凝った玄人受けしそうな部分とがよい具合に混ざりあっているように思いました。そのあたりが、洋楽好きにも邦楽好きにも受けるような作りなのかなと思いました。
今どきのダンスミュージックのようであり、80年代?のクラブサウンドのようでもあり、(ネット記事を見ているとインディR&B、ブラックミュージックという単語もあり、)ジャンルレスな観があります。かといって、雑多な印象はなく、「雨のパレード」の音として統一感があります。
また、ボーカルはクールで淡々としているようで、要所要所で感情を吐露したような歌い方をしていて、「歌」として聞かせてくれる面も持ち合わせています。打ち込みでも生音でもいけそうな音作りも絶妙です。
購入して2週間が経ちましたが毎日のように聴いています。暗く重いようでいて、ときに軽やかで優しく、聴きやすいアルバムです。全曲聴き終わったらまた自然と1曲目に戻って何回も繰り返し聞きたくなります。
白いジャケットと、「You」のなかの「霧の中のような場所」「抱えていた闇」というフレーズから、アルバム全体としては「白い闇」のイメージがあります。闇なのだけど陰鬱ではなく、かすかな明るさもある。トンネルの向こうの小さな光とか、雪の静かな夜とか。
以下、簡単に1曲ごとの感想になります。
1. Change your mind:
オープニングにふさわしいドライブ感のある曲。否が応でもアルバムへの期待が高まる。サビの「街角のart 奇抜なstyle」というフレーズとリズムがクールでかっこいい。
2. free:
古い時代の曲のように聞こえるアレンジがまたいい。
3. stage:
シングル曲。イントロからしてぞくぞくする。「例えばこの声が今日消えてしまって……」というサビの歌詞は一見ベタだけど、シンプルで心に刺さる。言葉の持つ力を最大限に生かす音作りなんだと思う。張りあげるような歌声もグッとくる。
4. Count me out:
これも2曲目同様古い雰囲気を感じる。
5. Take my hand:
明るい、というか軽やか。重い足かせを脱ぎ捨てた感じ。「諦めたなら僕は止めはしないけど」と言いながらも「どんな時でもなんだって頼っていいぜ」と決して見捨ていない。「~いいぜ」の部分の声も気障に言い捨てているようでいて優しさを感じられるのがまたいい。
6. perspective (Interlude)
7. You:
きっと名曲。なんか胸に刺さって泣きそうになる。静かな霧の中のようなAメロから、闇に襲い掛かられるような激しいサビ、そしてドラマチックなCメロという展開がすごい。クールに見せて、サビの部分では感情を露わにしたような歌い方で、心が叫んでいるのがわかる。
8. feel:
2,4曲目同様古い雰囲気の曲。この3曲は意外と中毒性があって、1,3,5,7曲目の箸休め以上のものを持っている。結果的に勢いのある1曲目を聴いたら、ここまで聞き進んでしまう。
9. Hey Boy,:
5曲目と対になっているような印象の曲。ふわっとした軽さがいい。
10. intuition (Interlude):
ベースのソロ?かっこいいです。
11. 寝顔:
もやぁっとした曲。夜に聞くといい感じで眠くなる。
12. 1969:
「stage」のカップリング曲。ギターのストローク、ハンドクラップ、弾むリズムが気持ちいい。
13. speech (Interlude)
14. morning:
朝が来て、そしてまた変わらない日々が続いていく。余韻の残るラスト。ーーシチュエーションが全然違うことは承知の上で、村上春樹の「ダンス・ダンス・ダンス」の最後の台詞を思い出してしまう。
CDを聴いていて、久しぶりに、ガツンと頭を殴られるような気分を味わいました。心を大きく揺さぶられた。
ライブも観に行きたくなりました。けれど、今年のライブは金沢には来なかったんですよねぇ。新潟止まりという、一番悔しいパターンに……
3月に購入したCDは雨のパレードの2ndアルバム「Change your pops」です。
雨のパレードを知ったのはGoogle Play Musicでした。何かのタイミングで1stアルバムの曲が流れて、聴いた途端すぐにぴんっと来て、これはアルバムを買うレベルだ!と感じました。
それからはGoogle Paly Musicで1stアルバムを聴きつつ、次のアルバムが出るのを待って過ごしました。そうして今年の3月に発売されたのがこの「Change your pops」です。
雨のパレードとは?
