草野マサムネさんが「イカ天」で最も衝撃を受けたバンドとは?(ロク漫 第460回)

 SPITZ草野マサムネのロック大陸漫遊記 レビュー


イカ天バンドで漫遊記

『三宅裕司のいかすバンド天国』(通称「イカ天」)は、1989年ごろに放送されていた伝説的なアマチュアバンドのオーディション番組です。

 毎週10組のバンドが出場して演奏を競い合い、勝ち抜き形式でチャレンジャーやキングを決めていたそうです。


平和なホコ天とは大違い? 実はシビアだった「イカ天」

 僕は「イカ天」という言葉自体は知っていたものの、世代的にリアルタイムで観たことがなく、どんな番組なのか中身までは知りませんでした。てっきり原宿の「ホコ天」のように、平和で自由な空気のなかでバンドを紹介していく音楽番組だとばかり思っていたのです。


 しかし草野さんいわく、「インパクトのあるパフォーマンスやカリスマ性がないと生き残れなかった」とのこと。審査員によって演奏途中で強制終了されることもある、かなりシビアなサバイバルマッチだったようですね。

 ちなみに、5週連続で勝ち抜くと「グランドイカ天キング」の称号が与えられたのだとか。名前の迫力がすごいですよね、「グランドイカ天キング」って。


草野さんが最も衝撃を受けたバンド「たま」

 そんな群雄割拠のイカ天バンドたちのなかで、草野さんが「一番衝撃を受けた」と語っていたのが、あの「たま」でした。


 草野さんはたまの音楽性について、次のように大絶賛。

  • 「独特だけど、キャッチー」
  • 「実はこっちの世界が歪んでいて、たまの世界のほうが正しいのではと思えてくる」
  • 「風呂桶を叩いてもポップな歌は作れるんだと知った」

 たしかに、あの飄々としたスタイルから奏でられる独自の世界観は、それまでの音楽の常識を軽々とひっくり返すほどの衝撃だったのだと思います。


 さて、1回の放送ではまだまだ紹介しきれないということで、イカ天バンド特集は来週の後編へと続きます! 次週はどんなバンドやエピソードが飛び出すのか、今から楽しみです。


オンエアリスト

   以下、オンエアされた楽曲と草野さんの各曲のコメントを箇条書き。

① 見知らぬ糸 / スピッツ

② 我想うゆえに我あり / FLYING KIDS

  • 初代グランドイカ天キング。5週連続優勝(1週で10バンド登場)
  • 当時は雲の上の存在だった

③ エヴリデイ / JITTERIN'JINN

  • 当時、ロカビリー好きに流行っていた
  • 今聴くとシンプル

④ バラ色の人生 / GEN

  • とにかくボーカルの歌声がすごい
  • パフォーマンスも堂々としている
  • 劣等感を抱いてしまう

⑤ 陰獣 / 人間椅子

  • 独自の世界をもったハードロック
  • 日本的ホラーを取り入れ、古いハードロックを彼らなりに高度にブラッシュアップした
  • 当時イロモノ的に取り上げられていたがちゃんと聴くとすごい

⑥ オレンヂバナナ / KUSU KUSU

  • アマチュア時代、クスクスとライブの対バンが決まった後にイカ天に出て、アイドルのような人気になった 
  • ライブではスピッツの演奏のときに観客がクスクス地蔵になっていた
  • 時代を先取った音楽

⑦ オゾンのダンス / たま

  • それまでもうわさは聞いていたが、イカ天のなかで一番衝撃を受けた
  • 独特だけど、キャッチー
  • 実はこっちの世界が歪んでいて、たまの世界が正しいのではと思えてくる
  • スピッツもアコギの音色など影響を受けている
  • 風呂桶を叩いてもポップな歌は作れるんだと知った。自由なところも好き

⑧ オレンジ色の月 / マルコシアスバンプ

  • インディーズでミニアルバムをリリースするため、レコーディングしていたときに、テレビのイカ天で見たのがマルコシアスバンプ。「自分らとは次元が違う」と感じ彼らのかっこよさに自信を喪失しそうになった
  • ロックバンドとしては永遠の目標のような存在


YouTubeMusicプレイリスト

   ロック大陸漫遊記でオンエアされた曲を、普段から聴けるように毎週プレイリスト化しています。

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       なお、違法アップロードと思えるものは避けて、公式と思える楽曲のみで作成するようにしています。(たまにわからないときがあるけど)


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