スピッツ「名前をつけてやる」アルバム感想

 1991年11月発売の2ndアルバムです。
 11曲収録されているのに収録時間は39分と短い。非常にコンパクトなアルバムです。
スピッツ「名前をつけてやる」
「スピッツの好きなアルバムを3枚選んでください」と言われたら迷わずにこのアルバムを選びます。でも、1枚だけ選んでと言われたら、うーんとうなって、たぶん選ばないと思います。
 なんとなくですが、アンケートでは3位票を大量に獲得して、一番を取っていそう。「名前を付けてやる」はそんなアルバムです。
 楽しい曲が多いので、ドライブに似合うアルバム部門でも一番を取りそうな気がします。旅のお供におすすめです。

 小粒でかわいくて楽しい曲が多い。それがこのアルバムを好きな理由です。
 欠点は突出した曲がないこと。それがこのアルバムが(僕のなかで)1位の座につけない理由です。
 長短のはっきりしたアルバムだと思います。

 また、僕のあくまで個人的な意見なのですが、スピッツの真骨頂は3~4分の短い曲のなかにこそあると思っていて、このアルバムはちょうどそのくらいの長さの曲が多い。スピッツの旨み成分が凝縮されたアルバムといえます。

 そんなわけで、おすすめ曲はどうしても多くなってしまいます。「ウサギのバイク」「日曜日」「名前をつけてやる」「ミーコとギター」「プール」「胸に咲いた黄色い花」「恋のうた」
 うん、ほんと、全部横並びなんですよ。

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  最後に余談ですが、この小粒で突出した曲が無いという特徴は、マイベストアルバムを作るときに、このアルバムからの選曲を大変にしています。「ウサギ~」を入れて、「プール」も入れて……ちょっと多すぎるから、「ミーコ~」を外して、あ、でも「日曜日」を入れるのに「ミーコ~」を外す理由がみつからない……みたいな。まあ、どの曲も3分前後なので、いっぱい入っちゃうんですけど。

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