「雨のパレード」は2016年3月にメジャーデビューした4人組のバンドです。ボーカルの福永浩平さんが作詞・作曲を手がけているようです。雑誌のインタビュー記事を読んでいると、「洋楽しか聞かない人」や「邦楽しか聞かない人」そのどちらにも良いと思ってもらえるものを作りたい、ということを話してました。
”ポップス”というキーワードにこだわっていて、ポップスを変えたい、と。
それで、アルバムのタイトルが「Change your pops」なんですね。
どんな音楽?
「ポップス」とは何かという定義がわからないのでなかなか語るのは難しいですが、アルバムを聴いていると、キャッチ―でわかりやすい部分と、理論的で凝った玄人受けしそうな部分とがよい具合に混ざりあっているように思いました。そのあたりが、洋楽好きにも邦楽好きにも受けるような作りなのかなと思いました。
今どきのダンスミュージックのようであり、80年代?のクラブサウンドのようでもあり、(ネット記事を見ているとインディR&B、ブラックミュージックという単語もあり、)ジャンルレスな観があります。かといって、雑多な印象はなく、「雨のパレード」の音として統一感があります。
また、ボーカルはクールで淡々としているようで、要所要所で感情を吐露したような歌い方をしていて、「歌」として聞かせてくれる面も持ち合わせています。打ち込みでも生音でもいけそうな音作りも絶妙です。
購入して2週間が経ちましたが毎日のように聴いています。暗く重いようでいて、ときに軽やかで優しく、聴きやすいアルバムです。全曲聴き終わったらまた自然と1曲目に戻って何回も繰り返し聞きたくなります。
「Change your pops」感想
アルバム全体のイメージ:白いジャケットと、「You」のなかの「霧の中のような場所」「抱えていた闇」というフレーズから、アルバム全体としては「白い闇」のイメージがあります。闇なのだけど陰鬱ではなく、かすかな明るさもある。トンネルの向こうの小さな光とか、雪の静かな夜とか。
以下、簡単に1曲ごとの感想になります。
1. Change your mind:
オープニングにふさわしいドライブ感のある曲。否が応でもアルバムへの期待が高まる。サビの「街角のart 奇抜なstyle」というフレーズとリズムがクールでかっこいい。
2. free:
古い時代の曲のように聞こえるアレンジがまたいい。
3. stage:
シングル曲。イントロからしてぞくぞくする。「例えばこの声が今日消えてしまって……」というサビの歌詞は一見ベタだけど、シンプルで心に刺さる。言葉の持つ力を最大限に生かす音作りなんだと思う。張りあげるような歌声もグッとくる。
4. Count me out:
これも2曲目同様古い雰囲気を感じる。
5. Take my hand:
明るい、というか軽やか。重い足かせを脱ぎ捨てた感じ。「諦めたなら僕は止めはしないけど」と言いながらも「どんな時でもなんだって頼っていいぜ」と決して見捨ていない。「~いいぜ」の部分の声も気障に言い捨てているようでいて優しさを感じられるのがまたいい。
6. perspective (Interlude)
7. You:
きっと名曲。なんか胸に刺さって泣きそうになる。静かな霧の中のようなAメロから、闇に襲い掛かられるような激しいサビ、そしてドラマチックなCメロという展開がすごい。クールに見せて、サビの部分では感情を露わにしたような歌い方で、心が叫んでいるのがわかる。
8. feel:
2,4曲目同様古い雰囲気の曲。この3曲は意外と中毒性があって、1,3,5,7曲目の箸休め以上のものを持っている。結果的に勢いのある1曲目を聴いたら、ここまで聞き進んでしまう。
9. Hey Boy,:
5曲目と対になっているような印象の曲。ふわっとした軽さがいい。
10. intuition (Interlude):
ベースのソロ?かっこいいです。
11. 寝顔:
もやぁっとした曲。夜に聞くといい感じで眠くなる。
12. 1969:
「stage」のカップリング曲。ギターのストローク、ハンドクラップ、弾むリズムが気持ちいい。
13. speech (Interlude)
14. morning:
朝が来て、そしてまた変わらない日々が続いていく。余韻の残るラスト。ーーシチュエーションが全然違うことは承知の上で、村上春樹の「ダンス・ダンス・ダンス」の最後の台詞を思い出してしまう。
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ライブも観に行きたくなりました。けれど、今年のライブは金沢には来なかったんですよねぇ。新潟止まりという、一番悔しいパターンに……